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発達障害”選択的発達”の著者の私小説というか
エッセー的な内容。
ここまで生きづらいのかというのは少々驚いてしまって
少し大げさなのではないかと思ってしまいます。
それからすると私の息子はまだまだ、楽なほうなのか
違う方向で苦しんでいるところがあるのか?
まだまだわからないことだらけですが。
生き生きと生きてくれれば。。。
そういう世界にちょっとでもなれば。そういう世界に
少しでも近づけることができれば、それが自分の力が
少しでも役に立てればと思います。
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「ある集団に属する人間たちの能力や人格を平均化したとき、そこから大きく外れている項目がいくつもある」と説明される選択的発達者である著者の30時間分の生活が、「私小説」として描かれている。
30時間しか描写されていないが、長い年月をかけて自分が適応する環境や生活スタイルをつくりあげてきたことが窺えた。
周りから宇宙人と呼ばれていたことから、自らを「ケシザル星」の住人として世間を眺める視点が成熟している点には感心した。
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『こんな夫婦の形があるんだ…』
その日の気分のオイルを決めて、お互いに薄暗い明かりの中、マッサージし合う時間
妻はくるくると踊り、鼻歌を歌いながら家事をしている
とても繊細な人の、その人らしい暮らし
新しい価値観に触れた気持ちだった
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自らを『選択的発達者』と称する作者。
発達障害の内側@市川拓司 の場合が詳細に綴られている。
一度講演会を聞きに行ったことがあるが、たしかに「宇宙人的」で、納得しながらほっとした。
他人事ながら、この奥様と結婚出来て、よかったね。
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小説やエッセイはほとんど読まないんですが、わりと好きな市川拓司がタイトルにしてるのに興味を持ち読んでみました。
発達障害というより遺伝性重複身体障害?そこまで大変なんだと、唖然。そういう厳しい生活をしていたのなら、独特というか純粋な性格も理解できます。しかし、奥さんも似た感じで・・尊敬に値する。平和主義、善意主義、孤立主義・・まぁ、どう表現すればいいのか分かりませんが、一般的に健康な身としては真似できない部分も多しですね。
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共感する節が沢山あった。個人的に「選択的発達者」「ケシザル星人」の言い回しが気に入った。奥様との会話や生活の様子は、読んでいてホッコリ。私も植物に囲まれたシンプルな生活をしてみたい。
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途中、読む間隔が空いたのですが、戻れば一瞬で著者の世界観と言うのか、生きる世界に包まれる感覚は独特で、優しくもあり、怖さもあり…。ある意味、真の生きる意味や生きる大変さを教えてくれる導き書の様にも感じられた。著者だからこそ紡げる優しい世界に納得…!です。
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ベストセラーになった「いま、会いにゆきます」の著者、市川拓司さん
市川さんが発達障害を抱えていると言う事を本作で初めて知りました。
と言っても「発達障害」そのものを詳しく知っていたわけではなかったので
この本を読んで、「知らなかった事を知る」事が出来て良かったです。
本著では市川さんの過ごす30時間の間に起こる出来事や思いが細かく描写されています。
ヨーロッパでのプロモーションツアーの依頼が来ても、様々な不安により一度は引き受けたものの結局お断りした事
中々願っても叶う事ではない素晴らしい体験なのにそれが出来ずもどかしい気持ちが伝わりました。
苦手な事の中にはいくつか自分にも当てはまる物もあって共感出来る所もありました。
読書中、著者の生き辛さを感じ、辛くなったりもしましたが市川さんの文章にはそれを越す優しさや温かみも感じました。
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本書がドラマ化されていて、とっても良かったので。
作者の市川拓司さんは、発達障害を抱えていて、奥さんとの日常を事細かに綴っています。
昔、『いま、会いにゆきます』の映画を観て、小説も読んでバーバー泣いたことを思い出します。(もう、バーバーとしか表現のしようのない泣き方だった笑)
映画を観て、きっとこの主人公は発達障害なのだろう、と思っていたのだけれど、作者の市川拓司さんが発達障害を抱えているというのは今回初めて知りました。
とにかくドラマがとても良かったのです。瀬戸康史さんと上野樹里さんが夫婦役で、とてもとても良かったのです。もともと二人とも私は大好きだったのですが、このドラマでもう一段上のファンになってしまいました。家中に鉢植えが置かれていて、その緑の中を常に走り回っている瀬戸康史さん。時々冷凍庫を開けて保冷剤を出しては、ヘアバンドの中のそれと取り替える。そしてまた走る。ずっとベラベラベラベラ喋りながら。それを柔らかな表情で見守る上野樹里さん。
本書には、この鉢植えの意味もヘアバンドの意味も書かれていて、なるほどー、何気ない一コマの中にそんな意味が込められていたのか!ドラマだけでなく読んでみて良かった、と思いました。
そして、ドラマだけでは知り得なかった市川拓司さんの日々の生活の大変さが強く伝わってきました。心も体も過敏で生きているだけでものすごくエネルギーを消費してしまうのですね。そんな市川さんをまるっと受け止める奥さん‥‥というドラマでしたが、本書では、そうでもないこともありましたよ笑。そこが人間味あふれていてさらにステキ。
でもでも、とってもいいご夫婦でした。唯一無二の相手に巡り会えた二人。羨ましい限りです。
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選択的障害者について初めて聞きました。
大変つらい症状なんですね。
でも良き理解者である奥さんと出会えてよかった。
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市川拓司さんといえば『いま、会いにゆきます』がベストセラーとなり映画化にもなっている。
美しい恋愛小説を書くという印象がとても強い。
市川拓司さんが発達障がいであることを知ったのは小説よりも先にドラマで見たからである。
市川さん役を瀬戸康史さんが、奥さんを上野樹里さんで『私小説 発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由』で放送されていた。
大変な思いをされていることにとても驚いた。
だが、これも夫婦の純愛を感じた。
高校のときから40年間ずっとひとりの女性に恋しているのが奥さんなのだから。
小説があとになったけれどより詳しく書かれてあった。
植物を愛し、小説を書くことが好きで奥さんのことを愛しているのがとてもよくわかる。
自分の身体の調子が悪いときもどうしたら少しでも楽になるのか、何を食べれば調子良く過ごせるのかを病気と向き合いながら工夫している。
それも奥さんの協力があってこそで、だからこそわかり合った愛情のある夫婦なんだろうと思った。
不器用だけど、大変なこともあるけれど、辛さや苦しさを訴えるのではなく、読んでいても優しさだけが気持ちが良いほどに伝わってくる。
これも人柄の良さなんだろうか。
早く奥さんが帰って来ないかなぁと待ち侘びる市川さんが目に浮かぶようである。