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予想外、が似合う内容の本が多いなあ。道尾秀介さんの本続けて2冊読んだだけだけど。
初めはただのミステリー?サスペンス?かなって思ったら、終盤は人を大切にしないとなって思わせてくれる内容だった。
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「道尾秀介」の長篇小説『透明カメレオン』を読みました。
「道尾秀介」作品は約2年前に読んだ『鏡の花』以来ですね。
-----story-------------
今夜も僕は、世界を作る。
少しの嘘と、願いを込めて。
ラジオパーソナリティの「恭太郎」は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。
バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。
大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。
意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、「恭太郎」は彼女に心惹かれていく。
「僕はこの人が大好きなのだ」。
秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。
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ラジオパーソナリティの「桐畑恭太郎」を含めたバーの仲間たちが、「ある殺害計画」を手伝わされることになるエンタメ小説… 2013年(平成25年)から2014年(平成26年)まで学芸通信社の配信で、信濃毎日新聞、熊本日日新聞、高知新聞、秋田魁新報、北國新聞、神戸新聞に掲載された作品です、、、
ドタバタ的なコミカルな展開と、クライマックスまで引っ張る登場人物たちの意外な真実が愉しめるエンターテインメント作品でしたね。
ラジオのパーソナリティの「桐畑恭太郎」は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主… 今夜も、いきつけのバー「if」で「輝美ママ」や、「百花さん」、「石之崎さん」、 「レイカさん」、「重松さん」等、仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける、、、
「恭太郎」が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女「三梶恵」が店に迷い込んできた… ひょんなことから「if」の仲間たちは「恵」の企てた父親の仇の殺害計画を手伝わされることに、、、
しかし、自殺したと聞いていた「恵」の父親が生存していたり、父親の仇の「後藤」と思われた人物は別な人物だったり… と、「恵」の証言の中に嘘が散りばめられていることが徐々に判明するが、「恵」の意図不明の指示に振り回されながらも、一緒の時間を過ごすうちに「恭太郎」は「恵」に心惹かれていく。
そして明らかになる「恵」の過去… そして、「if」の仲間たちの過去、誰かの死や不幸や不運を胸に抱えた哀しい過去や「恭太郎」本人の秘密も明らかになる、、、
陽気な物語に隠された優しい嘘… 驚きと感動のラストでした。
面白かったのですが、、、
読む前に、ちょーーーっと期待し過ぎていたところがあり、まっ、こんなもんかな… という感じでしたね。
以下、主な登場人物です。
「桐畑恭太郎」
ラジオのパーソナリティ。冴えない容姿と特殊な声の持ち主。
「三梶恵」
バー「if」に迷い込んできた美女。恭太郎たちにある殺害計画を手伝わせる。
「輝美ママ」
浅草にあるバー「if」のママ。
「百花さん」
「if」の常連。有名店のナンバーワン・キャバクラ嬢。
「石之崎さん」
「if」の常連。害獣害虫駆除の自営業。
「レイカさん」
「if」の常連。ゲイバーで働くホステス。
「重松さん」
「if」の常連。「仏壇の重」七代目店主。七十歳。
「餅岡さん」
恭太郎のラジオ番組のディレクター。
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同作者の「カラスの親指」に近い、冴えない奴らのドタバタ活劇
故に本編部分はどこか既視感がある上に、ご都合主義展開すぎてあまり好きになれなかったが、ラスト数十ページで世界は一転
ifに集う彼らの関係性、何故彼らが桐畑に義理を感じて協力するのか等の疑問点は解消され少しすっきり
「立ち上がり、前を向くために嘘の世界を作る」
賛否はありそうだけど、不器用で弱い部分に響く良いテーマだったと思う
となると、あまりに上手く行きすぎな不法投棄現場のいざこざも、
もしかして或いは…?と考えてしまうのは邪推が過ぎるか
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感涙必至のエンタメ小説と書いてあったので買った一冊。
心に傷を持った人達の話
中盤くらいまで、なんでこうゆう展開になると疑問があった。
途中のラジオで流したエピソードもこうゆうのが必要かな、これがちょくちょく話に入ってくるのかなとか、なんか興味がわかない流れてだなと思いつつ読んでいたが、終盤ですべて納得した。
終盤で伏線を回収
スッキリ終えると思ったが、なんかラストがスッキリしなかった。
その後どうなったかが気になる
嘘が多かった話だったが、嘘も使い方しだいで傷付いた心を癒す。そんな感じがした小説でした。
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声と見た目のギャップが嫌な恭太郎とバーの仲間がある女性がバーに来たことにより騒動に巻き込まれる話。ドタバタ劇にハラハラしたり、バーの仲間が仲良くてホッとしたりしてたのに、最後急に泣きそうになった。そして何となく抱いてた違和感も解消されて良かった。
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イタズラ(?)に付き合わされてる感じがちょっと理解しがたかったけど、終盤で主人公の真実を知って涙が出た作品。幸せになってほしい…
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名手道尾秀介さんが描くコメディタッチのドタバタミステリー。よくよく考えると、無理のある展開やツッコミどころも多かった気がするけど、それを軽やかに読ませる技量はさすがといった感じ。
主人公は美声を持ちながらも、さえない容姿とのギャップが原因で相手をがっかりさせてしまうラジオパーソナリティの恭一郎。
