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タイトルから想像していたような悪い意味のことは何一つなく、今までこのようなことを正面から必要性を説いてくれた本はなかったのではないか。
一方で、一昔前なら「言わずとも分かっていたこと」ではないか、という気もする。敢えて書籍として語られなければならなくなったほど、人は小粒になってしまったのかもしれない。
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それなりの大きな組織のリーダーを目指す人向けの一冊。ダークサイドって言うからどんなことが述べられているのかと思って読んだら普通の話しでした。清濁併せ呑むという言い方の濁の部分、その程度の話し。高度成長期の安定な時期なら単に優秀な人でもサラリーマン社長が務まったかもしれないけど、これからは組織の改革が必要になることが多いから、それじゃか務まらない、とか。今後は20年後も組織に関わるミドル(部長レベル)が下を見つつ上を巧く動かすことが重要、というような主張など、ミドルである著者自信が自分向けにまとめた一冊と言えそうです。最終章の対談、良品計画を立て直した松井元社長との対談は面白かった。自分の所属する組織のトップもこういうの読んでそれっぽく振る舞ってそう。
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ダークサイドということばから、悪い賢いスキルとイメージしてしますかも知れませんが、そうではないです。リーダーにとって必要な、暗黙知で、言語化が難しく、文章にしにくいスキルを書いてくれていると思います。なんでも馬鹿正直、まじめという人にこそ、まじめにじっくり一読するとよいかと思います。
[読書メモ]私がためになった個所
・適切なタイミングで「ダメです」と言えるか?
みんなが参加の報告会議で正直に、ダメと言っても、がんばれとしか言えない。裏でしれっと言えるかどうか。想像力が大事ですね。
・前向きなCND(調整・根回し、段取り)が大事。
・決断することが大事。「意思決定は、大抵が不完全情報下で行わなければならない」。6,7割情報が集まったら、経験と勘で進める。
・たとえ正しい意思決定でも、常に嫌われるリスクがある。リスクをとらないとリーダーは務まらない。リーダーは調和でなく畏怖(恐れと敬意)させる。
・数字に強いリーダーの絶対条件
財務三表が読めること。PL(損益計算書)、BS(バランスシート)、キャッシュフロー。
自分の事業の儲けのメカニズムがわかり、きな臭い部分が発見でき、施策と数字が紐づいているかわかる。
・自分の孤独な時間を作りPDCAサイクルを回す。
・西郷が言うように、金も名誉も地位もいらないやつが最も使いにくい。それはその人なりの生き方を持っているからであり、それが一番大事。
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会社内の処世術といったところか。ミドル層の立ち位置、上とも下とも一次情報で会話ができるという部分は確かに言われてみればその通りかも、貴重で重要な立場にいると実感できた。
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これは、最近読んだビジネス書の中でも、特に役に立った。課長の教科書。
人間関係、自分自身の見つめ直しと定義づけ。
最後の無印松井氏との対談は、仕組み化するのがいかに大事か、ということがよくわかる。
何度も再読したい。
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経営共創基盤(IGPI)で多数の企業の再建や成長戦略に長年従事した著者が、その経験に基づき、大企業のミドルがリーダーとして自社の変革を実行する際に身につけるべきスキルについてまとめた一冊。
本書のユニークな点は、そのスキルを「ダークサイド・スキル」と名付け、MBAが対象とするロジカル・シンキングや財務会計・ファイナンス等の「ブライトサイド・スキル」と対比させることで、その重要性を示している点である。「清濁併せ呑む」という古語が示すように、変革の場において必要なのは綺麗ごとばかりではない。例えば、能動的にCND(調整・根回し・段取り)を仕掛けて上司、ひいては経営層を自らの思う方向性に操るスキル、顧客からの無理難題や組織間の困難な調整などの「踏み絵」から逃げずに、自身の信念を部下に示すスキル、など、7つの「ダークサイド・スキル」が具体的に示される。
(間違っても、「邪気眼」のようなスキルは含まれていない。そういうダークサイド・スキルが必要な方は、電撃文庫あたりのライトノベルを読まれると良い)
私自身が前職の大企業で若手として勤務していたときを思い起こすと、自身の上司をミドルリーダーとして敬意を新たにしたのは、「踏み絵」から逃げない、という姿を見せられたのが大きい。部下から見れば、「この人はこうした局面でも逃げずに自分のことを守ってくれる」と思えるからこそ、自由に取れる範囲のリスクを取りながら仕事を楽しむことが出来た気がしている。
恐らくそのようなミドルリーダーと触れたことのある人であれば、7つの「ダークサイド・スキル」の必要性は十分に理解されるものだと思う。
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最初は、あるある本かと思っていたが、読み進めていくうちに、いくつかの示唆があった。
ダークサイドという言葉で想像していたスキルではなく、これこそがまさにブライトサイドスキルだと思う。
