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著者のビジネスマン時代の回想である。ビジネス小説の多くは空想に過ぎない。高杉良の作品でも取材の上に成立しており自身の経験に基づくわけではない。自分の経験をビジネス小説という形で表現した本書は他作品とは一線を画す。
昨年だったか、モデルとなった銀行で同様の事件が起きた。著者はこれを見てどう思ったのだろう。清武氏の解説文も秀逸。コンプライアンスや危機管理広報も学べる良作。
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広報部次長がここまで、上の者に対して言えるのか?小説だから出来ることである。最後の方が著者の「座礁」と全く同じストーリーになっている。バブルの時の融資の仕方など、問題が多かったとつくづく思った。
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新人銀行員が出世していくプロセスはまあまあ面白いが、肝心の不正融資の結末が残念。トップが次々に逮捕されていくのは、それだけのことをしてきたからだという問題意識がない。まるで何も悪いことはしていないのにというような感覚でいるようで、それで次代の銀行を作っても変わらないのではないか。