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五木寛之の健康感が情緒的に記述されている。「健康という病」という表題に同感である。人生100年時代の身体との付き合い方のヒントがある。
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これを読むと何か知識が得られると思ったら、そういう本ではない。健康情報に翻弄される現代人の心の内を語った本で、それ以上でも以下でもない。健康情報に限らず様々な情報(フェイクや誇張表現)があふれる今、情報の取捨選択で悩むのは当たりまえ。確かに多いが特筆すべきことでもない。
なんで、ヘルスケアの情報は、いろいろな人がいろいろなこと言うのだろう?どこに真実があるんだろう?という誰でも思いそうな悩みがただただ語られるだけなので、これを読んで賢くなることも、何か解決することもないので、そのようなものを求める方は注意。作家ご自身の体験は、文筆もうまく面白く読めるのだが、氾濫する情報への愚痴のような前半部分は、素人でも書けそうなただただ、愚痴を並べたような記述になっているのが何とも悲しい。要旨と結論なら原稿用紙1枚でかけそうな内容。
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五木寛之さん、ついこの前、左脚の痛みで、初めて「病院の門」をくぐったそうです。御年85歳、いかに「養生」されているかの証左ですね。今月、申し込んでる「講演会」、行けたらいいなと思ってます。「健康という病」、2017.12発行です。読みやすくてすぐ読了しました。健康でありたい病の私たち、健康情報とどうつき合うか、養生するか病院頼みか、身体語を聴くということ、健康寿命と老いについての5つの章立てです。
健康(健康不安)がストレスになっては元も子もないですね。完全な健康などないし、ストレスは病気の最大の原因です。氾濫する健康情報の中で、できるだけ自然体で、自分の体とよく相談し、自分に合った健康法、生活習慣を続けたいと思っています。1932年生まれ、五木寛之さん「健康という病」、2017.12発行、再読です。
①敗戦の頃、健康という考えはなかった。極限状態では、病気はイコール死 ②今は、健康が産業と結びつき過ぎ、氾濫する健康情報の中で、健康(不安)がストレスになる時代に ③健康論には、正反対の意見がしばしばあるが、結局のところ、人は自分が欲することを選ぶ ④過度に健康を気遣い、一喜一憂するのは健康という病。養生は趣味くらいがちょうどいい。 五木寛之「健康という病」、2017.12発行、再読。
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五木さんのように昼夜逆転生活を送っていても病院にほとんど行ったことのない人もいる。ヘルシーブームにより情報がたくさんあふれている今だからこそ、自分の判断で有益な情報を選択して、日々の行動に生かしていく重要性が分かった。
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目次】「健康でありたい病」の私たち(日本列島を覆う「健康という病」;風呂にもおちおち入れない ほか)
健康情報とどうつき合うか(どの記事も充実していておそろしい;医学は進歩し、専門家の意見は分かれる他)気楽に暮らす‼️
養生するか、病院頼みか(ついに軍門にくだるか;左脚の痛みとの格闘 ほか)
「身体語」を聴くということ(養生は「身体語」をマスターすることから;片頭痛を治めようとした話 ほか)
健康寿命と老いについて(年寄り笑うな、あしたの自分;元気で長生き、が叶う人は少い ほか)2019-4-4読了
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作家の五木寛之が、ちまたの健康ブームに一石を投じる一冊。
彼独自の健康法はさておき、自身の極力医者にかからないという生き方はとても説得力があった。
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齢八十を過ぎた【五木寛之】が語る「健康」に纏わるエッセイ。氾濫するヘルシ-情報に触れるたびに、何が本当なのか分からなくなってしまう困惑の時代だけに、自分なりに身体の調子を如何に整えられるかを自問している。「健康は命より大事」という笑えないジョ-クに埋もれてしまわないよう、自分の「身体語」に耳を傾けながら、「子供叱るな 昨日の自分・年寄り笑うな 明日の自分」を念頭においた養生を心掛けている。超高齢化の行く末には、「寝たきり」「認知症」「突然死」の何れしかないという、寂しい現実が待ち構えているのも事実。
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新聞を開けば健康情報、テレビは健康番組だらけで、間に流れるコマーシャル。本当に巷に健康情報が溢れている。本質的に心配症で、心気症の気さえある私は、この手の情報を極力見ないようにしているけれど、どうにも防ぎ切れるものではない。健康は産業と結びついて、心の隙間に入り込んでくる。
五木さんのように健康長寿の人ばかりではなかろうが、確かに日本中が健康ノイローゼなのではないか。人間どこかしらに不具合があるのが常態なのだと達観できればいいけれど、今日も明日も不安を抱えていくに違いない。
アラン・グリーンの名作ミステリ『くたばれ健康法』を読み直して、健康問題なんて笑い飛ばそうか。