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大企業のミドル向けの内容。
「人は見たいものしか見ない」シーザーの言葉。
ということは、見たい現実、に変換すれば気分が変わるのではないか。
先送りしていいことはなにもない=その場で決断する。小さな意思決定を積み重ねることで、大きな意思決定もすばやくできる。
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『ダークサイドスキル』というほどダークなものでもスキルでもなかった。タイトルで惹きつけている部分はあるのかな。
大企業で生き抜く処世術といったところ。
ベンチャー企業や自ら波を起こしていくような働き方をしている方には不向き。
大企業に就職したものの違和感を覚えつつ働いている方には、わかるわかるといったところではないでしょうか。
2018年現在は、30年前のバブル期と大きく時代が変わっている。そのため大企業に勤めているだけで安心という時代は終わっています。この本に書かれている処世術で出世していった方が多いようにも感じました。この方法が間違いとは思いませんが、この方法だけで出世する会社は淘汰されていくのではないでしょうか。
当たり前のことを的確にこなし、人への配慮を行いつつ、ブレない人間であることが周りからの信頼を得ることができるということだと思いました。
仕事だけじゃなく友人や家族関係においても同じなので、基本的なことを再認識させられる本でした。
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ダークサイド・スキル
木村 尚敬
日本経済新聞出版社
1,500+税
この作者の担当が古くて大きな会社なのが、ダークサイド・スキルの一部分を予想させる。
つまりはCND(調整・根回し・段取り)なのである。
聞いたことがあるこの調整・根回し・段取りを時代が変わり、対応に苦慮する企業にすんなりと入っていける耳慣れた言葉を中心においているのが味噌である。
一見するとダークサイドではないのではと思いがちだが、この泥臭いやり方が一番合うのである。対象の会社が違うのであれば、また違ったダークサイド・スキルが出てくると判断する。
以下は気になったところ
P-28
ところが、いま求められているのはこうした長い時間軸での現場初の活動の積み重ねではなく、『思い切った投資をするのか』『他社とのアライアンスを行うのか』『この部分はスピンオフしてコア事業・機能に特化するのか』といった判断、改善との対比で言うなら改革ということである。
P-35
安全地帯でぬくぬくと育ち、減点されない人がトップとしてふさわしい時代は終わった。
P-37
ブライトスキル
論理的思考・財務管理知識・スキル、プレゼンテーション力・資料作成スキル
ダークサイド
人や組織に影響を与え、動かす力・空気を支配する力・人を正しく見極める力・厳しい意思決定を断行できる力
P-48
組織を意のままにママに動かそうと思ったら、そういうパスを意図的に出せばいい。
P-52
たとえ自分に不利な情報でも上司には実情をわかっておいてもらう必要がある。
P-56
前向きな『CND(調整・根回し・段取り)』とはきちんと稼ぐための、調整・根回し・段取りである。外のお客さんからどうやって仕事を取ってくるか、自分たちが付加価値を生むことについては、積極的にCNDを仕掛け、上司を思いのままに操るくらいの心意気が必要なのだ。
P-59
日本企業の人事評価はたいてい減点主義で、失敗するとマイナス評価になってしまうので、とにかく失敗しないよう、地雷を踏まないようなリスクを避ける文化がはびこってしまっている。だから、経歴に傷がつきにくい主力事業や、北米担当が出世にも王道になりがちなのだ。ミドルの人たちの奮起を促すためには、こうした人事評価システムを見直す必要がある。表通りのブライトサイドだけを歩んできた人では、激動の時代の舵取りは困難なのである。
P-64
彼は常々、部下に対して、『皆さんの今日の活動は。PLのどこに紐付いているのか説明できますか』と叱咤激励していたそうである。要するに、売上を上げるためにの活動、コストを下げるための活動、このどちらでもなければ、その日1日の活動は付加価値を生んでいないということになるとの意味だそうだ。
P-68
そもそも、イノベーションというのは、3つの円が重なった部分から生じるものではない。みんなの意見を集約して出てくるのは、ありきたりの発想であって、斬新なアイデアというの���、重なっていない周縁部分から出てくるものだ。
P-71
KYな発言をどれだけ拾えるか、どれだけ許容できるかという器の大きさが求められている。
P-75
KYな人間でもかつやくできるのは、多様性のある組織である。組織の多様性は現場だけでもダメで、両方とも必要だとある社長が言っていた。上も本気、下も本気で取り組むからこそ、自由に発言できる文化ができるのだ。
『そういう立ち居振る舞いができるように、普段からCNDをしておくことが重要なのだ』
P-83
要するにいかに他人のスキルをパクってくるか。
P-86
自分に足りないところを冷静に見極めて、それを補ってくれる人を集めてチームアップする。
P-95
自分にないものを補う時に重要なのは、メンターの存在だ。社内である程度のポジションについた人は、誰からも注意されず、ともすると裸の王様になってしまうので、自分を叱ってくれるメンター役の人を何人か持っておいたほうがいい。
P-101
本当の意味での意思決定というのは、大帝が不完全情報化で行わなければならない。
P-102
