投稿元:
レビューを見る
文系にこそ数学の教養が必要。同時に理系にこそ社会系科目(哲学、日本史、世界史)が必要。との佐藤氏の意見には私は頭が下がる思いである。
他には本著で述べている事として「高校のイベント(体育祭等)も頑張ってやっておくと、10年~20年後に自分の役に立っている事に気付く」「大学受験産業はビジネス、踊らされてはならない、だが受験勉強自体は役に立つからやれ」他にもいっぱい良い事を述べているのだが、私に特に強く記憶に残っているのはこの2つである。
投稿元:
レビューを見る
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000210955
投稿元:
レビューを見る
佐藤氏のオススメの本が参考になる。
浦和高校が良さそうな事は、良くわかる。生きる力をつける最初が高校という場所だから。
でも、ご本人も校長先生も、客観性には欠ける内容になってしまうね。
投稿元:
レビューを見る
話の内容が多岐にわたり、引き込まれる。受験スキルではなく、厚い教養が必要ということに、同感。心の不調に対する対処なども配慮しており、信頼できる人柄と思った。大学にお金が必要というくだりは、誇張が多く反感。優秀な学生には、奨学金がありますので、親に「何千万も必要」と不安をあおる言い方は舌足らずか。
投稿元:
レビューを見る
佐藤優さん、流石。
とても後輩思いなんだね。
中学生も読んで欲しいな。
こんな高校生活もいいんじゃない。
学ぶことは大人になってもできるけど、
高校時代にたくさん勉強するのがいいよね。
人生で貴重な時間だと思う。
投稿元:
レビューを見る
2019/5/6
ずっと前から気になってた浦和高校について書かれた本。書いてあることにはとても共感できる部分が多かった。自分が浦和高校と似たような高校出身で、浦和高校の内実とかなり共通して重なる部分が多く、現役時代、自分はその高校の仕組みを十分に活かしきることができていなかったんだなと、今更になって考えさせられた。
この本曰く、受験型刑務所学校が増えて、受験産業も大学にこれくらい受かったとか現役合格が、とか大学進学に目的をシフトしていくところが多い中で、学校行事に重きをおく意味、その目的、本当に大切にしていきたい勉強のことなど、この本では教育を手段として考えるのではなく目的として考えることの重要性を訴えているように感じます。
自分も数学や化学が苦手で、というか自分で見切りをつけて苦手意識を持っていて、今の今まで避けて生きてきたけど、この本でも繰り返し数学と英語が重要であり、そうである理由まで明確に述べられていて、過去の自分が恥ずかしくなりました。この本の中に出てきた大学基礎数学キャンパスゼミっていう本は読んでみたいなと思います。
テレビで活躍してる林修先生も国語の先生でありながら、大切なのは数学であると言い切っていますし、そこにも何か共通するものを感じました。
1つの正解にたどり着くのではなく、皆で納得解を考えていかなければならない世の中に変化していて、それに対応していく力をつけることが今後必要になるとのことですが、自分にどんなことが出来るのか考えていかなきゃいけないなーと思わされました。
投稿元:
レビューを見る
一見非合理と思えるような学びが、総合知を築く。その通り!今は、いかに効率的に学ばせられるかを考えてばかりいる学校が多すぎますね。むしろそれこそが諸悪の根源なのに。
投稿元:
レビューを見る
・歴史は「クロノス(ひたすら流れていく時間)」と「カイロス(出来事を境に物事が変わる)」の結び合わせでできている
・教育を目的でなく手段で語る
・自分が「世界のどこかを支えるんだ」という自覚と気概を持つ
投稿元:
レビューを見る
佐藤優氏、浦和高校出身なのですよね。
学を積み上げる方法、それは読書を基点にすることなのかと思いますが、その学ぶ分野が、論理の上にリベラルーアーツの幅が広い。
何のために、学ぶのか?
