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日常を過ごす中で、つらつらと思い浮かんだことを、脳科学的知見から、捉えてみたエッセイ集です。読みやすく、興味を引くような内容を最新の文献に基づいて書かれています。脳科学本で繰り返し取り上げられるようなテーマでないものが多く、内容は幅広く、感心しました。最終章の「人工知能が活躍する時代に」は脳科学の発展に伴い、仕事が変わっていくことが書かれていて、新しい時代についていく、むしろ切り開いていく気概がある人が生き生きと生きていけるのだなと再認識しました。
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脳科学者のエッセイ。
むちゃくちゃ面白いです。
どの話も脳細胞がビンビンに刺激され興奮しながら読みました。
このジャンルが好きな人だったら間違いなくおすすめです。
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★★ダニング=クルーガー効果★★
①能力が低い人は、能力が低いがゆえに、自分がいかに能力が低いかを理解できない。
②能力の低い人は他人のスキルも正しく評価できない。
③だから、能力の低い人は自分を過大評価する傾向がある。
この効果について初めて知った人の多くが、「確かに勘違いしている人はいますね。」と自分を棚に上げる。
ヒトは本質的に他人の不幸が快感。という卑劣な感情も、同情している自分がより優位であると確認できるため?
人工知能も、こんな感情を学んでいくのでしょうか!?
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気軽に読みやすく、日常生活にも役立ちそうな知識から最先端のテクノロジーまで、新たな発見をもたらしてくれる。
IPS脳や子の遺伝子選別、人工知能の発達など、「人間」の存在自体が問い直されるほどに至っていることに驚かされた。
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脳にまつわるどうして?を科学的に書き下す.自分が持っていても全く理解できていない脳の性質を理解することで,自分自身の言動を客観視する方法論の一つを身につけたい.
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脳科学者による人間の脳、心理、身体に関するエッセイ。全て今までに科学的に論証、証明されてきた論文等をもとに我々しろうとにもわかりやすく、人間の行動や心理を解説している。
何となく行動していること、これは個人的な思い、発想などと考えられてきたことも科学的に論証でき、人間のパターンの一部だといわれると驚かされることも多々あった。
また注目されているコンピュータ、人工知能について、今後の人間の生き方社会制度も大きく変わっていくだろう、それは今の時点では想像を遥かに超えたものだと言及している。我々人類はある意味、大きな変革期にたっているのかもしれない。
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池谷さんの本は結構読んでますが、いつも驚かされます。
脳の研究ってこんなに進んでるんだって、少し引いてしまうくらいです。
すごく読みやすく、自分自身の生活にも役立つのではと思うことが多々あります。
でも、ほんとすごいですね。科学の進歩は。
たくさんのことに驚きましたが、最近いろんな健康本にも書かれていますが、運動することは体にも脳にもいいことだと再認識できました。
ほかにもいろんなこと盛りだくさんの内容でした。
面白かったです。
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脳科学者の池谷裕二先生の著書。できない人、能力が低い人ほど、自信満々で自信過剰。それは脳の癖だそう。「できない脳ほど自信過剰」、脳科学という分野の難しいお話をわかりやすい言葉で説明されています。池谷裕二先生の他の著書も読みたくなった。
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週刊誌の連載をまとめたものらしく、一つの話が3~4Pにまとまっている。こういうボリュームだとWebで拾い読みするのと大して変わらず、食い足りない。いままで面白かったためしがないので、せっかくの池谷裕二先生なんだから、たっぷり聞かせて欲しいよなー、残念だなー、と思いつつ読み進めたが、え? まじ? ホント?と思う話続出で、途中でメモをとりたくなった。さすがの池谷先生。面白かった。
この先生の授業を受けたい。
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面白かった。人間の隠れた能力についてよく書かれている。
相当文献読んでいるんだろうな〜どうやって集めているのか毎回思う。
最後に人工知能についての書評があったが、何か投げかけられているように思えた。
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「週刊朝日」の連載エッセイをまとめた本。
「脳は膨大なエネルギーを浪費する反エコ装置です。
脳を持ってしまった生物は、少なくとも数量の上では
まぎれもなく敗者です。」(p4)と考える作者による
脳に関するエッセイ。
著者の知識が詰まっていて面白かったです。
すぐそこの未来の子どもたちは脳を超えるであろう
人工知能とどうやって付き合っていくのか、
少し不安でもありますが…。
「デューク大学のデビッドソン博士は「いま小学校に
入学する子どもの65%は、大学卒業時には
存在していない職業に就く」予想します。(中略)
夢を持つことは、現在存在する35%の仕事に、
自分の可能性を閉じ込めることを意味するのです。(中略)
ヒトの知能が礼賛される時代は、そろそろ終焉を告げるでしょう。
これは運動能力がたどった経緯と同じです。」(p230~231)
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我々の思考はどうしても特定の部位に目を向けてしまう。脳、血管、神経、臓器など。腸内細菌は口から入ったもので作られる。お腹の中の赤ちゃんは無菌状態である。帝王切開の出産が問題なのは産道を通る時に口から入る母体の菌を取り入れることができないためだ。
https://sessendo.blogspot.com/2019/02/blog-post_17.html
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パテカトルの万能薬、第2弾、こちらも長い間積読してました。下記にあるように自分なりのポイント12点。
1、できない人ほど自分はできると勘違いしている傾向。これをダニング=クルーガー効果という。しかし能力の低い人でも訓練で、スキル不足に気づき成長の余地あり。
2、後世への影響が強い論文は、単に革新性が高かっただけでなく、保守性もまた強かったということ。
3、宗教心は、善行を生む良心よりも、悪行をしない良心を生む。
4、褒める「強化」、叱る「弱化」、褒めるだけが学習成績がよい。叱ってはいけない。
5、我慢(精神的に消耗)すると、忍耐力が下がる。この自我消耗を克服する方法は、ブドウ糖の補給。
6、一般に、記憶は正確であっても、高速であっても不都合。ゆっくりと曖昧に覚える。今回の失敗を過去の失敗経験に照らして上手に認識することで上達。プロとはその道のあらゆる失敗を知っていること。
7、ダ・ヴィンチは、興味がないのに勉強しても記憶にとどまらない、つまり興味をもっているときに勉強せよと主張する。
8、尿酸値の高い人は、記憶力や認知機能が高く、また将来に認知症になりにくい。天才達が痛風に悩まされていたという記録あり。
9、遺伝子で定まる特定の才能に固執するより、未開拓の潜在能力に注目したほうが、はるかに健全ですし、素敵な生き方だと思う。
10、一つ独学で試行錯誤で最適解を探すタイプ、二つ成功者の真似タイプ、三つ周囲の平均的な意見に従うタイプ。柔軟に戦略を変える必要があるが、実際には、思考癖になっていて柔軟性が少ないが、集団社会では多様性となり役立っている。
11、単に好きだからやっているだけという人がよい成果をあげている。好きに理由なし。
12、脳の柔軟性がますます重要。未来を自ら造ること。
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ダニングクルーガー効果という自分自身を知らないゆえに過大評価してしまうことはとても納得出来たし、自分もそうなっているなと感じる。
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へぇ~っと驚くような研究成果が色々紹介されている。
遺伝子のルーツをたどってみると、ほとんどの民族からモンゴル人の遺伝子が発見されているそうだ。
スマホや携帯は案外不潔で病原菌を運んでいるとか、etc。
将来のAIと人間とのかかわりについても考えさせられた。