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鎌倉〜江戸については世界史との絡みが細かく書かれていて面白い。古代は日本史の参考書等でも触れられている内容が多めかな?
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ポルトガル商人と結ぶキリシタン大名が日本人を奴隷として輸出していた。教科書には載っていない。なぜだろう。日本の歴史教育は歪められている。
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ページ数も字数も多くないのに、押さえるべき歴史の大きな流れをきちんと押さえ、新しい知見や見方も提示している。
著者は予備校講師だというが、この人に教わる学生は幸運だ。
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7頁:「漢委奴國王」ではなく「漢委倭國王」と金印を読んでいる。以下も同じ。これについての説明なし。印文を見る限り、これは新説ではなく、誤入力ではないか。
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日本史と絡むところという縛りがあるので,出てくる世界史も限られており,私が想像していた本の内容とは違いました。
それでも,"今でいうところの…”と置き換えて説明された部分は分かりやすかったですし,秀吉とキリスト教禁止令や,鎖国に関しては新たな知見を得ることができました。
日本人は一体どこからきたのか,と遺伝子レベルでの説明も大変興味深かったです。
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日本人がどこから来たのか辺りは興味津々で読んだのですが、平安時代辺りは素養が無くて読んでも読んでも身にならず。なかなかページが進みませんが、鎌倉あたりからはスピードアップして一気に読みました。
教科書には書いてなかった、経済から、軍事面から、世界との繋がりを持ちながらも、日本独自のやり方で生きてきた事がわかりました。
江戸時代なぜオランダなのか?ポルトガルやスペインではないのか?なぜ鎖国なのかは興味深く読めました。
学生さんにはテストの成績に影響させるとまずいのでおススメできませんが、大人になったら読んでおきたい一冊です。
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日本神話では、九州から大和へむかう神武東征の際に、八咫烏が道案内した
国譲り神話では、アマテラスがオオクニヌシに使者を送り、葦原中国の統治権を譲れと条件をだす。国を譲るかわりに出雲大社を造成した
大神神社 三輪山そのものを御神体として祀る 創建は第十代崇神天皇
伊勢神宮 式年遷宮 20年毎に神殿を建て替え
出雲大社 60年毎
三種の神器のうち、八咫鏡(ヤタノカガミ)は伊勢神宮、草薙剣(クサナギノツルギ)は愛知県の熱田神社 八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)は宮中にあるのがオリジナル
壇ノ浦の戦いに敗れた時、幼帝とともに神器は海中へ没したが、それは形代(模造品)といわれる
東京駅大手町1丁目 将門の首塚がある
島根県の石見銀山 17世紀には世界の1/3の銀を産出した 山口を拠点とする大内氏が銀山を開発させた
ポルトガル商人は日本へ鉄砲や中国の絹を輸出し、銀を獲得しようとした 種子島への鉄砲伝来は起こるべくしておこった
1494 トリデシリャス条約 大西洋の真ん中に分界線を設定し、西側の新大陸をスペイン、東側のアフリカとアジアをポルトガルの勢力圏とすることで合意
アフリカを南下したボルトガル商人は現地の国々に鉄砲をうりつけた。武装した沿岸職は内陸諸国と戦争。大量の捕虜を獲得するとポルトガル商人に奴隷として売却した 白人が奴隷狩りをしたのでなく、黒人国家が積極的に奴隷狩りをした
本能寺の隣にはイエズス会が建てた南蛮寺があり、また光秀の娘の細川ガラシャは後に洗礼してキリシタンとなった。イエズス会と光秀の間には何らかの謀議が成立した可能性がある
島津義久を平定するため秀吉は九州に遠征 その時長崎が教会領としてイエズス会に寄進され、日本人奴隷が輸出されていることを知る。 バテレン追放につながる
フェリペ2世がイギリス制圧のために派遣した130隻の無敵艦隊(アルマダインヴィンシブル)はドーバー海峡で英海軍に迎撃され壊滅 英海軍の指揮をとったのが、スペイン植民地を荒らし回っていた海賊のボスであるフランシルドレーク
アダムス 三浦按針
ヤン・ヨーステン 八重洲の語源
スペイン艦隊 近接戦法 短射程のカノン砲
イギリス艦隊 超射程のカルバリン砲
カルバリンはラテン語でコブラ
ポルトガル本国でスペインへ独立運動がおおっていて、島原の乱へ派兵の余裕がなかった
ポルトガル人が去った出島には、平戸からオランダ商館が移され、ほそぼそと貿易を続けた。東南アジアで暴虐の限りをつくしたオランダ人が、長崎にくるとおとなしくなり、オランダ商館長は毎年、江戸まで出向いて将軍のご機嫌を伺い、幕府に国際情勢に関する報告書を提出していた
鎖国という重武装中立というシステム
