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本町の本屋で、「青春・震災・テロ・陰謀・ロマンス…てんこもり!」というポップに惹かれて購入。
確かにてんこもりだった。最初から最後まで激しい展開で楽しめた。
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2つの大震災とアルジェリアでのテロという、途轍もなく恐ろしい経験を共にする幼馴染の2人を描くにあたり、最期の結末が他になかったのかと思う。
ミステリーのしてのストーリー展開は先が想像できる部分が多く、中山氏にしては捻り不足の感がある。
でも、主人公 淳平の優しい強さと嫉妬心、職業意識と愛情の狭間で揺れ動く心の動きなどは人間の感情をとても率直に表現しており、自分でも同じような反応をするのではないかと思える部分も多かった。
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幼馴染みの美人双子、麻衣と優衣。そして、いたって普通の自分、純平。
仲の良い3人のはずだった。あの夜、双子のどちらかが、兄の省吾を殺すのを目撃するまでは...
そして、阪神淡路大震災が、純平達の運命を大きく変える。
長じて、再開する優衣と純平。
しかし、ある事案を追っていた特捜検事の純平は、おおいな疑念に苛まれていた。
今、目の前いる彼女は、優衣なのか。そしてあの夜、兄を殺したのは麻衣なのか...
やがて、異国の地で味わう悲しい結末。
最後、切ない思いでいっぱいになりました。
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ミステリ
かかった時間120分
中山七里。幼女暴行未遂、殺人事件、阪神大震災、裏金、東北大震災、アフリカでのテロなど、盛りだくさんでお腹いっぱいな割に内容がない。
中山七里の小説(グロテスクじゃないやつ)はもともとひとつひとつの事件にあまり意味はなく、どちらかというと人物や人物関係を読ませるイメージだが、ちょっとひどいなあ…笑
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あまりにストーリーが飛躍しすぎで何度も鼻白んでしまった。極めつけはテロの最中に海外潜入捜査をするというもの。いくらなんでもありえない。フィクションとはいえ付いていけなかった。お約束のはずの大どんでんも今回はなぜかない。路線変更か。最後まで何のひっかりもなくスルっとフェイドアウト。激しく物足りなかった。官能小説を思わせる装釘も違和感に拍車をかける。普通におもしろいが、中山作品にしては珍しく期待外れ。
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阪神・淡路大震災、東日本大地震、イスラムテロと何だか色々と詰め込まれた感じ。
官能的なシーンもあり、いつもの作風とは一味違う今作。
作者が得意などんでん返しを期待して読むと、ちょっとガッカリするかも。
他の方のレビューを読むと酷評が多いなぁといった感じがしますが、
私はこれはこれでありだと思います。
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久し振りの中山七里。
やはり読みやすいがちょっと物足りないかなぁ。
政治色が強いから好みじゃなかったせいかもしれないけど。
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It is a book that led to the reading of Nakayama Shichiri's work.
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震災、政治資金疑惑、潜入捜査、もうひとつの震災、そして・・・
登場人物、物語に浸る前に、その舞台、背景となる現実の災害により、物語の世界から現実に引き戻されてしまうのかも。
なぜか「白夜行」、続編、その他の物語を思い出す瞬間もあったが、章のタイトルが映画作品とリンクしている場合とは気づかなかった(元の映画を知らなかった)。
物語自体「3頁先すら予測不能!!」の帯が煽りすぎと思えるほど結構素直で、アッと驚くどんでん返しらしいものもなく。謎については主人公においての重要事項で、読者にとってはフーダニットはともかく、あかされたホワイダニットもある程度「かもね」と途中思い浮かぶ範囲で物語上意味があったのか?という印象(個人の意見です)。
そういう意味では帯にある「激愛サバイバル・サスペンス!」は、しっくりくるかもしれない。
激愛:二人の結末、ラストの余韻は胸に来る。
従って★★⇒★★★
なお『総理にされた男』未購入、未読です。
順番間違えたかな。
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前作と言っていいのかわからないが、総理にされた男に続き読了した。正直にいって前作のような痛快感がない点にはがっかりした。しかし、前作と時系列で繋がる部分がある点は、ある意味シリーズ2作目と言えるのでシリーズ化してほしいと前作感想で述べた者としては嬉しい。
双子であった必要性や伏線の怒涛の回収については疑問や雑さを感じた。文体は読みやすいのは中山さんらしくて良い。
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双子の優衣と麻衣。
二人は、とても美しい。
となりの家の淳平は、同じ年。
一卵双生児で、見分けがつかないが、
淳平だけが、見分けられた。
双子は、淳平が好きだった。
淳平の兄 省吾も、双子が好きだった。
どちらかを譲れと淳平に迫る。
阪神大震災で、二つの家族は、淳平と
優衣だけが生き残った。
淳平が、優衣を助け出したのだ。
そして、優衣は、おばさんのところへ。
連絡が取れなくなった。
ここまでは、中山七里らしくない、
ベタな下手な物語。
淳平は、検事となり東京特捜部にいた。
そこでマークした新進気鋭の政治家 是枝孝政。
父親は、清廉潔白な政治家。
その息子の政治家の秘書が、優衣だった。
震災孤児を支援するNPO法人が、
政治資金を集める組織ではないかと
潜入して調べる淳平。
あっけなく、特捜部の検事だとバレる。
それでも、物語を紡ぐが、
非現実的な検事の行動が、物語を薄っぺらくしてしまう。
優衣は政治家の愛人に。そして優衣との焼けボックリ。
阪神大震災、関東大震災そしてアルジェリアのテロに遭遇する。
民主党の失敗と自民党の復活。
民主党の不甲斐なさをうまく表現する。
その中で、小泉純一郎みたいな政治家が、
善意を装って、闇の資金を扱う。
着想は、面白いが。
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実際に起こった大きな災害や事件が下地にある作品。アルジェリア人質事件もその一つ。そこでの自衛隊の活躍はフィクションなのだが、何かで見たか読んだかした記憶があるのだが思い出せない。ストーリーとしては、展開が少し無理っぽい感じがする。
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双子の美少女と主人公の淳平の話なのだろうが、阪神淡路震災、東日本大震災、アルジェリア日本大使館テロ(「総理にされた男」の話そのまま)、検察庁特捜部の淳平が議員の裏金作りの追及することなど、いろいろ入り乱れて焦点が定まらない感じだ。双子ということもあまり重要でもないし、偶然淳平と双子のひとり優衣と出会うところも都合がよすぎる。裏金追及も緊迫感がない。表紙の美少女ふたりの絵だけが目立っているね。
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月光のステイグマ/中山七里
神川は幼少期阪神大震災で家族といつも一緒にいた双子の姉を失い好きだった妹とも離れてしまうが、東京地検特捜部になった神川は潜入先で再会する。政治不正資金、テロ。過去の真実と「総理にされた男」とのリンクが面白い。中山七里さんすげえー
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肉体的なスティグマから始まるが、そのスティグマは弱者の立場になった時に出現する。最後まで一貫してスティグマが中心に描かれている事がストーリーにしっかりとした筋を通していると感じた。時には生きていくことの切なさ、時には望むものが手に入らない苦しさなど、その都度、心のスティグマが見事に表現されている。弱者になった時、そして陽の光に当たらない時、そんな時に現れるスティグマは反骨真を駆り立てるものではなく、やるせなさを募らせるものであると強く感じさせられた作品である。