紙の本
なにか物足りない
2018/08/08 13:05
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投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る
○○フェアで購入。
全体の感想は普通。時間潰しには良いと思う。
読みやすいけれど、何か物足りなさを感じる。
5話中、「専務、おはようございます」が一番良かったと思う。
1話を除いた3作は勧善懲悪の話。
3話ともちょっとした証拠で犯罪がバレるのだが、何か物足りない。
良くないことだが、1話くらい犯人が最後までしらを切って
逃げおおせる話にして欲しかったのかも・・・。
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いずれもサラリーマンを主人公にした短編推理。
誰もが遭遇するかもしれない、と思わせるような作品群。
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ビジネス書かと思ったら、相当ブラックな小説。サラリーマンを主人公にした5編を収載しています。各タイトルは、「ま、いいじゃないですか一杯くらい」、「あなた、浮気したでしょ」、「それは経費で落とそう」、「どうだ、メシでも食わんか」、「専務、おはようございます」。さもありなんなフレーズばかり。
先輩を差し置いて昇任が決まる。祝う会を企画されて飲みに行くと、先輩はべろんべろんに酔っぱらう。それでも自分の車で帰るという先輩と運転を代わったら、通行人を轢いてしまう。上手く先輩を犯人に仕立て上げたつもり。
単身赴任中に行きつけの店のウェイトレスを連れ込んでいたら、妻から突然の来訪を告げる連絡。慌てて部屋を片づけてウェイトレスを追い出す。適当に綺麗に適当に乱雑に、完璧に片づけたつもり。
学生時代の後輩に気前よくおごりつつ、きっちり会社の経費で落としていたが、ある日、経理係の女から不正を知っていると脅される。黙っていてほしいなら一度抱いてほしいという、あり得ない脅迫の仕方。その女を始末して行くすえ安泰のつもり。
テレビ局にやり手のディレクターとして勤めていたのに、上司から食事のお誘いが。降格や左遷の話をするときに高級店へ連れて行こうとすることで有名な上司。大きく出て、ディレクターとして生涯を全うするつもり。
大手の会社でなぜか毎回トイレで隣り合う専務。小便をしながらどう挨拶しろというのか。適当に済ませていたら、直属の課長から専務が怒っていると叱られる。別のフロアのトイレへ行くようにして避けたつもり。
こんな「つもり」だらけの男たち。どれもこれも、知らぬは本人ばかりなり。第4編だけはブラックというよりも悲哀が漂う結末で、第5編もちょっと気の毒な展開ですが、ほかは考えが甘いというのか浅いというのか。200頁でテンポよし、2時間ほどで読めるかと。さして心には残らないけれど、イヤミスというほど嫌でもない、苦くは笑える話です。
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サラリーマンの日常をベースにしたミステリー短編集。
もっとこうすればいいのに!とか、今どきこんな会社あるんだみたいな印象を持ったが、1991年の作品と知って納得。
人が死なない話がもっとあれば、さらにリアルに感じたかもしれない。でも、登場人物の行動や考え方は今もそんなに変わらないのかも。
組織に縛られるってことを妙に意識させられた。
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飲酒運転や電話ボックスや家電、レコード会社、タクシーチケット、時代を感じてしまう。
巻末によると初出が1991年との事。
そりゃそうだ。
今よりずっと景気が良かった時代、サラリーマン達のお話。
サスペンス的な要素のお話が並ぶなか「どうだ、メシでも食わんか」は白眉。
どういうオチなんだろうと読み進めた後の、なんとも言えない読後感。
一日で読める一冊。
通勤のお供にどうぞ。
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あっさり、軽く読めて、通勤にちょうどいい。
昔のサラリーマンはだらしないなー
今、ああいう奴らが偉そうにしてるんだな。
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タイトルに親近感を覚え購入。
サラリーマンであれば誰しもがあるあると思うことが題材となっている。文章が非常に読みやすくサッと読めた。
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サラリーマンの悲哀を描いた短編集。
この作品が発表されたのは90年代初頭だったけれど、リーマンの苦悩は平成の今も変わらず。いつの時代も同じなんだなぁと感じた。
何気ない日常が一歩間違えれば地獄に変わる。運命に飲み込まれてしまわないようにしっかり地に足つけて生きて行きたいものだ。
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吉村達也著「それは経費で落とそう」
この著者の作品は初めてでした。
サラリーマン経験のある方には身近に起こり得る恐怖を共感できると思います。
軽すぎず重すぎないこういった作品はちょっと出かけるときにバッグに入れておくと何処でも手に取って読める。丁度良い。
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短編集です。
サラリーマンの日常と隣り合わせにあるミステリー。といってもミステリー感がでてくる前に読み終わる感じで少し軽め?
でも、こわー。って思う部分もあるし、あっさり読み切れるしで良かったです。
95年刊行なんですね、そんな古さは全然感じず読めました。