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18年前に亡くなった少年が描いた絵とそれにまつわる謎解きの物語です。物語の根底にドロドロとした悪意があるんですが、それを吹き飛ばすようなさわやかな物語でした。
主人公の娘であるかえでのキャラがいいですね。まだ子供であるかえでときちんと会話できる主人公にも少し憧れます。この町で大きくなったかえでの物語もいつか読んでみたいと思いました。
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18年前、香瀬町で亡くなった少年画家がピカソなどの西洋絵画を模した絵画
その絵に込められた少年画家の想いが18年前の事件の真相を明らかにする。
サスペンス感やスピード感とは無縁の、優しく流れるミステリーだ。
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直前に理詰めのミステリーを読んでたせいか、謎解き部分は「ふーん」って感じ。話に出てくる絵を見ながら読むと面白い。学芸員さんの話を聞いてるみたい。
『わになっておどる』がわりと好き。
読む前にネタバレ見ちゃったから、この作品最大のどんでん返しを味わえなかった。ただ、このどんでん返し必要か?
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なかなか悲惨な事件がありながらも物語の雰囲気はかぜまちという名にふさわしいふんわり優しさの溢れた物語。
てか、生きてたのか、嫁。
2017.11.16
160
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【あらすじ】
事件の謎はゴッホに聞こう。天才学芸員の佐久間と娘のかえでが越してきた香瀬町では、いま奇妙な事件が起きていた。それは、18年前の消印の絵葉書が届くこと。その当時、一人の少年画家が亡くなり一人の郵便局員が失踪していた。事件の謎を解く鍵は、少年が遺したピカソらを模した絵画。絵に込めた画家の想いを読み解けば、この町の止まった時間が動き出す――アガサ・クリスティー賞作家の絵画ミステリー!
【感想】
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絵画を中心に据え、その歴史的背景や解釈によって謎が読み解けていく日常ミステリ。美術には詳しくないながら、語られる衒学に酔いしれた連作短篇集。 美術品にまつわる事件や関わる人物のため、それぞれの人物が知識や感情を持っているとは思うが、中心にある芸術品を前にして犯人役、探偵役が同じ感情をもつかどうかは難しく、若干綱渡りのような展開です。それは作者さんの特徴とも言え、繊細な物語で魅力的で私は大好きなのですが、本作に関しては少しだけ不安定さも感じてしまいました。
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読んでからだいぶ時間が空いてしまったので
うろ覚えですが(^ ^;
過去のしがらみが発端となって、
様々な人間関係が交錯。
不器用なゆえの想いのすれ違い、行き違い。
誤解が解きほぐされた後に残る
新たな心のざわめき。
「風」を印象的なモチーフに据えて、
静かな文体ながら最後まで引き込まれる佳作(^ ^
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とりあえず文庫本を借りようという気持ちであまり期待もせずに選んだ本だったが、思いの外良かった。
この作者さんの本は黒猫シリーズを一冊読んだことがあったのだが、それはあまりよくわからなかった。
こちらは絵画が読み解きに使われていて、知っている絵も多く、それも面白く読めたし、かえでちゃんやマト君の小さい子の感性とそれに対応する大人が微笑ましくて癒やされた。
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最後に突き落とされました、ええもうそれは盛大に。
佐久間さんはタラシということですね。かえでちゃんが空にいるとか言うからそのまま信じました。うーちょっと納得が・・誰かそれっぽいひとがいるならまだしも、これじゃ今のとこ誰もいないし、サブローさんが死ぬに死ねない。
正直謎がどうでもよくなるくらいショックです。
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佐久間さんとかえでちゃんのやりとりが平和で、読んでいて疲れません。優しい物語だなと思いました。
怒った事件は結構重大なのですが、読んでいて重たい気分にはならず、どこかノスタルジックな気持ちになりました。
でも、私には作風があまり合わなくて……。目新しい面白さもなかったので、星ふたつで。