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お金の流れのしくみやお金が増える方法を教えてくれる。
自分のやっていることは果たしてどの方法でのお金の増やし方なのか、自分が市場にもたらす影響なども考えることができた。
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「善意と悪意、光と影があるのが浮世の常です。お酒をなくそう、売春をなくそう、ギャンブルをなくそう。歴史上、理想に燃える政治家や若者が行動した例はいくらもあります。でも、成功は稀です。皆無と言ってもいい。なぜなら、社会が闇を抱えたまま走るのは、人間の本性に根ざした不変の部分だからでしょう」(p.75)
「まず人助けをする余裕が社会に生まれた。その上で、革命の防止や社会秩序の保持という圧力を背景に福祉国家は発達した。そこには歴史的な必然性があったわけで、一朝一夕に今のような姿になったわけではありません」(p.116)
「まずはデータの徹底分析です。もうかっているか。売上高の増えるペースはどうか。借金は多すぎないか。本番はこのデータ分析のあとです。有力候補を絞り込んで、今度は会社の中身を根掘り葉掘り調べます。どこで何を作って、誰に売ってどうやってもうけを出しているか。これは手間がかかるけど、私が大好きな新しい作業です」(p.185)
「公園をたとえに説明します。自分が来る前より公園を綺麗にする人、つまり生まれる前より世の中を豊かにする人が『かせぐ』です。わざと公園を汚す、富を横取りするのが『ぬすむ』です。では『もらう』は何か。一番簡単なのは、『かせぐ』でも『ぬすむ』でもない人は、『もらう』に入るという分類です。『かせぐ』ほどは富を生まない人。警察官や消防士といったお金もうけには直接つながらないけど大事な仕事をする人。障碍者のように社会が支えるべき人。こうしたさまざまな人が入る大きなループが『もらう』です」(p.210)
「お金を根底で支えるのは、『誰もがこれをお金と認めるだろう』という幻想です。この幻想は、人類が明日も明後日も来年も10年後もおおむね平和に暮らせるという希望に支えられています。明日、地球に巨大隕石が衝突するとしたら、誰がお金の価値を認めるでしょうか。未知の疫病で人類が滅びるとなったら、誰がお金の価値を認めるでしょうか。
(中略)お金というのは、この世に生まれ落ちた人々が生み出した知恵です。それは、我々人間が似たもの同士で、同じようなモノに価値を認め合うという幻想に支えられている。そして『つくる』という魔法でお金が円滑に回るには、人と人とが信じ合う、信用や信頼が欠かせない。ワタクシは、お金というものは、人間が互いに支え合わないと生きていけない存在であるが故に生まれた、知恵の結晶だと思います」(p.251)
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お金を得る方法が中学生のクラブ活動を通した物語形式でわかりやすく解説されています。著者が娘たちにお金とは何かを教えるために書いたということもあり、非常にわかりやすかったです。パチンコや高利貸しで事業を営むおとうさんの娘の葛藤が「ただお金を得るのではなく、どうやってお金を得るのか」という大切なことを子供だけでなく大人にも考えさせてくれる一冊でした!
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面白いストーリーで、金融・経済の基礎をきちんと解説している。
ちょっと物足りなさを感じるけれど、経済系の入門書には良いと思う。
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お金や経済の動きが分かりやすい、読みやすい形で表現されている。
ただ、受動的に話を聞くのではなく、子供たちが考えながらお金の授業が展開していくので、読みながら一緒に考えるとより楽しめる本であった。
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図書館にて、ヤングアダルトコーナーにあり手に取ってみました。
あとがきを読むと、
著者が自分の子供たちにあてた物語だとか。
にしてはとても丹念に作り上げられているなと思いました。
お金についての物語なのですが、
子供に分かりやすく…という内容で、
また違った視点からの内容で面白かったです。
だいぶ大人な私ですが…とても勉強になりました。
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書店で平積みされてたので手にとってみたところ、読みやすそうなので且つネットの評価が高かったので買ってみた。
いまだに経済のことは苦手だけど、面白いストーリー仕立てになっていてスルスル読めました。
順番に問題がでてきて登場人物と一緒に考えることになるので飽きずに面白いし、お金を手に入れる最後の方法の謎が最後まで残る展開も良い。
一見難しいような内容も巧みに面白く解り易く書かれて良い本だと思います。
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分かってるようで分かってないおカネと経済の話をとてもわかりやすく教えてくれるだけでなく、この社会や、生き方についても大切なことを教えてくれる良書。大人にも子供にも強くオススメしたい一冊。
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金融教育本としては最高レベルでわかりやすい。物語形式だからかな。そういう意味では嫌われる勇気やもしドラにも通じるところがあるかも。
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ネットで見て面白そう!と思い読みました。こんな本に私も子どもの頃に出会いたかった。当初は作者さんのお子様向けに書かれたという事もあり、とても分かりやすかったです。大人になった今でもお金は大事な物でもあり、怖い物という印象が強かったです。ですが、この本を読んだ後に、お金は理解し向き合えば私達の未来を、日本のいう国の未来を明るく照らしてくれる物だと気づきました。失敗が怖いと思っていましたが、今は"ふやす"に挑戦してみようかなと前向きに考えるように変わりました。ぜひとも小中学校で授業して欲しいです。