それは人それぞれ答えが違うはずで、その自分自身の軸を持っていないと、こうした書籍はハウツー本のように使われがちなのではないかと思ったりします。
しかし、人生を豊かにするために、自分では思いつかないような分野について触れるには、効率的なのかなと思います。
おススメされていた以下の9冊。「なぜ、これらに目を通すのか?」 真理的なところは外さないようにして、時間があるときに手に取ってみたいです。
1. 実務につながる数学 「高専の数学」(森北出版)
2. 「論理トレーニング101題」(産業図書)
3. 「民族とナショナリズム」 アーネスト・ゲルナー
4. 「20世紀の歴史」エリック・ホブズボーム (三省堂)
5. 「トランスクリティーク」 柄谷行人 (岩波現代文庫)
6. 「世界史の構造」 柄谷行人 (岩波現代文庫)
7. 「哲学の歴史」 (中央公論新社)
8. 「東大の数学入試問題を楽しむ 数学のクラッシック鑑賞」 (日本評論社)
9. 「大学基礎数学 キャンパス・ゼミ」 (マセマ)
投稿元:
レビューを見る
たしかに素晴らしい教育方針と校風と思えるのだけれど、思うのだけれど!
このメソッドが通用する、またこの本に書いてあることが理解できる、意味のあることだと認識できる、という層も、この浦和高校に通学するような知的レベルの、いわゆる一部のエリート、全国民の数パーセントなんじゃ・・・。
投稿元:
レビューを見る
タイトルは佐藤さんの母校である埼玉県立浦和高校での講演をもとに語られた内容。
高校独自の校風やカリキュラムの特筆性が語られているかというと、そんなでもなく、佐藤さんの経験談もほとんどは高校卒業後を交えて(当然ですが)の内容でした。
ただ高校時代の三年間は大事なんだよ、ということは良く伝わったかな。自分自身の通った高校は「現役合格」に拘りのあるとこでしたので、浪人してでも、というのは学校内では限られていました。
高校生との質疑応答も含めて、丁寧な佐藤塾という感じでしたね。一度講演は聞いてみたいもんです。
投稿元:
レビューを見る
佐藤優さん。存じ上げてはいましたが、あまり経歴や人となりも知らなくて、著書も読んだことがなかったのですが、何だか面白い方だな、と思いました。他の著書も読んでみようかな。
この本は、別に浦和高校に興味はない、と言う方も読んでみる価値はあるなと思いました。特に、これから高校受験するお子さんのいる親御さんや、(多少理解しにくいかもしれないが)中学生が読むと、色々と勉強になると思いました。
印象に残ったところをいくつか。
・『総合知』
・受験勉強は無駄じゃない
・受験に適正がなくても『良い大学』はある/知名度は低くても学内の教育体制が充実している(上越教育大学・名古屋工業大学・名桜大学など)
・与件もしくは制約の中で最大限の力を発揮する『総合マネジメント能力』、『見えない学力』
・数学は数Ⅲまで履修すべし/『大学基礎数学 キャンパス・ゼミ』『東京大学 教養英語本Ⅰ』
・非合理なものは不条理を防ぐ、無駄や無理というものが長い人生で生きてくる
・教育は手段ではなく目的
さらに、本筋とはズレるが印象に残ったこと
・外務省の盗聴防止部屋(今はどうなっているの!?)
・2018年度センター試験のムーミンの出題(これ当初批判されたけど後々、批判には当たらない、むしろ良問って声あった)
・浦高の生徒の4%は非課税世帯。そういった子供の受け皿になっている。教育の達成というのは、その経済背景に影響されるのは事実だが、それぞれの親御さんも生徒自身もよく浦高入学まで頑張ってきたなと心を揺さぶられる(入学金の減免処置があるとのこと)浦高にたどり着いた子どもたちを伸ばし、次のステージに送り出すための仕組みは揃えてある:校長談
・韓国籍の生徒へのアドバイス(表面的な理想論やきれいごとではなく、親や民族は選べないから背負っていくしかない、日本にある無意識の差別についても触れつつ、具体的なアドバイスをしていることが印象的で感動。姜尚中さんを紹介してくれると!)
・物理のレポート年間20本(自分だったら嫌すぎる)