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人が生きていくために金銭を得る行動を「仕事」と呼ぶならば、ここに出てくる人達は「労働者」ではなく自分の身を切り売りする「芸人」。 自分の見えない力を信じて自分と戦う、酔狂な人の集まりだ。
とうとう真打まで登ってきた2人の、本当に正反対な魅力が全開の巻。
鹿芝居で化けた菊さんは、観られる事によって得た快楽が読み手に伝わってくるようで。 真打お披露目で大根多をかました助六の落語は、張り上げた好い声の移ろいが聞こえてくるようで。
別離を誓った2人の、特に菊さんの複雑な心境は涙を誘った。 助六が居たからこそ苦しんだけど、それだけではなかったのを知っているから。
この巻で菊さん…後の八雲師匠に心底惚れた気がする。 菊さんは辛気くさくて冷たくて、でもみよ吉にも助六にも誠実で。 そうして誰より自分と「落語」に誠実だった。
八雲師匠の美しさは、いろんなモノを削ぎ落とした純粋な姿ならではなのね。 その削ぎ落とした中に、みよ吉と助六が入っていたのに気付いてたかしら…。
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もうほんと見ていてドキドキする。
もうねー、落語してるシーンとか絵と文字だけなのになんかやけに臨場感。
江戸っ子のなまりもまたいいんでしょうねぇ。
みよ吉さんが意外と純情というかピュアでかわいいなと思った。
最初でてきた時と印象がだいぶ違う。
この先がどうなるかまたまた気になるところで終わってるー!
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あとがきを読んで与太郎が主人公だったね、と思い出すくらいに、八雲師匠の若かりし頃の物語に没頭してしまった…
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師匠の若いころの話が続いてます。
ふと間違えるとBLなんじゃね?って思う感じですが
ぜんぜん違うらしいですね。
男の友情と互いの芸に対する尊敬なのかな?
とにかく次巻が気になります。
そして速く現代に戻ってきてくれ!
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この作品を堪能するのに落語ファンである必要はないのだけど、3年前から落語にはまって独演会やら寄席やら通っておいてよかったと思う……ひとつひとつのネタを演じる場面の、表情や台詞に、まるで誰かの高座を聴いているようなドキドキ感がある。
この巻では「品川心中」「居残り佐平次」がメインのネタ。初太郎と菊比古の鹿芝居で菊比古が舞台に開眼する弁天小僧の名場面もいい。
そして、芸に邁進するふたりのうちどちらが師匠の八雲の名代を継ぐ落語家になれるかどうか、テレビに大衆の興味が移行する時代にあって落語の命脈をどう引き継ぐか、みよ吉ちゃんをめぐる恋の行方はどうなるか、どきどきはらはらさせながら、続きは次巻のお楽しみ。タイトルの昭和元禄落語心中にはどう繋がるのか……。
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やっぱりいいですなぁ。
帯に書いてあったけれど、昭和の落語界を舞台に才能と生きざまのせめぎあいが濃密に描かれている!
一種、勉強にもなります。それに登場人物の様々な表情が楽しめる。
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落語題材って、漫画音しないから声色が聞こえないから難しいな~と思う・・・字が多いとつまんなくなるしね
本屋で山積みだったわー!!売れてるなぁ(一巻発売日には一冊しかなかったというのに)POPがラッキーホールっぽい色遣い
現八雲と助六の関係・・・芸事の人間関係っていろんな感情が渦巻いてるんだろうなー素敵
オリーブ色の表紙は色あせた黒のようだね!一巻黒で、あとオレンジと緑にしたら歌舞伎の幕の色だったのにねーそれを繰り返したら本棚に並べたとき幕っぽくて素敵なのにね、どっかやってくんないかな
全然本の感想じゃねえし!
(くまざわ書店にて購入)
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前巻までの落語の臨場感があまりなかったのが残念。
八代目が悩むのはわかるんだけど、助六とみよ吉が子どもすぎると思う。
4巻に期待。手ぬぐいにも期待。与太郎にも期待。
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2巻から引き続き師匠の回想編(主人公はいつになったら登場すんだ)。
二ツ目から真打昇進までのみちのり、その後二人が目指すところを違え出すまで。演目としては「品川心中」と「居残り佐平次」を中心に据えていて、これが登場人物の違いをよく表現している。演目の選択がひとてもうまい。
9ヶ月に1冊ってペースがもう少しあがってくれればいいんだけど。
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八雲師匠の過去編「八雲と助六編」が続く第3巻。
2巻は、どっちか言うと八雲さんから見た助六さんって感じで、助六の輝く才能に惹かれながら嫉妬する八雲さん、って印象だったけど、3巻に収録されてる話では、あくまでメインは八雲さんだけど、助六さんから八雲さんへの気持がちょっと見えて、人間くさいよなぁと思ったり。
で、みよ吉さんは本気だったんだなー……。ああ……。
これから悲しい展開になっていきそうだけど、新刊は来年かあ……
でもまとめて読みたいから、新しいコミックスまで我慢するよ!
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何てェとこで終わってるんだ!!
お師匠さま過去編つづく…
まじで別れちゃうのかよ(;_;)
独りになって後悔するよォ
一緒にいるときにはわからないんだよね…。
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落語のシーンの表情の切り取り方が上手く、ぐっと引きつけられる。
話すスピードとか間、声音とかそんなものまでが伝わってくるような気がする。
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雲田さんの漫画すごいわ……。でも今回はさらっといったかな、割と。次巻への期待をますます膨らまされた!
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師匠の若い時話、佳境に入ってきて、俄然面白くなってきました。
元々の主人公(?)与太を忘れそうですね。
こういった伝統文化にはつきものの保守と進化をどう選ぶか…という時代に二人の性格と素性と女が絡んで、本当にいい感じです。
私は落語を見たことが無いのですが、臨場感が感じられます。
また、作者の意気込みもとても感じます。
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待ち望んでいたー。
やっぱり大好きです。
おもしろい。
若き日のししょーが色っぽい。
人物がみんな、すごく人間らしくて、嫌いなキャラがいないほどです。
早く続きが読みたい。
襲名をめぐってこれからどうなるんだろう。