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【こんなにも、今、君が悔しいのは勇気を出して踏み込んだ証拠】
いつの間にか二年生の三学期を迎えた咲太は、妹の楓の大きな決断と未来へ踏み出す一歩を応援する物語。
思春期症候群を患い、ろくに学校に通う事が出来なかった楓の切なる願い。それは、兄と同じ高校に通う事。無謀に見えるその願望もやれるだけやってみる事に意味がある。自分には無理だと諦めていたら何も掴めない。それから、咲太に教えを乞い、必死に勉学に勤しむ楓。同調圧力を強いる世界に無自覚に傷付られる現実。
艱難辛苦の試験を乗り越え、悔しさを糧に更に楓は成長するのだ。
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妹のためにここまでする兄が果たしてどれだけいるだろうか。(しかもまだ高校生)
10代で出産だとか、通信制高校だとか。世の中の先入観や視線というものは強烈で、それでも自分の幸せのために生き抜いて乗り換えた人って本当に凄いと思う。通信制の高校に通うことを決めた花楓の決心も然り。
冒頭のランドセルを背負った麻衣はエピローグの伏線。今回は麻衣か咲太、どちらの思春期症候群なのかな。
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映画視聴済み。『おるすばん妹』のかえでも頑張ったけど、本巻の花楓も同じくらい頑張った。づっきーはいいキャラ。花楓の合否からの決断の流れはかっこいいね。映画だとストレートに表現されていたけれど、原作ではそこのところをぼかして、後日談のように種明かしされる演出も憎い。翔子ちゃんがパフェを食べる場面で前巻の回収して納得納得。「霧島透子」の名前でフックが撒かれていて、ラストでもそこに関して厄介な展開になりそうな予感。でもその前に、いつもの気になる終わり方からの『ランドセルガール』に行くしかない。
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長大なエピローグとプロローグなお話。
妹の花楓の高校受験の話がメインになるのだけれど、それぞれの登場人物の日常が描かれている。
ここまで読んできて、それぞれの登場人物たちに感情移入できているからこそ成り立つ一作。
次巻以降、どういった状況に巻き込まれることになるのか、主人公たちはどうなっていくのか気になりました。