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中田孝氏による、イスラームの世界。エキセントリックな論理で知られる中田氏が、おそらくイスラームをより広めるために、理解を得るために書かれた本。文明の共存を考えるための99の扉という副題があり、噂として99の項目について、それが噂ながらどんな背景があるのか等の勉強になる。序章にある通り、イスラームを自分が持つ当たり前の世界観で理解しようと思っても難しい、偏見でしかないその見方を、どう受け入れるか。受け入れなくてもよかった時代はそれで良いのだが、目の前にいる、その時が日本にも訪れているということなのかもしれないと思った。
ISもその大きな流れの一つ。イスラームを教えることができるのは、ムハンマドただ一人。そして、何かを決定づける機関は存在せず。偶像崇拝もしない、ハラムとハラル、ラマダーン。こうした一つ一つが畏怖の目で見られていく。そして、こうあるべきという決めつけがあるように思えてしまう。
入門にしては圧倒的な情報量に倒れる人が続出しそうだが、まずはしっかり土台となる文化の根源を見据えて。
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映画オリエント急行殺人事件の冒頭がイスラエルの嘆きの壁に始まり、ポアロが礼拝堂の盗品の犯人を推察するとき、イマーム、ラビ、プリーストを呼び出す…このときのイマームしかイメージが及ばなかったのですが、単語ごとの解説なので折に触れ読み返すと良いのかなと思います。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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イスラム世界を知ろうとするときに壁になるのが、諸宗派の多さとその関係性ではないか。本書はイスラムにかかわるキーワードを事典的に紹介してくれる、超速ダイジェスト系新書。
その中でも諸宗派の成り立ちと関係性には多くの紙数が割かれている。素人には理解が難しいのだが、丁寧に読み取ろうとすると、何が争点になって諸宗派同士が争うことになったのか、見えてくる。