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音大生のための本だが、専門教育を受けていたり
何かに打ち込んでいる人なら、読んでおいて損はない。
著者の語り口はソフトながら、言うことはかなりシビアで現実的。
音大卒ではない著者だからこそ正直に書けることも多い。
さらっと読んでしまうだけだと、反感を覚える人もいるだろう。
しかし、要は「専門分野を持ったうえでどう生きるか」ということを細かに書いているわけで、
口調は厳しいが著者の誠意は伝わってくる。
ちなみに、これを武蔵野音大の協力のもと
出版するというのは物議を醸しそうだ。
それだけ、音大側のキャリアに対する考え方が
時代に合わせて変わってきているということなのかもしれない。
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「音大卒は武器になる」
すごくインパクトのある題名。
とても勉強になる本でした。
音大生が持つ能力は、いくら叱られてもめげない精神力や真面目さ。
私も音楽関係の学校に通っていますが、確かにそうだなと思います。
私も小さい頃は、プロになってリサイタルしたいなぁとか夢がありましたが、いざ音楽の世界に入ってみると、上には上がいて、自分の立ち位置がわかり、現実が見えました。
音大卒は、就職できないというイメージを持っていましたが、そうではなく音大卒だからこそできる仕事もあるのだとわかりました。
音楽を好きであり続けること。
そして仕事と両立できること。
沢山のことがわかりました。
まだまだ就職は先なので、じっくり自分の将来を考え、またこの本を読みたいと思います。
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そんなに簡単に演奏家の道をあきらめないで欲しいよ!「石の上にも三年」の精神があれば、音大を出て音楽の道を探せるはず!!確かに!!!生活の保障は無いかもしれない!!!!「最低限食べられ最高限音楽が出来る幸せ」!!!!!音大の就職課さんのご意見はわかるけれど「音楽」の道なんてすぐに見つかるものでは無いし音大出てすぐに音楽家になれるものでも無い・
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これは参考になりました。
音楽のことはまったくわからず、こどもが悩んでいたのでそっと置いておきました。
音大に行ったからといって、みんながピアニストになれるわけではないですもね。私も、偏見をもっていたことを反省しました。
出会えてよかった本です。
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武蔵野音大の就職課に勤務する著者が、音大卒が一般企業に就職する方法とメリットについて説く。
音大を出ると演奏家になったり音楽関係の仕事に就かないと才能がなかったと見られがちだが、法学部卒が全員法曹界に身を置くわけではないように、音楽を専門に学んだ学生が生活の一部に音楽を取り入れつつ一般企業に就職するのもよい選択だ。音大生の多くは、小さい頃から真摯に練習を積んできた我慢強さがあり、異年齢の先輩後輩や先生と対話を重ねつつ演奏を練り上げていく協調性あり、時間厳守や挨拶など基本的なマナーも自然に身についている。音楽以外の職種においても重宝される人材である。というのが、著者の見解だ。
成程、納得。
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http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01091065
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うーん。すごく肌感覚と近いところも、それは嘘だろってところも感じる本だった。ただ、タイトルでターゲットを音大生に絞りつつ、そこに圧倒的に不足している情報(就活、お金周り)を与えることにフォーカスしている点は共感できた。本という媒体でやる必要はないほど内容は薄かったけど…
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同じ著者の「音大卒の戦い方」(2015.12)を先日読みました。「音大卒は武器になる」(2015.2)、武蔵野音楽大学に勤務する大内孝夫さんの音大生に対する暖かいまなざしと就職活動へのアドバイス・激励です。音大生は演奏家や教員だけでなく、それ以外の社会でも通用する力が備わっている。本人はピアノしかできないと思っているが、素晴らしい能力やスキルを持っている。特に、コミュニケーション能力や礼儀(マンツーマンのレッスンから)、いくら叱られてもめげない精神力(音大生の強み)。
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☆音大生は時間を守り、礼儀正しく、何よりも叱られてもめげない。その一方、音楽という夢を追い続け、失敗する事例も。だから、就職を。
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読む前には、正直あまり期待はしていませんでしたが、一気に読みました。非常に共感を覚えました。音大生だけなく、一般の大学生にも読ませたい内容だと思いました。特に、169〜171頁は、著者の音大生への慈愛と熱意を感じると共に、胸が熱くなりました。
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長く音大で教えてきたので(武蔵野音大ではありません)本書の内容には多く共感できました。年間約1万人の音大卒業生を輩出する中、実演だけで食べて行ける人は1%にも満たないでしょう。およそ5割程度が音楽業界(教育含む)、それ以外が一般企業(フリーター含む)と言う感じです。
ところが音大という所は就職にとことん後ろ向きで、一般大学の就職課と比べ熱量が全く違います。就職する奴は落ちこぼれ、と言う雰囲気を教員も事務も露骨に出してきます。大学は就職予備校ではない、だからレッスンに励め、と言う訳ですが、卒業後の現実を突きつけることも必要なことです。
本書ではそのことを説いていると言えます。大学教育と就職の関係について、改めて問い直すきっかけになればと思います。