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大統領になるまではほぼ無名。しかし、エリツイン大統領の後継指名
を受けてから何から何までボロボロになったロシアを立て直し、
「Forbes」誌の「世界で最も影響力のある人物ランキング」で4年
連続1位となったロシア・プーチン大統領。
私もずっと注目している。だって、元KGBのスパイなのよ、その人
が国のトップになっちゃったのだもの。スパイってだけで無条件で
興味津々なのに、毎年のように公開される「プーチン閣下の夏休み」
というプロパガンダ映像のなんと魅力的なことか。
ええ、やられてますよ、このプロパガンダに。私のパソコンの画像
フォルダには数々のプーチン閣下画像が保存されている。
プーチン関連の作品はお財布が許す限り購入して読んでいるが、
何作読んでも謎が多いんだよね。この人は。
本書は実際にロシアだけではなく、KGB時代の勤務地ドイツ・ドレス
デンなどにも取材に赴き、実際にプーチンを知る人にも話を聞いて
無名のスパイが大統領になって行く段階、その後のプーチンのロシア
を描いているので「プーチン入門書」というところかも。
ただ、この漫画家さんの画風が私には合わなくて絵面よりネームを
追うだけの方が多かったわ。
プーチン閣下を「独裁者」と表現するメディアもあるようだが、独裁者
と言うよりは「皇帝(ツァーリ)」なんじゃないかと思うわ。だって、
エリツィン大統領時代にオリガルヒ(新興財閥)が好き放題やって
自分たちの為だけに国の鐘を吸い上げていたのを手のひら返しして、
「強いロシア」の復活を目指したのだもの。
本書でも書かれているが、それはプーチンが尊敬するピョートル大帝
に重ねて自分を見ているのかもしれない。ピョートル大帝は辺境の国
だったロシアを「帝国」にした人物なのだから。
来年、2018年はロシアの大統領選挙が行われる。今のところ、閣下の
出馬は不明だが既にロシアでは「混戦が予想されるだろう、2位以下が」
なんてアネクドートが囁かれているらしい。
いつまで続くかな?現代に蘇ったピョートル大帝の治世は。
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ジャーナリストが取材をする
という話を上手く使って
中立的に書かれていると思います
プーチンの「人たらし」っぷり
反面 かなり冷徹な部分
すごく 興味がわきました
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国家主義者は国家が主体。
国家を守るために国民が奉仕する。
国民はあくまで国家の手段。
プーチンのための国民?
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無名の一KGB職員に過ぎなかったプーチンがどのようにして権力に頂点に上り詰めたか、その経緯がよくわかる話。またプーチンによる国家観、欧米諸国との協調と対立の流れが、イラク、南オセチア、ウクライナ等の大きな事件を通じて分かりやすく書かれています。
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最近読んだ地政学の本が比較的わかりやすかったので、その流れでこの本を読んだ。ニュースを断片的に追っているだけだと何が起きているのかよくわからないけど、こんな風に生い立ち?を描かれていると多少ニュースを理解できるようになる…はず。
「多角的なプーチン論に努めており」と書かれているように、偏った見方がされていないのもよかった(少なくとも私には偏っていないように読めた)。
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プーチンの人間像や、これまでの実績を概観するのには、とても有意義。マンガの形式をとっているため、すぐに読める。
ナイスガイがゴリゴリの国家主義者に変貌していく様子を垣間見ることが出きる。