紙の本
良くわからない
2017/11/15 10:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nyagonyago - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐藤愛子の日常を描いていてそれなりに読ませるけれどこれが直木賞を取る小説なの?と思ってします。その点が良くわからない。
投稿元:
レビューを見る
極上のユーモアとペーソスに溢れた直木賞受賞のベストセラー 妻はボンクラ亭主が拵えた山のような借金を肩代わりし、憤りに燃えながらも奮闘する。表題作ほか「ああ男!」「田所女史の悲恋」など全八篇を収録。あらゆる世代を魅了する著者の代表作、待望の新装版化。
投稿元:
レビューを見る
表紙のサザエさんがかわいくて買ってみた。
愛子先生の実体験がモチーフということで、細部は違うけど似たお話の詰め合わせ。表題作だけでも良かったかな。
投稿元:
レビューを見る
夫の事業失敗により借金返済の奮闘っぷりを小説仕立てで。
一読して、夫はとても気が優しくていい人なんだなと思った。自分の夫にするにはNOだけど。帰宅するたびに罵倒・罵詈雑言を浴びせられる夫に少し同情。
投稿元:
レビューを見る
夫の借金を肩代わりする妻の憤怒が激しい言葉で語られる。男の嫌な部分を描いているようだけど、表裏一体で女の嫌な部分も見えてくる。幸せな新婚さん、カップルにはオススメできないかも。でも、あまりにも人間的で好きです。人生は戦いなんだなあと思わされるw
投稿元:
レビューを見る
「戦いすんで日が暮れて」
ええかっこしいでお人好しで要領の悪い夫は
人に頼まれるとついカネを出してしまう
そんな性格だから
多額の負債を抱えても、なんとなく人からは愛されていた
現実にカネを作り、借金取りの相手をしてるのは
漫画で稼いでる妻のほうで
こちらはどんどん鬼のような性格になっていった
「ひとりぼっちの女史」
大借金をこさえた亭主は逃げ回っており
その留守中、債権者たちの訪問を受ける妻はそのたびに
怒り任せ、あるいは涙ながらの愚痴を聞かされる
亭主への憤りは、債権者への怒り、世間の噂に対する怒りになって
妻は孤独の鬼だった
「敗残の春」
事業を潰した夫は、結果的にたくさんの人を裏切ったわけだが
妻の目から見ると、裏切られたのは夫のほうであるようにも思える
しかしいずれにせよ
不甲斐ないのは夫だという結論に変わりはなかった
そしてそれを見捨てられない自分は
単に行き場のない中年女にすぎない…そう思っていたら
とつぜん旧知の男から声をかけられ、おおいに戸惑ってしまうのだった
「佐倉夫人の憂鬱」
画家を亭主に持つ佐倉夫人はいわゆる保守派で
力なき正義は無能なり、の思想を強くする戦中派だった
そんな彼女の家にやってきた下宿人は
見目麗しき童貞
佐倉夫人は一目で好意を持つのだが
合理主義者である彼へのいまいましさが先にたって素直になれず
また、男のほうでも夫人のことなど
恋愛対象としては、まるっきり問題にしてないのだった
「結婚夜曲」
証券会社の営業マンに転職した夫だが
その直後から景気が下がりはじめたもんで、成績はさっぱり上がらない
心配した妻は、女学校時代の後輩を紹介した
今は大手銀行の支店長夫人になった人だ
しかし案の定…で
余計なことをしたと、子供たちから批判されてしまう
「マメ勝ち信吉」
沼田信吉は女好きで、毎晩マメに口説きまわっている
これもタイプとしてはお人好しというか
本命には軽くあしらわれてしまうのに
そのうさ晴らしで、あえて手を出した女からは
逃れることができない
「ああ 男!」
男は童貞らしさを隠し
女は処女らしさを装う
それはつまり、男のほうがロマンチストだからなのかもしれん
「田所女史の悲恋」
美容室を経営する田所女史は45歳の独身
指導と称して、気に入った男子社員を折檻するのが大好き
しかもたちの悪いことに
やってることの自覚が本人にはなかったのだ
つい最近までは
しかしそれに気づいたとき
とうとう権力を用いて、若者の恋愛を引き裂く真似に手を染めてしまう