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新本格ミステリ30周年記念の豪華な7名の作家によるアンソロジー。十角館の殺人による衝撃は今だ衰えず、という感じかな。あの作品があったからこその、30周年な訳で。個人的に近年は新本格の作品を殆ど手に取らなくなったけど、久しぶりに新本格作家達の短編を読んで「ああ、新本格って、やっぱり面白いな」と改めて思ったりもした。
どの作品も面白く外れなし。こういう良質な短編集を読むと単純に幸せになれるよね。個人的に好きだったのは、我孫子さんの作品と綾辻さんの作品。単純にこの二人が好きだという事もあるんだけど、両者共に自分の持ち味を存分に発揮していると思った。まぁ、綾辻さんのは完全に新本格ファン向けの話なので、正直好き嫌いはあるのかなと思ったりもするけど、個人的にはドストライクでした。
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新本格30周年記念のアンソロジー。このあたりの世代の作家さんにどっぷりはまった身としては、これもう珠玉の一冊です。全部書下ろしで、どれもこれもが読みごたえのあって楽しいこと!
お気に入りはやっぱり綾辻行人「仮題・ぬえの密室」。これは厳密にはミステリというのもちょっと違うかもしれません。でもミステリについての物語なのは確かだし、ミステリに対する愛情はもうこれでもかってくらいに詰まっていると思いました。ほぼノンフィクションのような実名小説。これがまったくの真実であってもいいかもしれないと思えます。登場する人たちがみんな楽しそうで幸せそうで、読んでいるこっちもものすごく幸せな気分になりました。嗚呼、ミステリって素晴らしい。
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8月に参加した絢辻氏の読書会にてこの作品の刊行を知り、楽しみにしていました。作家さんそれぞれの色が濃く表れていて、とても楽しく読めました。ラストを飾る絢辻氏の作品、こういうテーマで書き上げるのはさすがです。◯◯◯先生リスペクトですね。
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それぞれ個性ある作品の集まったアンソロジー。
とても楽しかった。そして、綾辻さんが最後、というのもすごく楽しめた。最後にぴったり。
読んだことのない作家さんもいたので、ちゃんと読みたくなった。
どの作品も、ほんとに楽しめた。その中で個人的にはやっぱり麻耶さんの作品が好きだなぁ。最後の締め方がほんと好きだなぁ。
兎にも角にも、贅沢な短編集だった。
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新本格30周年記念ということで、通常では考えられない豪華執筆陣と、作家同士のいい関係性を表すようなお遊び要素もありのお祭り本で楽しめた。ただ惜しむらくは、面白かったけれども初期の新本格的な犯人当て小説が思いの外少なかったこと。
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30周年を迎える新本格の軌跡。
7人の作家をデビュー順に始まりまで遡っていく。
自然なことなのか意図的なのか現代を代表するアイテムが次々出てきて、かの名探偵たちがリアルタイムに生きているような気分を味わえてほっこり。
新本格ファン向けの一冊なのだけどこれ自体が本格ということではない。
それぞれが新本格の旨味をそれぞれ一個ずつ形にしたという印象。
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新本格30周年(綾辻行人30周年)アンソロジー。
栞は麻耶雄嵩先生の黒だった。
好きなのは我孫子武丸先生のプロジェクト:シャーロック。
面白かったのは山口雅也先生の毒饅頭怖い。
歌野晶午先生の天才少年の見た夢はも今っぽい感じ。
本格ミステリの王道な感じの麻耶雄嵩先生、有栖川有栖先生、法月倫太郎先生。
綾辻行人先生はミステリではない気がするけど、これはこれで面白い。
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通販で買ったらしおりガチャは白の綾辻さんでした。
新本格ブームのときに手当たり次第読んでたから7人全員読んだことはあったんだけど、こうして並ぶとなかなか個性豊かね。
最近は有栖川さんと麻耶さんのしか読んでなかったからあらためて他の人のも読もうかなって思いました。
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新本格の誕生から30周年になった記念の書き下ろしアンソロジー。執筆陣は新本格ブームの根底となった7人であり、これ以上無い人選だろう。