現場のミドルリーダーが小さな意思決定をから逃げることなく、しかるべきタイミングできちんと決断していけば、自然と新陳代謝が行われるということだ。こういう小さな先送りが、積もり積もって、実は事業・組織の硬直化、すなわち会社の老化現象を招いているのである。
P-103
たとえ正しい判断だったとしても、意思決定する側は常に嫌われるリスクがある。
P-108
たとえ嫌われても、相手に恐れと敬意を抱かせれば、相手を動かすことができる
P-116
白黒はっきりわからない。かつ、時間軸も違うという状況で、何か物事を決めなければいけないとき、最後のよりどころとなるのはロジックではない。論理的に考えても答えが出ないときに、最後の最後に物を言うのは自分の価値観である。最終的に自分が何を大事とおもうか、何を優先するかによって、右に行くべきか左に行くべきかを決める。あえていえば、自分の価値観だけではなく、会社の価値観。つまり自分の価値観と企業理念の掛け合わせによって、この先進むべき道を選ぶのだ。
P-117
自分なりの価値観というのは、自分のいきざまそのものだからだ。
P-131
自分の煩悩を認め、それをコントロールしようというのは、ダークサイド・スキルである。
P-141
‥‥間違った判断をしてしまったリスク結果に対するリカバリーがコストがどんどん高くなっていくのだ。そうすると、ものごとの判断はなるべく慎重になり、なるべく失敗しないようリスク回避傾向が強くなる。これをハーバードでは『Play to win(勝つために戦え)』
ではなく『Play to not lose(負けないように戦う)』と呼んで厳しく戒めている。
P-152
価値観や改革の方向性について共有する仲間を一人でも多く持っておくことが重要。
P-157
『思うように上司を操れ』では、ドップとミドルの間にある情報の非対称性をどう活用するかが鍵だ。
P-160
正しい答えではなく、正しい質問を繰り返す。
P-161
まずは相手にしゃべらせる、そのためにどれだけ効果的な質問ができるのかが重要なのだ。
P-163
‥‥その積み重ねで、自由にKY発言ができる雰囲気が出来てくる。
部下から自分も気づいていなかったような自分の弱さを突きつけられるのだから、なかなかつらい作業である。『こんなふうにおもっていたのか』と心がおれるそうになるときもある。しかし、これをやると、自分の弱点を知り、それを克服することができる。ネガティブフィードバックこそは宝物なのだ。
P-182
いまできる決断を先送りしない。これを普段から徹底しておくべきである。
P-187
‥‥ロジカルな説明が有効な場面もあるが、それだけでは現場が納得しないときがある。そうなると、相手の置かれた状況に一つひとつ共感を示しながら、でもここはこう変えた方がいいよね、膝詰めで口説き落とした方がいい。特にどうしてもリストラをしなければいけないときなどは、いきなり『来月工場を閉鎖します。なぜなら』と説明を始めるよりも。『いま会社はこんな状況にあって、いろいろ手を尽くしたけれども、どうしてもこの工場をへいさしなければならないことになりました。どうかご理解ください』といって頭をさげたほうが、話し合いがスムーズにいくはずだ。
P-187
逆に相手を叱るときは上に訴えるのではなく、『〇〇さんのここは問題だ。なぜなら』とロジカルにしかったほうが、叱られた当人も納得しやすい。だから、シチュエーションに応じて、コミュニケーションのスタイルを切り替える必要がある。リーダーは、合理と情理の両方を使い分けることが求められているのである。
P-188
財務三表が読めるのは絶対条件
P-190
つじつまが合わない部分を見つけてそこに違和感を感じられるかどうか。
P-200
数値目標ではないビジョンをつくる。
P201
言行一致を目指そう
P-202
腹をくくる
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かなり評判の1冊。タイトルをみると、権謀術数、社内政治についての本かと思ったが、内容は極めて王道で、論理や計数だけでは人は動かないことと、コミュニケーションスキルによって、人を動かすことの重要が説かれています。
中間管理職のリーダシップ論として、頭の整理に役立つ1冊でした。
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ハウツー本かと思いきや、事例を基にした「心構え」的な一冊。スキルを習得したい人には不向き。あんまり響かなかったので前半で読むのやめました
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DARK SIDE SKILL
https://www.nikkeibook.com/book/77251
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タイトルに魅かれ、また冒頭でミドルのための本と書いてあったので手に取ってみたが、むしろ若いビジネスパーソンがミドルになる頃までにどんなスキルを磨いておけばいいかについて書かれているように思った。もうミドルになってしまった人には、どこかで読んだり聞いたりした内容ばかりな気がするのだが…。
それに、そもそも本当のダークサイドスキルって、この本の内容をさらにもう一歩奥に踏み込んだものではないかと…。
がっかり感しか残らなかった。
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なんか、、
いつだからいいんだよ、っていうやつってどの集団にもいるし、そういうやつが出世するんだよなってのはきっと皆がなんとなく感じていて、
「ブライドスキル」「ダークサイドスキル」と言語化されてすっきり。現実ってそういうことなんだよね。