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雑誌で表題作を読んだ時に、麻々原絵里依のカットのイメージにぴったりな内容にゾクゾクしてしまったので、単行本化は書き下ろしの存在も合わせてものすごく嬉しかった。でもなかなか読めなくって〜もう一気に読んじゃいました。わはは。
高校時代に「つきあっていた」なんて言えないようないわゆるカラダの関係しかなかった紀宏と小栗。
小栗の上京でその関係は切れたはずだったが、7年ぶりに再会した時にまた歯車が回り出す。というお話。
個人的に「おおお!」と思ったのが、「Hな関係」に至るまでいろいろ紆余曲折しまくる話が多い(そしてまたそれもよし!!『札幌の休日』は一読してほしい!でも絶版?(涙)どっかで再版してほしいね‥うう。ちなみに白泉社花丸ノベルズ刊。‥そういえば古本屋でも見かけないよ〜。この本は(汗))なかで、「カラダの関係に溺れちゃう」っていうのが先に来ちゃう話ってトコすごく新鮮でした。
個人的には、高校時代に撮ったらしい紀宏の例の写真(!!!)を‥麻々原さんの絵で見たいような‥でもそんな事言ってたら、天罰くらっちゃいそうな、そんなバカな事も考えました(爆笑!!)。
それに、ワタシの目から見たら、麻々原さんの絵がすごくカッコイイ小栗。実はかわいいな〜〜なんて密かに思っていたので、書き下ろしの「PARADISE LOST」はちょっと泣けて来た。
特に例のクリスマスの夜!!ああ!!こんなに幸せ絶頂だったの!?
でもそれで小栗は紀宏との別れを決意しちゃったの!?
うがーーーとなってしまったです(ま。後はすっげえ欲望のままに紀宏をあつかっていたんだなぁとか‥(苦笑))。
小栗の離婚した母親の妹岸谷舞の恋とか佳恵さんの恋とか。その辺もせつなかった‥。
相変わらず女の人がちゃんと生きてるな〜と思う。
うん。そこが桜木さんのジュネものの健全な所だな〜。
そしてキャラのどこかに「誠実さ」があるのがワタシが好きな所です。うん。
こういう感じの話、また書いてほしいなぁ。