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正直よくわからなかった。
シーンが急に切り替わり、そこに脈略が見えない。
だから、話の流れが見えない。
苦手だ、この人の小説。
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これは私的傑作です
これほど鮮明な少年たちを書けるのかと思うほど
彼らの声、息、歩き方までリアルに脳裏に浮かぶ
篠田、神永、長田、三上の4人を主軸に篠田の一人称で語られる物語
群像劇ではあるのだが、そこが山下さんの妙で篠田の目線で神永の痛みを共有するような予知夢?を見たり
篠田の目は千里眼のように他の人の「今」を語ったりする
夢か現かとはこのことです
神永は家庭環境が劣悪で、篠田家も貧しいとても
その住居環境の周りには暴力や日常茶飯事でそこに悲しみや優しさがある
彼らの心の中に精錬さ深い繋がり思いやりが見える
絶対に裏切らないし見捨てない
混沌雑多な街だからこそ彼らの絆は深いのかもしれない
それがないと自分たちが壊れていくかのように寄り添い合う
そこには哀れみや同情など安い感傷は介在しない
ただ現実を受け入れ粛々とすごす子供なりの乗り越え方
そこには友が全ての小さな世界で
青年期にしか持ち合わせない清冽さに彼らの痛みや慈しみに胸がうずきました
大人ではない不自由さと自由さ
そういう曖昧な時期の空気感が見事な描写で書かれてました
ラストまで人の悲しみに優しく柔らかく包むように寄り添う
素敵な作品でした
私が大好きなエドワード・ヤン監督の作品と似た印象だなと思いました
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文章のリズムが不思議で音楽みたい。
シーンがいきなり変わるので
頭の中で映画みてるみたい。
この男の子たちが微笑ましかったり。
とっても悲しくなったり。
ゆらゆらしました。
町田康が解説に書いてるように
根底で魂が繋がっているって
納得でした。