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表紙が印象的だったので衝動買い。
決済サービスPayPalの創業者、ピーター・ティールの伝記。
名前はイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグの書籍で登場するので知っていたが、桁外れの人物だった。
その一つに投資家として、早期からFacebookの可能性を見抜き、結果50万ドルの出資が10億ドル近い株の売却益に繋がったという。
「逆張り思考」や有名な「競争する負け犬になるな」という独占に重きを置く言葉も成果からも伝わってきた。
PayPal出身者「ペイパル・マフィア」の本は今のところハズレがない、次も関連書籍を読んでいきたい。
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不動産を選ぶなら、決定的な要因はロケーションだ。だがデジタルの世界はこのルールを完全に覆してしまった。ニューヨークの5番街やロンドンのボンド・ストリートといった名だたる住所は、もはや問題ではなく、スマートフォンのホーム画面の表示位置のほうがよほど重要なのだ。
テッククランチはパランティアのSNS活動を、その時期に非常に知られていたSNSのフォースクエアと比較してもいる。フォースクエアは2009年の創業後、最初の1年ですでにツイッターで208回ツイートしている。それに対して2004年設立のパランティアはたった1ツイートだ。他のテクノロジー企業と比べて、パランティアはSNSの活用に関しては非常に慎重だ。(2642)
2016年秋、ピーター・ティールはまたしても逆張りで勝利をおさめた。あらゆる政治評論家が、ヒラリー・クリントンの優勢をはっきり予想しているのに、ティールはドナルド・トランプに賭けていたのだ。 これは彼の分析力によるものか? 彼は多くの専門家とは対照的に、人々がこの 20 年間と同じやり方の継続を望んでいないと知っていたのか? ティールはテック起業家、投資家として、新しい破壊的スタートアップがあらわれるタイミングを誰よりも熟知している。彼にとってドナルド・トランプのような男は、「破壊的変化の担い手」であり、トランプ政権は「古いビジネスモデルをはぎ取るスタートアップ」なのだ。(3086)
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図書館にて借りた本。
PayPalやFacebook、Palantirなど、数々の有名企業の立ち上げに携わった投資家であり起業家でもあるピーター・ティールに関する本。
稀有な男であるティールのルーツは大学時代にある。彼は法や経営学ではなく、哲学を学んでいた。スタンフォード大学時に恩師ルネ・ジラールに出会ったことが大きかった。哲学者ジラールは模倣と競争を研究のテーマとしており、彼から起業家、投資家としての精神を形成した。具体的には、「人は完全に模倣から逃れることはできないが、細やかな神経があれば、それだけでその他大勢の人間より大きくリードできる。」というものだ。
印象に残った言葉。
「完全に打ちのめされる失敗であっても、それがどうしたと言いたい。もっとやりがいのある道はいつだって見つけられるのだから。」
「スタートアップにはぶっ飛んだビジョンが必要。そのビジョンこそ、メンバーに他とは違うぞという自覚を与え、結束を高める。」
「誰と創業するかが大事。共通の前史を持つパートナーであるのが肝要。」
ベンチャー企業の失敗5箇条。
「アイディアが時期尚早」
「アイディアが時期的に遅すぎた」
「アイディアに意味がない」
「アイディアが高くつく」
「アイディアにこれといったメリットがない」
「重要なのはとりくむのにふさわしい課題を解決する」
「毎日を自分が永遠に生きかのように生きろ。一瞬一瞬が大事。その結果は時間と共に複利効果を生む。不変の友情や長期的な関係を築くことに時間を投資することによって人生最高の利益を得ることができる。」
「ティールの見解では、すべての企業、すべての産業において進歩の余地がある。大事なのは、競争を回避し、唯一無二のビジネスを作り上げること。」
「当たり前だと思っていることを疑い、新しい視点で徹底的に考え直す。」
「投資するときは、徹底的に銘柄を絞り込め。」
「投資の際、長期的な視点を持つこと、まずは終盤戦の作戦を練ること。」
「ティールにとっての社会貢献は、別のやり方では解決できない問題に取り組んでいる人々を経済的に支援すること。」
「テクノロジーの進歩は人間の全ての問題を解決できるわけではない。ただテクノロジーの進歩なしには私たちは何一つとして問題を解決することはできない。」
ティールに関する本は2冊目だった。今回読んでみて、起業する前にもう一度確認したいと思った。これからもティールの動向には注視していきたい。
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途中、哲学的な話が出てきて読み進めるのに苦労した。
paypalがデジタル通貨を模索してた事は初めて知ったし、数年前から金融革命の芽は出ていたようだ。
強かで、逆張り、一点集中など学ぶべき所が多い一冊。
paypal軍団のそれぞれに興味を持てた。
特にパランティアは気になっていた企業なので今後も動向を見ていきたいと思う。
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2018年の時点までのピーターティールという人物について紹介、解説されている一冊。起業家であり、投資家、また政府の顧問や講師など様々なことをしてきたピーターティールについて理解が深まる。1番の彼のメッセージは「他人との競争の愚かさ」ではないだろうか。独占の必然性が起業にも投資にもあらわれている。スタートアップにいる人におすすめしたい。
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新宿ブックファーストの木澤佐登志さんの書架で購入。名前は聞いててどんな人か気になって読んだ。
思想的な部分に興味があったが、投資の世界の話が多く、今ひとつ良さがわからず乗れなかった。映画とかにしたら面白いかも。
ルネジラールの影響で模倣して競争することは敗者のためのもの、独占をせよというのは面白かった。
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ピーターティールは、これまで読んだ『ゼロ・トゥ・ワン』や『イーロン・マスク 未来を創る男』の中で、完全にIT技術オタクではなく、ちょっと距離感のある書かれ方をしていて、ペイパルマフィアの中でも異色の存在だなと思っていて、特にペイパルの創業時にあのイーロンマスクと組んで更にポジション的に追い込み、その後、彼の事業に出資しているところなど、相当な曲者感を勝手に持っていたが、この本では、トランプの選挙戦での支援などで、リバタリアン的な政治信条を持っているけど軸足はもう少しビジネスよりな感じがすこし見えたかなという印象。
ピーターティールは、IT大好きなオタクではなく、ビジネスマンであり投資家、自らが起業するより才能ある起業する人を見つけて投資する事が好きな人で、その手法などが書かれているけど、投資本というほどでもなく、ちょっと中途半端な仕上がりと言っても良いのかも。本の出版がドイツが元になっているとの事で、想定読者とか感性が少し違うのかもしれないが、本人の人間臭さみたいな所まで踏み込めていない感じを受ける。
『ゼロ・トゥ・ワン』の副本という感じが強い。
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競争する負け犬になるな
決済サービスのPaypalや国家相手のデータサービスで成功を収めているピーター・ティールについて書かれた本。競争をせずに、小さい市場を独占することから始める、逆張りなどの思考は新鮮だった。この本を読んだことで、起業に対する憧れが強まった。焦点を絞り、長期的な視点で、中身のあることを実行していくことが重要であるという考え方を与えてくれた。今後、課題を絞って、適切な判断ができるようにしていく。