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2冊のエッセイ集を文庫化にあたり合本・再編集。
基本的にはサラッと読めて、時折笑えたり、じわっと来たりと面白いのだが、ふと気付くと親しみやすい口調でけっこうキツイことを言っている。注意深く読むと意地の悪い笑みが浮かんで来ることもあって、深いw
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ぜんぶの後に残るものと人生が用意するもの、どちらも読んでいるので詳しいレビューはそちらを参照。
何回読んでも川上未映子さんの言葉選びのセンスが好きだなと思うのです。
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著者の頭の中は言葉で溢れている。
他人の頭(心?)の中を覗きみるようで楽しい。
共感する部分も多々あるし。
そして、私もいつのまにか”そうやんなぁ””まじかなわんわ”と大阪弁になっているのだった。←この言いまわしも。
美人だしスタイル良さそうだし、作家として地位も確立しているのに、意外にもネガティヴ思考なんだね。
まぁ、そこが好きなんだけど。
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思想がフラットで読みやすいエッセイです。川上作品はあまり読んでいませんが、エッセイからは柔らかい思考のプチ哲学者という印象を持ちました。思索の果てに一周して戻って来たような咀嚼されつくした思想は、半周あたりをバリバリ思考中という血気盛んなエッセイよりも気楽で自分に合っています。文章も、ずるずると長い独特の言葉遊びが、慣れてくると癖になりました。小説ともども、今後も読むのが楽しみです。面白かった。
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川上未映子のエッセイ集。『すべて真夜中の恋人たち』で繊細な言語感覚に打ちのめされたのだけど、意外と“こっち側”の人間なんじゃ?と思えてくる親近感。『いつか風呂敷をたたむ手』に書かれた世界の存在の話が刺さった。日常の一見すると何でもない事を拾って広げる感性がやっぱり凄いんだろうな。
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川上未映子の小説は読んだことないのだけど
エッセイはちょくちょく読んでいる。
タイトルに惹かれるし、ハードカバー、文庫に限らず装丁がかわいいの。
ミエコさんは、世の中の多数の人が思っているであろうもやっとした感じを言葉に表すのがうまい。独特のミエコ文体が、読むひとたちをひきこませる。
やっぱりエッセイはいいね。
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17/08/14 (62)
『ぜんぶの後に残るもの』と『人生が用意するもの』の合本。ちょびっとだけでも何か追加があるかと思いきやありませんでしたざんねん。
まえがきの[書くことと読むことというのは、つくづく奇妙な運動ですね。]の一文が読めたからいいやいいや。
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川上未映子のゆる〜く鋭い考察がぽんぽんぽんと楽しめるエッセイ88編。
世の中への切り込みが、ゆるくて他人事で、でもどこか鋭くて、でも語り口調はゆるい。
好きなのは「わたしを蹴り上げる雪の日の」「春と過去の、かさなるところ」「すべてはあの謎にむかって」。
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目から鱗な様々な視点を、面白おかしく紹介してくれる様なエッセイ。
最後まで飽きることなく読めました。
黙読をするのに、頭の中で音声にしてから読む人とそうじゃない人の2種類になるという話、
自分は何の違和感もなく前者だったけどもそれだけじゃないんだということを知って率直に驚きました。
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面白かった!
川上未映子さんのエッセイは、全体的に明るく楽しく読めるので好き。
時々入る大阪弁?川上さん語?みたいなものも、なんだか楽しいし、文章自体はですますなのに、めちゃめちゃフランクな話し言葉がささりこんできたり、ものの喩えがこうなるのね!とぐ、ときてしまう感じがいい。
エッセイなので1つ1つが短く、ちょこちょこ隙間時間に読むも良し、続けて読み続けて満腹感を得るも良しです。
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音みたいな文章さすがです。
短い分量のなかで、無意識なのか意識的なのか
ぽんぽん着地点が変わってほんとう自由。
書いてあることは日本で暮らしていて感じる
時世の空気感について作者が思いめぐらす想像や、
ネットで気になったこと、ニュースなどなど。
個人的な視点だから、共感したり、しなかったり。
最近はビジネス書も多く読むからか、的確な曖昧表現というか。的確な抽象表現というか。
結局なにが言いたいのか私には分からない回があったりもした。
連載形式で読んでいたなら楽しめそう。
さらっと読めて、必ず楽しみに目を通すだろうな。
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ゆるーく気楽に詠めるエッセイ集。
一話一話が短いのでスキマ時間に読めるのがいい。
妙齢の意味を勘違いしていてこの本で気づいた。水泳選手だった母のバタフライ話で笑う。
他人に言われると気になることで自分をチェックするラグノグラーシエごっこという発想がおもしろい。