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日本史の授業だと、日本の中の関係性の中だけで理屈が作られてる感じで、あまり納得できなかったのだけど、この本を読んで合点がいきました。
古代から人々は世界の情勢を見て選択をされて来たのだなと。
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読了。
装丁が超絶チープなので、如何にもよくある歴史本っぽいのだが(池上彰とか佐藤優が乱造するアレ)、これはめちゃめちゃ価値ある良書。
確かに学校で教える世界史って、実質、ヨーロッパ史に中国史くっ付けて、周辺地域を数ページ乗っけて並走させ、最後その上に近現代史を乗っけるだけで、所謂世界の動きを俯瞰的に時系列化した「世界史」ではない。日本史に至っては、黒船が来るまでw、世界の動きとほぼ隔絶した学問になっている。
実際の日本は、ずーっと昔から世界の動静の中で、翻弄もされつつ、敏感に情報を収集しながら、苦心してバランスを取ってきた訳で、古の為政者たちの苦悩がより詳らかになる納得の一冊。
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面白い。
日本史も、世界史の中で語られると、こんなに
ダイナミックなんだな。
でも、世界史の知識がないので、
世界史学んでから、また再読したい
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副題に「日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史」とあり、題の頭に「世界史とつなげて学べ」とある。
要するに、古代から、いやそれ以前から、日本は大陸と朝鮮半島と密接な関係を持っていたということで、読んでいて新しいことを知らされ、なかなか面白い本である。いくつか書いておく。
藤原道長に疎まれた「武闘派」の藤原隆盛は、自ら大宰府赴任を申請する。そのころ女真族の刀伊が九州を襲撃する。これを撃退したのが隆盛だったのである。もしこの後、都に帰らずに大宰府に留まっていれば、ひょっとしたら九州幕府ができていたかもしれない。
領土的野心をもつ隣国に対し、軍事対決を避けて経済協力を行うことで平和を保とうとした「文治主義」の宋は、つぎつぎと領土を減らし滅んでしまった。
日本人奴隷貿易にキリシタン大名は積極的に加担した。
「スペイン王はまず宣教師を遣わし、布教とともに征服事業を進める」とスペインのガレオン船の航海長は口を滑らした。秀吉はこの報告を受けて、宣教師たちを処刑する。
スペインの巡察使ヴァリニャーノは「スペインの中国征服は容易ではないが、日本兵を動員すれば可能である」と考え、信長にこの計画をほのめかした可能性がある。
大坂の陣の後あぶれた戦いに慣れ、最新の鉄砲を持つ日本人武装集団が、東南アジア諸国に流出し、現地の政治状況を一変させた。オランダとイギリスの東インド会社の植民活動は、日本人傭兵と日本製の武器に依存していた。
「鎖国」と呼ばれる政策は、外国船の来襲時にはいつでも大軍を動員できる圧倒的な軍事力が背景にあることで可能となった。日本は重武装中立国家だったのだ。
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日本史の授業では習わなかった、世界との関わりに関する日本の歴史を学べた。
日本の歴史において一貫しているのが、時代ごとにおける先進国(古代の中国や大航海時代のスペイン・ポルトガル、江戸末期のイギリス・アメリカ)から最新の知恵・技術を学んで独自のものを築き上げたこと。
現代にも通ずるものがあると思う。
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「コウノトリが赤ちゃんを運んでくるのよ」的な歴史教科書の説明に対して、本書はガッツリ大人の解説をしてくれる。
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現在予備校の世界史の講師をしている著者が日本史の本を書いたというのがおもしろい。世界史とつなけで日本史を見ると、別の真実が見えてくる。とくに、豊臣秀吉が伴天連追放令を出した理由とか、新羅百済高句麗の時代に、日本人勢力が朝鮮半島に領土を持っていた事実を資料等により説明したところ。昔は教科書にのっていたのに、韓国で否定されたので日本の教科書から外された点。忖度。知らないことを知れて良かった。一応、通史なのだが江戸時代までで終わっている。近現代史は色々とややこしいので避けた気持ちはわかる。読み物としても楽しい。
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・なぜ秀吉は伴天連追放令をだしたのか。徳川も禁教令をだしたのか。それは、難破したサンフェリペ号乗組員が「スペインは如何にしてかくも広大な領土を持つに至ったのか」に「スペイン王はまず宣教師を遣わし、布教と共に征服事業を進める」と答えた。
・九州のキリシタン大名が、財だけでなく、日本人を奴隷として寄進していた。実際のアフリカのベニン王国など、黒人国家が奴隷貿易で富を得ていたのと同じ。
・日本人には浪人が多く傭兵・戦力としては有能で当時アジアではヨーロッパ諸国の戦略として重用されていた。浪人とヨーロッパ諸国が結びついてるため、日本に出入りすると反幕府の浪人と結びつく危険性があった。