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暗い感じの内容かと思っていたが、面白おかしく笑える推理小説だった。少しくどいところもあるけれど、楽しく読めた。
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タイトルからしてシリアスなお話かと思ったのだが、意外とポップでカジュアルなタッチで物語は進行する。
主人公は同じ1日を何度も繰り返す特異な体質の持ち主。一年に一度の家族全員を集めて催されるイベントにて祖父が何者かによって殺される事件が発生する。
なんとか祖父の殺害を回避しようと試行錯誤を繰り返す主人公。けれどどうしても祖父は殺される。やはり運命の因果には逆らえないのか。アニメのシュタインズ・ゲートが好きな私としては、不幸な結末を回避するために抗うといった展開には興奮する。逆に言えばこの手のタイムリープものに飽き飽きとしている読者もいるだろうが、そこは安心してほしい。本作の醍醐味は別のところに用意されている。
タイトルからして憎い。あまり深くは考えてなかったが、こんなにも大胆な意図が隠されていようとは…、いやー、実に驚かされました。これにはやられた。ミステリー好きな人でもそうでないひとでも幅広い読者にお勧めできる著作の一つであろう。
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タイムループものミステリの名作。
試みに満ちた独特の特殊設定、最後に明かされるネタなど、おもしろいところがたくさんありミステリとしても完成度が高い。
が…いかんせん9回ループする設定はさすがに回数が多く感じてしまった。個人的には7回くらいループする設定の方がすっきりしてよかった気が。また故意に読点を少なくしている文体が、慣れるまで読みにくかった。
他のSFミステリも読んでみたくなった。
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昔から著名な作家さんなのは知っていたが、設定からどうしても食指が動かず、今に至る。が、米澤さん「折れた竜骨」が面白く、その解説で出てきたのでようやく読んでみた。
なるほど、確かに設定をうまく利用していて、登場人物も味があり面白かった。高校生の深酒は如何なものかと思うが、高校生であるのがやはりいいのかも。SFミステリはたまにでいいので次はいつになるかな。。
以前読んだ「生ける屍の死」も大分忘れてしまったので、また読んでみようかな。
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くどさとポップさが良い塩梅だったと思う。途中から頭が追いつかなくてよくわからんくなってきてたけど、最後にすっきり出来て良かった。タイトルもなるほどって感じ。
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主人公の語り口が面白くて、不思議な設定だけど置いて行かれず楽しく読めました。
最後の種明かしにびっくり。
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初めてのSFミステリー。
設定が異質なだけに、読み始めは入り込めなかったけど、徐々に引き込まれて一気読み。
面白かった!
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鮮やか! SF+ロジック推理ものというW大好物ジャンルな上、ここまで完成度が高いとは……! 殺人事件でありながら悲壮感皆無のコメディなので、テンポも読後感も良く、大変に満足です。
「オリジナル」である一周目、事件が起こる二周目を経て、三周目からがSF設定を活かしての真骨頂。そもそもこの話を成立させるためのご都合設定だとは理解しつつも、自分の体質を活かしながら事件を防ごうと孤軍奮闘する主人公のアプローチにわくわくします。反復する「一月二日」も毎回少しずつ変容するので、九回も繰り返されているにも関わらず全く飽きが来ません。主人公の地の文も、達観しているのに惚けていて楽しいです。
最後に明かされる真相が、また、予想も出来なかったのにすんなりと腑に落ちて、なんとも快い「してやられた」感に打ちのめされました。
それと、作中に句読点がほとんどないことに、あとがきを読むまで全く気付かなかった自分自身に驚きました。それくらい巧みに文が整えられているということか……ううむ、すごい。
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サスペンスかと思ったけど、半分コメディみたいな感じでもあった。
最後にちょっとひねりがあったけど、まあ、普通。
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本格ミステリと言われるジャンルを初めて読んだが、最初から沢山の登場人物があり整理できないまま話が進んでしまった。しかし、ストーリーが繰り返される度に世界にのめり込んでしまった。
本当にヒサタロウと友理さんの仲が気になる。
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古風で独特な文体だが読みやすかった。ミステリーとしてのトリックもしっかり出来ていて満足。ループ系の作品が好きな方はぜひ。
文体 +1
ループ設定 +1
トリック +1
世史男兄さん +1
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どんでん返し好きだから、帯に惹かれて。
けど思ってるほどどんでん返されなかったかなぁ〜
けど、もう一回読み直してみると発見があるのかも!
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おー、これはまさにSF新本格!
主人公は特殊な体質で、一ヶ月に何度か一日を9回繰り返す。この「反復落とし穴」にはまる日は完全にランダムで自分では選べない。たまたま反復落とし穴にはまった日に祖父が他殺体として発見され、特殊体質を活かしてなんとか祖父を助けられないか奔走する話。
フーダニットでもハウダニットでもなく、これは"how stop it"?かな。SF新本格といえばイロモノっぽいのに、話の構成はじつに巧妙。ずっと引っかかっていた点が最後にすべて回収されるのがみごと!
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主人公は、リセットがきくゲームのように「実際に、ある一日を繰り返し体験してしまう」という体質の持ち主。
祖父が殺されるという奇怪な事件が発生する日がまんまとその時間の反復落とし穴にはまってしまったことで、主人公は当日の午前0時に戻っては祖父の死を防ぐために様々な対策を行います。
しかし、そのたびに祖父は殺される。
何故、祖父の死を防げないのか?
「リセット」できるという利点から、祖父の死を避けるためになかば強引な手法をとる主人公のやり方や、繰り返されるのは特定の1日のみであるから警察の捜査状況や死因がわからないというもどかしさも相俟って、続きが気になるつくりになっています。
全体の構成もさることながら、文章の書き方も面白い。思わずクスッと笑ってしまう場面も♪
最後まで読まないと気がすまない!久しぶりに面白い本でした。
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祖父が死んだ日がリセットされる、少しずつ真相が、明らかになるのが面白かった!
反復される日、ミステリー系だったらちょっと嫌だけど、自分だったらやり直したい日とか経験したいかも、と不思議な感覚。疲れそうだけど。笑