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ネットで見かけた「メスゴリラ量産漫画」というのは素晴らしいコピーだと思う。
本巻ではいわば「ゲームのルール」が開示された段階で、さあこれからどう展開するかーといった感じ。ロジカルに進めようとして瞬発力が弱そうなところ、第一話衝撃の展開で衆目を集めたあたりは後から考えると上手い手だったなと。
まぁこれからどうなるのかといった所ですが、
・意外とクリスのいい所が見つかってカルキが惚れていく話
・カルキの姿を見てクリスが色々反省していく話。
・素直にトーナメント展開("妃技"とかケレンが効いててカッコイイぞ。
・そんなことはいいからディアナ様をもっと活躍させるんだ(謎の人気を発揮するガルマイア人。
どう転んでも面白そうなので期待していきたい。
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実に惜しい。始まりの発想は悪くない。母親の用意した嫁候補は嫌だから・・・と言いながらそういう発想に陥る主人公のクレイジーさは、真似はしたくないが憎めず新鮮だった。
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宇宙を統一する王家の次期王子、その妃は最強でなければならず、それを選ぶために最強の女王決定戦があり、それに参加する女子たちの話。全5巻でおそらく打ち切りエンドのようなので、読み始める方は注意。
王族を守る絶対防御の盾「宇宙の卵」や、主人公が将来的に世界を滅ぼすといったキャッチーな設定がありつつ、その裏には事情があって・・・という非常に好みの作品ではある。
女王決定戦すなわち登場人物の大半が女性なので、すわハーレム物か?と腰を浮かしかけるけど、絵柄が劇画調に近く、巷で「メスゴリラ量産漫画」と評価されるほどキャラデザが無骨。
こいつムキムキだけど胸を隠してるから女かな?レベルで判断させるのは、ギャグの領域なんよ。少なくとも女に見えないデザインなので、パッと見のキャラ予測が立たず、無駄に混乱させる。絵柄を修正できるなら、素直にキャピキャピなデザインのほうが分かりやすいし人気は出たんだろうなと考える。
外観に拘らない人、裏切られるのが好きな人であれば面白いと思う。
もう一点は構成。一つの問題が終わる前に他の問題が積み重なるタイプのストーリー展開で、複数の課題に対して並行作業で対処して進むので、今何やってるのか?が分かりづらく、理解が煩雑。
キャラクターたちの人間味あふれる葛藤や情緒といった表現が素晴らしく、ゆっくり読めば楽しめる作品だと思う。しかし、そういった繊細な表現を求めていない人たちからすると、新キャラが良いやつなのか悪いやつなのか(男女の区別すら)予測できず、静観しているうちに状況に応じて味方になったり敵になったりするので、まどろっこしい。(単行本でまとめて読めば納得して読めるけど、毎週追いかけるのは多分しんどい)少年誌しかも週刊誌でやる内容じゃないのかな。
すでに終わってしまった作品に「面白かったのに」といったところで意味のないことではあるけど、もう少し時間があれば傑作になったかもしれない。