電子書籍
良書。しかしうまくいくとは限らない
2022/03/15 20:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sklhfstyi - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を知るのと知らないのでは、人生設計に大きな差が出るだろう。私の人生の指針である。しかし自分は、知人が離婚でシングルマザーになって経済的に困窮したり(なお著者もシングルファザーだったようだ)、配偶者がうつ病や難病で働けなくなるばかりかその介護に子育てや老親の介護まで働きながら担わなくてはならないような事例を目の当たりにしてきたためか、それらが確率的には低いものであると、頭では理解していても、心理的に受け入れられない。よって夫婦で働けばミリオネアになりますね、という著者の言がどうにも都合の良い、絵に描いた餅に思えてならない(しかし著者が正しくて自分が間違っていると、繰り返すが、頭では分かっている)。しかしこの点を除けば本当に素晴らしい内容だ。橘玲氏の本は投資・人生設計関係のものは著者買いしているが、現在なんとか暮らせているのは本当に氏の利他的で知識の開放を惜しまない、人柄のおかげであると思う。この手の本は著者の自慢が鼻につくものが少なくないが、氏の文章は極めて丁寧で落ち着いており、わかりやすく、そこも好感が持てる。
紙の本
黄金の羽根を掴め!
2020/09/03 10:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
投資、資産運用、不動産からマイクロ法人に至るまで、これまで考えもしなかったような視点からの指摘に目から鱗の連続。この本を通して、スマートな経済的思考・行動ができるようになるかもしれない。また、それらを手に入れる為の「黄金の羽根」を掴むことを心掛けていきたい。
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◎超高齢社会の人生設計は「自分の好きな仕事をする」ことしかありません。
v私たちは、「好き」を仕事にする以外に生き延びる術がない、そんな「残酷な世界」に連れ去られてしまったのです。
◎自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する"スペシャル(専門)"に特化し、会社に依存せずに市場から富を得るー知識社会に生きるとは、そういうことです。
◎自営業者になってみて痛感したのは、「好きなことしかやらない」と決めれば人生における面倒な問題の大半は消失する、ということです。
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お金持ちになるには、冒頭でのべている。
収入ー支出+資産×運用利回り
どういうことか。まず、キャッシュの流れとして純利益を大切に。安定した土台をつくる。
つぎに、利回り。複利で増える資産をバカにしてはいけない。
持ち家か賃貸か、論争。
1.12.5万×12カ月=150万の家賃を節約すると考えるか、その三千万をカブシキで年利6%運用すると年180万もらえる。差し引き30万の損。
2.また、物件価格は必ず下がる。年利6%で運用できなくても、減らないなら、買わない方がまし。
3.市場原理では利益はすぐに消費され、価格は確実に得をする、和からかい価格に落ち着く。
株式会社との比較、老朽化による価値の減少、さらに転居の自由、身軽さを考えれば、わたしは賃貸にすればよいと考える。
1.タックスヘイブンは有害税制
アメリカは国民総背番号で個人のタックスヘイブン利用を監視する一方、タックスヘイブン政策により、外国人投資家への無課税を行い、自国へ利益を持ち込んでいる。
2.通貨発行権と徴税権により、日本がデフォルトになることはない?
3.空虚な建前にはない強烈なリアリティー
4.収入ー支出+資産×運用利回り
5.最後は一人の投資家
元本が少なくとも娯楽と学習を。
6.市中金利を1%として、年間500万の利益(年収)を得るには、5億円の元手が必要。私たちは5億円の株式と同じ。
7.裁判所の競売物件コーナーには不動産が裸の価格で売られている。
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私の人生設計に大きな影響を与えた橘玲氏の原点となる著作(の改訂決定版)ということで、内容に新鮮味はないけど、むしろ「10年前から本質をついていた、ブレていない」と感じられた。
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お金持ちになるためのヒント。経済的に独立するためには資産が必要であり、それを手に入れれば自由な人生を謳歌できる。そのために何をすべきか。著者が2000年頃に提案したノウハウと、その後の情勢変化を踏まえて加筆修整した改訂版となっている。
黄金の羽根とは制度の歪みがもたらす幸運のこと。読んでみて、前半の現状分析はスンナリと頭に入っていくが、ではどうすべきかという後半部分の理論と実践方法はなかなか難しく感じた。制度の歪みを捉えるという話だが、これはかなりの知識と洞察が必要で、この本を読んだからと言って簡単にできることではないと思う。いずれにしろ努力と経験が必要であり、そして時間も掛かる。今後の人生の時間に余裕があれば、トライする価値はあると思うけれど、高齢者には向かないような気がした。
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金融業界や金融行政の官公庁にお勤めの人へは強烈なインパクトがある作品。
業界の既得権益、税務署と税理士、サラリーマンの法人化、など低成長時代に突入した日本人に向けた実践的節税指南の名を借りたファイナンシャルリテラシーを身に付ける良作。
結局は、リスクを負い、経済合理的に、常に最新の知識を身につけ、正解がないという事か。
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資産運用に関するPART1は、なるほど、と思いながら読んだ。
特に不動産に関する「神話」の数々を解体したのは痛快でさえある。
一方PART2は、マイクロ法人についての記述。
なるほど、制度のゆがみから、合法的に節税できることがわかったけれども、自分には実践不能。
ただただ税務署や税理士への反感が募るばかり。
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今流行りの副業ブームもあるが、今後独立やサラリーマンとは違う生き方を少しでも考えるならば、特に法人成りを検討しているならば一読に値するであろう。筆者の知識、それが整理された本書に至るまでの過程においては膨大な調査が必要であったと分かる。この時間の使い方は、経済的合理性の観点からどのように考えるかを聞いてみたい。
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自営業者、中小企業経営者に対する見方が変わった。
リスクをとって上手いことやってる人は、
零細企業でもなければ救済の対象でもない。
利権としがらみの匂いしかしない。
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人生の3大出費、家、車、生命保険。
保険、年金、税金など必須のお金の知識が豊富。
繰り返しの熟読の必要あり。
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法人と個人の顔を2つもつことで家計の効率化が可能になり、それを見つけるには制度の歪みに着目することは理解できた。なんとなく、効率化の方法はわかったのだが、結局どうすればいいのかがピンとこないこともあり、さらなる勉強が必要そうだ。
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2002年の親本を基に、2017年の文庫化に際して補足が行われている。今まで読んできた著者の人生設計に関する著作の総まとめという感じ。黄金の羽根は国の制度設計の歪みの中に落ちているという主張は得心できる。ただし、その前提となるマイクロ法人を設立するには、法人の収入を確保する必要があり、これが現在の日本では制度的になかなか困難なものだと思った。サラリーマン法人は夢のようなものだ。
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資産運用や生命保険の扱いといった誰でも関係する事柄から、払う税金を最適化するためのマイクロ法人に関する少し踏み込んだ内容まで、お金と利用できる制度の隙間についてバランスよく書かれていました。
私はマイクロ法人をどう扱っていくか等の知識はあまりなかったため、勉強になりました。
自身がマイクロ法人を立ち上げる際には、この本を元に調べていけると感じました。
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前半は資産形成を目的とした各投資方法のデメリットが書かれ、後半は構造の歪みを利用して節税していくことを目的とした本。
かなり勉強になるがサラリーマンではどうしようもないのは抗えない。
自営業者が一番資産形成には向いていることが理解できる。