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経済系の新聞記者として、株式や運用ビジネスを得意としていた著者が、三姉妹の娘さんたちのために家庭内の回覧読み物として連載していたものをまとめて出版した一冊。
家庭内の回覧読み物として連載することも目から鱗だったし、内容がしっかりストーリーになっていて、お子さんたちも楽しくお金について学べただろうと感銘を受けた。
ストーリーは、放課後のクラブ活動として「そろばん勘定クラブ」に入った、大富豪の娘の福島乙女(ビャッコさん)と、サッカーとハンドボールを抽選ではずしてしまって行き場のなかった木戸隼人(サッチョウさん)が、身長が2mはありそうな江守先生(カイシュウさん)からお金について、仕事について、社会について、クラブの名前通りそろばん勘定で線引きをしていくという内容。
世の中にあるたくさんの仕事の中から、昆虫学者、高利貸し、パチンコ屋、地主、銀行家、売春婦(夫)等を例に出し、かせぐ、もらう、ぬすむの違いを線引きしていく。
また、かりる、ふやすというお金の側面から、銀行の役割や投資によって起こる神の見えざる手のごとき絶妙なバランスの説明や、5つ示されたお金を手に入れる方法の他に、もうひとつのお金を手に入れる方法は、この本を読むまでは思いつかない内容だった。
読んでしまえば、なーんだそんなことかと思える内容でも、自分が改めて人に説明しようと思うと考えがまとまらないし、切り口が難しい。
お金については、我が子どもたちにもいつかきちんと教えていきたい。
伝統的に清貧であることが正しいとされ、お金の話題をすることさえ卑しいと思われがちだった日本ではあるけど、最近は少しそんな気風も薄れがちだと感じる。
自分なりの言葉と想いで、開けっ広げではなく、意思のある知識をもてるよう、お金のおもしろみ、素晴らしさを伝えていきたい。
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本書は自分の子供たちに経済やお金の仕組みに興味を持ってもらうために個人的に書き溜めたものを、編集したものである。そのため、専門書というよりも中高生向けに物語として話を進めているが、内容はしっかりとしていて、ぜひとも子供たちに読んでもらいたいと思った。
お金を手に入れるには「かせぐ」「もらう」「ぬすむ」「かりる」「ふやす」「つくる」の6つの方法があり、お金の本質は「つくる」にある。つまり、お金とは人間が同じ価値観を共有することによって作りだしたものであり、それ以上でもそれ以下でもないということ。この本質を忘れなければ、お金は大事だが、金銭崇拝のお金が人生の目的と勘違いした人生を送ることはない。
・我々の社会は資本主義という仕組みを採用しています。そのもっとも大事な土台は、社会に貢献した企業や人が正当な評価を受けること、です。役に立つ発明やサービスを提供する会社や、まともに働く人たちが世界の富を増やす。企業や人々は、その貢献度に応じて相応の報酬を得る。この「世の中のために役に立つた人はちゃんと報われる」という仕組みが、経済の決定的に重要なエンジンになっている。そして、この仕組みを根幹から支えるのが「市場」です。それゆえ、我々の経済システムは市場経済とも呼ばれます。
・まず自由主義経済の心臓は以前に話した「市場」であり、その根本原理は競争です。企業や個人が競い合うことで新しい富を生むシステムです。対する社会主義は市場と競争を敵視する。経済の仕組みからできるだけ市場原理を排除するのです。モノの生産量は国が決めて、モノの値段も公定価格。賃金も国が決める。みんな平等に働いて平等に分けあえば、強欲な資本家や貧困にあえぐ労働者は生まれないはずでした。しかし、そううまくはいかなかった。ソ連は共産党独裁下で社会主義を70年も続け、最後は崩壊しました。失敗した第一の理由は準備不足です。ロシアは農業国から一足飛びに社会主義に移行した。本来、社会主義は資本主義が行き着くところまで発展してから登場すぺきなのに、途中をすっ飛ばしてしまった。第二の理由は指導者の暴走と官僚の腐敗です。ソ連には第二次大戦を挟んで30年間、スターリンという独裁者が君臨しました。彼は反対勢力を抹殺し続ける恐怖政治で数百万人とも数千万人とも言われる人たちを虐殺した。スターリンの死後も、歴代の指導者や高級官僚たちは国民の幸福そっちのけで特権を貧り続けました。
・共産主義革命への恐怖心が福祉の拡充を促したのです。社会主義は労働者の天国で、医療も教育もタダ。非人間的な資本主義とは大違いだと言われている。西側でも理想主義的な学者や若者の多くが社会主義になびきました。そうした流れに、いやいや我々も捨てたモノじゃない、ちゃんと福祉も充実しますよ、と対抗する必要があった。政治家が選挙で勝つためのバラマキに福祉政策を利用した面もあります。これが福祉が充実した背景です。
・仕事ってのは、達成感や充実感もあるけど、健常者だってつらいときはつらい。それぞれの人がそれぞれの仕事で喜びや苦しみを感じるのが、働くってこと。
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・お金を手に入れる方法6つ:かせぐ、ぬすむ、もらう、かりる、ふやす、?
・サラリーマンは勤め先が全てと言ってもよい。
・資本主義と言う仕組みにおいて、最も大事な土台は、社会に貢献した企業や人が正当な評価を受けること。
・r>g 投資ができる程のお金持ちは、どんどんもっとお金持ちになる。資本収益率>経済成長率
・信用と言う言葉には「借りたお金を返済する力」という意味がある。
・お金=信用(約束・信頼)
・フツーの人が、フツーの人を応援できる仕組み。
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勉強にもなるし、物語としても面白いのでサクサク読める。一度読んで理解して、二度目、三度目で体に浸透しそう。
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物語調でわかりやすく書かれていた。
他に読んだお金の本のように
家計に直結するような内容ではなかったけど
世界のお金の回り方だとか経済の仕組みなどが
わかりやすく書かれていました。
中高生でもきっと充分わかる本になっていると思います。
また改めて読み返したいです。