彼が通う行きつけのバーで常連たちといつも通りのやりとりをしているところに、びしょ濡れの美女がやってくるところから物語は始まります。
謎の導入自体は好きだったけど、キャラクターや文章、登場人物たちのやりとりのギャグっぽい感じが、個人的にあまりはまらなかった。
キャラとか文章のマンガっぽさに対し、それぞれが一応、いい年の社会人というのが少し違和感があったのかも。コメディっぽさが、無理矢理作られているように感じてしまいました。
後は主人公たちが巻き込まれる犯罪計画が、いずれも間が抜けていて、それを笑いどころなのか、あるいは伏線なのか、どう捉えていいかつかみきれなかったのも、すこししんどかった。
感想を書いていて思ったけど、自分って小説を読むとき、ジャンルや作品の雰囲気の軽さ、重さでなんとなく読む立ち位置を決めている気がします。
その立ち位置が固まらなかったので、ライト路線で読むか、シリアス路線で読むか、心の置き所が定まらず、フワフワしながら読んでしまった部分があった気がします。
ただ終盤の大立ち回りはすごかった。最初に書いたように細かいところを言うと、ツッコミどころや無理のあるところも多かった気がするのですが、それを気にする暇も無く、展開していくので自然と読み込んでしまう。
道尾さんはミステリの展開や伏線回収と人間心理の妙で読ませる人だと思っていたので、登場人物のアクションや行動で引っ張っていく技量もあるのか、と感心してしまいました。
そして、最後に至ると全編のコメディタッチな部分のわざとらしさすらも、一種の演出だったのかもしれないとも思えてきます。作品全体の雰囲気すらも一種の伏線にする大技もある意味あっぱれに思える。
個人的に面白い、面白くないの評価はちょっと難しい作品でした。ただ道尾さんの小説の技量を楽しめる作品であることは間違いないと思います。
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びっくりな結末があるわけでもなく、伏線は張っているもののそれ程の驚愕でもなく、予想できる話の流れだったのでやや物足りなかった
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ラジオパーソナリティの主人公と、
飲み仲間とのストーリー。
ある日、いつものスナック?に、
謎めいた女性が入ってくるところ
から、ストーリーが進む。
女性が仕組んだ作戦に加担してい
くが、作戦の裏には、女性の不幸
な出来事が関係している。
ラストは、道尾秀介らしいドタバ
タな展開だが、明るい性格の飲み
仲間にも語りたくない過去が分か
ってくる。
題名を透明カメレオンにした理由
も納得した。
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面白かった。面白かったけど、私には物足りなかった。贅沢かな。
流石の伏線回収であったり、話の展開のスピーディさであった。
ボリュームの割には勿体無かったと思う。
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複数の人物が一致団結してドタバタしていくこの感じがいいんだよなぁ、とフフフと笑った唇は、ラストに向かっていくにつれグッと引き結ばれていました。
最後に明かされていく仲間たちの“本当”に、例え陳腐と言われようとも私は泣いてしまったよ。
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声は魅力的であるものの、容姿は冴えないラジオDJの桐畑恭太郎は、今日も放送後に唯一の憩いの場であるバー「if」に身を寄せていた。顔見知りの常連達と話をしていると、突然そこにびしょ濡れの女が入ってくる。「殺した――」女はそう言ったように聞こえたが、後日もう一度店に現われた女は、「コースター」と言ったのだと言い張る。そしてその場にいた常連客のレイカ(ゲイバーで働く美男子)を恭太郎だと思い込んでしまう。大ファンだという女に本当のことが言えず、なんとかごまかし切ろうとした恭太郎だったが、やがて嘘がバレ、その責任をとるため、女がたてたある計画に加担することになってしまう。
今までの作者の作品からすると、かなり色が違う。ほのぼのとまでは言わないけれど、読後感はハートウォーミングな感じ。「計画」は無理矢理な感じがあったので、「うーん」と思っていたが、最後の主人公や「if」のメンバーの種明かしでだいぶ作品の評価が上がった。
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ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。
個性的な常連さんが集まるバー「if」。こういう常連さんになって行きつけのお店があるのいいなとか思ったりした。そして、そこに現れたびしょ濡れの美女のせいで、この愉快な仲間たちだった常連さんたちが、なんだかとんでもないことに巻き込まれていく。
最初は、「こんな怪しい女の言うことなんて聞かなくても良くない?」とか「この主人公の男の人、なんか拗らせた童貞みたいで無理」とか思いながら読んでいた。それでも続きが気になって、このびしょ濡れの美女が考えていることが分からなくて読み進めた。
話の中で、主人公のDJがラジオで喋ったバーの常連さんの話。まぁ、公共の電波に乗せてるんだから多少はフェイクが入ってるんだろうなと思っていた。しかし、最後の最後で明かされる常連さんの逸話の真実。そして、1ヶ月後に帰ってくるという母と妹と甥っ子の話。悲しかった。
何もなかったことにして、小さな嘘の世界で生きている人たち。それって、現実逃避ではなくて生きていくために必要なことなのかな。
2023.11.23 読了
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少しレトロな雰囲気の小説。まるで90年代の雰囲気。懐かしい感じで読むのが正解なのかな。
最後の種明かし⁈はなるほどねという感じだけれども、途中のイタズラと呼ぶには無茶過ぎる展開にやや離脱してしまった。
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声はめちゃくちゃ良いけど、容姿は冴えないラジオパーソナリティの恭太郎
彼が通うバー「if」にある日ずぶ濡れの女性が現れてから、常連客を巻き込んでの出来事に発展していく…
物語りの大半はドタバタ劇だしコミカル要素が強かったので、緊張感というよりも、この先どうなるのかなぁ〜と楽しく読み進めていましたが
まさか、読後に泣いてるなんて…
ラストまで読んで、恭太郎の心の強さ優しさが大好きになりました
想像してなかった感動作に出会えて、手にとって良かったなぁと思えた一冊でした