対抗意識という事でも無いだろうが、やはり記念の一冊に相応しい力作ばかり。御自分の創造した名探偵を出してきた麻耶さん、山口さん、有栖川さん、法月さん。想像を超えた意外な名探偵を出してきた我孫子さんと歌野さん。そして巧く逃げた綾辻さん(笑)。綾辻さんは本文に書いてある様に本当にネタに困ったんだろうなあ。それでもこういう作品にしてしまうのが流石。有栖川さんと法月さんのフーダニットは傑作だった。とにかくかなり高水準の一冊。堪能した。
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7人による短編集。さらには名探偵という縛りがある。火村先生や法月倫太郎などのシリーズを持っていれば良いが持っていない作者はキャラクターから作ることになる。綾辻行人先生は苦労したようでエッセイのような形になっている。山口雅也先生は落語と作風が全く異なる短編集で楽しめた。
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綾辻行人が「十角館の殺人」を発表してから、30年を記念して刊行された本格ミステリー・アンソロジー。
メンバーも綾辻行人に関わりのある本格ミステリー作家が集っており、ミステリーファンには堪らない1冊。
最近はなかなか新作の長編も発表されないので、短編だけど、好きな作家さん達の新作を読めるのは楽しい。
ラストの綾辻行人の作品は、一見本格的には思えないのに、読み終われば、「そこにたどり着くのか…」と感嘆してしまう内容。さすが。
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綾辻さんから小野さんの名前が出るとなぜか嬉しい。各著者のシルエットイラストはきっと特徴をとらえているのだと思うけど、麻耶さん蛇まいてる…。本編と関係ないお遊びも楽しかった。
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豪華メンバーによるお祭り本。ミーハーなミステリ読みなので、それぞれデビュー作と賞モノくらいしかちゃんと読んだ事ないくせに、知ってる探偵がでると若干テンションがあがる。
麻耶氏→どうしてもメルが好きになれない。
有栖川氏→学生アリスでなく作家アリスのほうでよかった。
山口氏→初読みだった。こういうのほんとに受けてるの?売れてるの?
我孫子氏→好き。
法月氏→デスノートを読んで以降倫太郎がライトで脳内再生される。
歌野氏→ラノベ感すごい。
綾辻氏→これは許されるのか‥(笑)
この本、ファン以外が手に取ると内輪ネタ感すごいんだろうな‥
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メルカトル:双子の使い方が面白い。結局ハーフばかり集めていたのはホムンクルスと関連? 毒饅頭:「これ龍が如くじゃん…」と思って読んだら本当にそうだった。オチで笑った。 シャーロック:探偵AIvs.犯罪AI、発想が面白い。モリアーティのようなAIが暴走を始めたらと思うとぞっとする。 アリス:ネタはシンプルだけどきれいにまとまっていて読みやすかった。長編を凝縮したような。 綸太郎:計画の為にあそこまでする市ノ瀬の狂気が怖い。痴情の縺れネタは人間関係が本当にややこしくて苦手。 天才少年:どんでん返しがあり一番面白かった。遠山の思考はちょっと理解できないけど。まさか我孫子氏と発想が被るとは。 ぬえ:内輪ネタだが、京大ミス研の話など見られて面白かった。最後の二人のエピソードは本当にあったことなのだろうか?絆にほっこりした。そういえば今年に入って一度綾辻さんが京大まで来られた記憶があるが、まさかこの話に関係していたのか?
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新本格ミステリー
30周年記念アンソロジー
我孫子武丸さん、法月綸太郎さん、はじめて拝読しました。面白い !! あと歌野晶午さん
私感でこの三作が特に好きです。
「水曜日と金曜日が嫌い ─大鏡家殺人事件─」
麻耶雄嵩
1991年5月、「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」でデビュー
「毒饅頭怖い─推理の一問題─」
山口雅也
1989年10月、「生ける屍の死」でデビュー
「プロジェクト:シャーロック」
我孫子武丸
1989年3月、「8の殺人」でデビュー
「船長が死んだ夜」
有栖川有栖
1989年1月、「月光ゲーム」でデビュー
「あべこべの遺書」
法月綸太郎
1988年10月、「密閉教室」でデビュー
「天才少年の見た夢は」
歌野晶午
1988年9月、「長い家の殺人」でデビュー
「仮題・ぬえの密室」
綾辻行人
1987年9月、「十角館の殺人」でデビュー