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タイトルに惹かれて。作者が文章の美しさ、言葉の組み合わせみたいなものを楽しんでいるのが感じられる本だった。でも何度も同じ表現や例えが出てくるので、後半はこれ気に入っているんだろうなとか少し冷めた態度で読んでしまった。
後半になるにつれて詩的な文章というよりは本音というか、少し地が出た言葉遣いになってる気がして、その方がすいすい読めるし人柄が感じられてよかった。
ところどころ引用みたいな表現があってそこはちょっとクサイなと思った。
新宿はそれでも豪雨が降る
百万回死んだ猫のように
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紀伊国屋新宿本店で購入。恋愛エッセイでありながら、恋愛の限界を語った反恋愛エッセイ。しかし本書のエッセンスは恋愛だけではありません。人間関係論、青春論、教養論、そして日常でふとこぼれ落ちてしまうような風景を集め、若い世代が抱える悩みやアンビバレンスに優しく寄り添う、非常に稀有なエッセイでした。ここ数年エッセイから離れていましたが、こんなにも多岐にわたるジャンルで人間を見詰めた本は初めてでした。エッセイジャンルにしてしまうのがもったいないほど、分野横断的で独創性のある本です。
もともと著者のツイートが好きでしたが、この本でもすべて綺麗事抜きの本音本質が語られており、あくまで十代二十代の世代に向けて、個別の悩みへの現実的な対処法が語られています。一部極論では、と思えるような内容ですら、その文体で説得力を構築してしまうので、内容に好き嫌いはあるかもしれません。
共感できる内容から辛辣な内容、笑える内容から切ないことまで、まさに怒涛の内容で、あっという間に巻末に辿り着いてしまいました。決して前向きな内容ではありません。巷のポエムめいたものとは、まさに対極にある冷たい内容です。しかし読後にはどこか自分というものを全肯定されたような、暖かい感覚が押し寄せてきます。
まさに夜に読むのにぴったりの本でした。
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なにをしても眠れないどうしようもなく長い夜をなんとか越えたいと思うどうしようもない人のためのどうしようもなく最高に冷たい本。
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2017/07/02 読了
"
ずっと前に買ってたけどやっと読めた〜 ツイッターで言葉選びにセンスあるなーと思って興味もあり購入。話は色んなところに飛び火してウロウロするけど、いくつかいいなって言葉を見つけた。全部が全部の言葉に共感出来たわけではないけど、いくつかの良かった言葉を忘れた頃に思い出そう。
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本の中のデザインが素敵で、こういう本も好きで買ってしまった。全体の考え方や結論からするとあんまり分かり合えるタイプではなかったけど、フレーズとしてそこは確かに、と思えるところはちょくちょくあった。引用しておこ。
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たしかに癖はある。
癖があるからこそ、読む人を別世界へいざなってくれる。人によっては中毒性もあるんじゃないだろうか。全てに共感は出来なくても、間違いなく読む人の価値観の一つや二つ、これからの生き方が変わる本。
自分にはなかった美学をこれでもかってくらい、魅せられた。人を見る目が変わった。
あざした!
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面白い。
が、極端な方だなと感じました。
生々しい表現が多いので、多感な中学生が読むと発情しちゃうかも(笑)
物事を表面的に捉えないで、深く読み取ろうとしているのが伺えます。
そんな物事の捉え方もあるんだ、そうそうそれが言いたかったと頷きながら読みました。
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大学生です。久しぶりに共感する本に出逢えました。Twitterで話題になっていたため、あまり期待せずに読んだのですが、読んでみると「わかる、そのきもち。」とつい、本に向かってつぶやいていました。Fさんの世界観がどこか自分の心にひっかかるひといると思います。
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とある献本プレゼントでいただいた本なので、無下に扱うわけにはいかず、時間はかかったが読了した。
私が男だからなのか、あるいは私の感性がすっかり鈍ってしまったからなのか、読むにはなかなか骨が折れたが、主張がはっきりして、時に同性に対しても異性に対しても辛らつであるが、そこが小気味よく感じられた。
「通常用法の『女子力』とは、そういった媚びのスキルを高めることで、周囲の人間に愛想や好意を微笑みながら与えておきつつ、いつでも誰からでも幾らでも回収できるようにしておき、必要なものは奪い、不要なものは容赦なく切り捨てる、その計算高さ・リスク分散能力のことであろう。しかし、こんなものもまた猪口才なのである」(P59)など、お気に入りのフレーズもいくつか見つけることができた。
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両手いっぱい、淡い色とりどりのビー玉を東京の夜景に放り撒いたような読後の充実感。論理的さでな無く、口語文学的に言葉を武器にする人種がこの世にはいる。こんな人達の瞳を通し見えた世界を美しい言葉で紡ぎ表してみたいものだ。
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タイトルも素敵だし、中の言葉にうんうん頷くとこもある。
けど読後の違和感。著者の頭の中でだけ完成してるんだなって思う。
本を書くとか映画を製作するとか、今私が書いてるこの文章ですら、
誰かに何かを伝えたいと思って書いてるし創るものだと思う。
相手にストーリーが伝わってから、そのうえで、余白の部分でそれぞれの感想や意見が生まれるんだと思う。
だけどこの作品に関しては、その余白が多すぎたように思う。
伝わる前に、投げられて、それでさっ っていう印象。
良いとか悪いとかじゃなくて、凄く閉鎖的に感じられた。
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好き嫌いは分かれそう。
でも私は好きです。同世代なんだろうね。
何となく生きてきた環境や世代が似ているから、
共感しやすい。
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今の私にとっては、読み進めるのが恐いくらいの良書。
人に勧めるというよりは、じっくりと何度も一人で読み返したい一冊。
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すごいな、これ。
わたし、泥酔しないとこれくらいのこと言えない。
わかるけどね、ちょっとズキズキしすぎなんだよな。
Noel Gallagherくらい冷たい。
つまり本質を突いていて好き(笑) 「結婚のずっと前/坂之上洋子・著」から、
華やかさをなくしたらこんな感じ。
生きるって、さみしいもんですよ。ってのを、オシャレに言ってくれてる。
恋愛指南書というよりは、超主観的エッセイ。
完全武装しないと生きるって大変なのよね。
椎名林檎ちゃんとか宇多田ヒカルちゃんが出てくるあたり、テイスト推測できるでしょ?
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「どうしようもないものが、どうしようもなく愛おしく
わたしたちはどうしようもない。」
「好きな人と眠る以上に幸福なことなんて、この世には存在しない 」
「長所で好きになり、欠点で愛する。見返りを求めない。特別な理由もない。」
「ずっと一緒にいようと言われるよりも、来月の予定を押さえてくれたほうがうれしい。結婚しようと言われるより、婚姻届けを差し出されるほうがまだ誠実だ。絶対的な約束は、言葉では交わせない。行動でしか守れない。果たせない」
「未来はない関係も、それはそれで甘くていい。でも本当に変えたいと思っているならば、ゆずれない軸を持って、相手と面と向き合うことだ。それを相手に認めさせることだ。」
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世界は美しいものだけではないと
正論だけではないと
愛だけではないと
正義だけではないと
汚いものだと
夜の月であると
教えてくれる
深夜のお供はコレ