電子書籍
全6話の短編
2022/03/11 21:07
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はドラえもんの道具を使ったような話が多いが、後半は普通に超能力者の青春ものって感じ。とても読後感が良いので中高生におすすめです。
紙の本
誰もが一度はあこがれる
2016/08/19 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よみよみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが一度は自分にも超能力があればいいのにと思うことがある。
そんな、憧れと淡い青春のひとときがうまく調合されている作品だと思います。
6本の短編からなっており、堅苦しくなく読むことができる作品だと思う。
私自身、面白かったと思う作品は、「少年ジャンパー」と「ファイアスターター湯川さん」の2作品は面白かった。
この2本は、世にも奇妙な物語で映像化してもらいたいなと思う。
内容に関しては、他の方のレビューにが書いてあるのでそちらを参考に。
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乙一作品は一度も読んだことがないのに、中田永一名義の本はすべて読んでいるものです。
超能力×恋愛、って感じかな。まとめると。6つの短編小説が収録されています。
超能力とか非科学的なもの苦手なのですが、恋愛が絡んでいるからか、ライトな感じでとても読みやすかったです。
「少年ジャンパー」
生まれつき不細工でうまれてきてすっかり世界に心折れたにわかひきこもりな青年はジャンプの力を身に着ける。一度いったところには瞬間移動できるのだ。そんな彼はひょんな事件から恋をした。とても美しい先輩に。先輩には遠距離恋愛中の恋人がいて、先輩の足になるため東京へと何度もジャンプし、先輩の誕生日のために先輩が行きたがっていたグランドキャニオンへ行く決意をする。一度もいったことがないため、行ったことあるサンフランシスコから長距離バスにのっての移動だ。それからほどなくして恋を振り切り、青年はアメリカを横断する。現地でファニーフェイスと囃されながら流暢な英語をみにつけ、世界が広いことを知る。先輩とはいまだいいお友達だ。
「私は存在が空気」
親からの重圧に耐えるために自ずと気配を消すことを覚えた少女。そして出版社勤務の母の手伝いをするうちに校正力がずばぬけて高くなり間違いを探すことに長けた少女の、婦女暴行犯探しと淡すぎる恋模様。
「恋する交差点」
結婚と恋愛ってちょっと違う? や、延長か。でも決意が。。。な話。こんな風に結婚決めたいものですね
「スモールライト・アドベンチャー」
ドラえもん的な。スモールライトが突然送られてきて、使ってみると小さくなってしまった小学生の少年は、好きな子のスカートの中身をみるために愛犬にまたがって冒険にでるのだが、好きな子が誘拐されているところを目撃して。。。
「ファイアスターター湯川さん」
両親がいない大学生の青年は親戚の家に住まわせてもらう代わりに木造6部屋のアパートの管理人をしている。そのアパートにパイロキネシス(火を発生させることのできる能力)のある湯川さんが転居してきて。。。てんやわんや。裏社会がちらりちらりと垣間見れる湯川さんとの微妙すぎる距離に、ざわざわします。
「サイキック人生」
天然ちゃんはどこのクラスにもいたな。一時期天然ブームありましたもんね。そんなクラスの天然ちゃんには不思議な能力、透明な腕を自由に使いこなすことができるのだ。天然というレッテルをはられ続けうんざりした天然ちゃんは、ある日クラス内で自分の能力を使い霊感少女へと君臨する。その噂をかけつけ蓮見くんと出会い。。。青春ストーリー!こっちの世界へようこそ。
わたしが好きなのは「少年ジャンパー」です。読んでて最後うるっとしちゃった。
そのほかもふつうに楽しかったです。どれも短いので読みやすい。
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ルーラいいなルーラ。
「HEROS」観てても思うけど、ホンマにこういうちょっとした超能力をそれぞれ持ってたら楽しいのになあ。スタンドか!
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私はジャンプの力を使って語学の勉強がしたいと思った。
あからさまに超能力者ジャーーン!活躍だーー!
的な感じではなく、何気ない日常の中でそっと実は超能力があると自覚して日常からばれないようにそっと過ごしている超能力者達の話と言うのがなんだかのほほんとしてよかった。
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作者お得意のコミュニケーションが苦手だったり、コンプレックスを抱いている少年少女の物語。そこに少し不思議な要素がプラスされています。
ひきこもりの少年は瞬間移動の超能力を持ち、存在感の乏しい少女は完全に存在感を消すことができるようになる。そんな不思議により、一歩踏み出す物語が展開されます。しかしそれはコンプレックスが消え去ることでなく、コンプレックスはコンプレックスとしてそのままであり、でもそのコンプレックスも含めて自分なのだと受け止めたかのような一歩なのです。だから、その一歩がとても大きく強く感じられるのです。
その中で異彩を放つのが発火能力をもつ少女の出てくる「ファイアスターター湯川さん」。裏社会に生きる超能力少女がつかの間平凡な暮らしを体験するというのは、昔からあるパターンではありますが、作者特有の淡々とした描写が重さを消し去り、ラストの清々しさを生んでいます。これもまた大きな一歩を踏み出す物語ですね。その姿は読み手のこちらの背も温かい手で押してくれます。
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瞬間移動、熱や火を自由に生み出す能力、スモールライトで小ちゃくなったり、透明の腕、、、
実際にはあり得ないことばかりが起こる短編集。どの能力も羨ましいし、楽しんで読めた。
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これは良い作品です。現時点(?)で今年のNo.1かもしれません。過去の作品より、スーパーナチュラルの要素が入ったことで、「らしさ」が増しています。個人的には冒頭の「少年ジャンパー」が好み。「湯川さん」も良いのだけれど、せっかくであれば、もう少し明るい結末がよかったかも。
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まず、装丁がずるい。
これを表にして本棚に置く。それ想像するだけでどきどきした。
藤子F不二雄風にいうと(S)すこし・(F)ふしぎな力を持つ少年少女が主人公の短編集。こんな力があの頃あればな、私は何したかな、と考えながら、さくさく読み進められた。
表題作が個人的には一番好みだった。
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超能力を持った主人公たちの恋愛短編集。最初の2つ(「少年ジャンパー」「私は存在が空気」)が面白かった。切なさとさわやかさがあったから?後半はそこまで…。
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中田永一とは、乙一さんの別名義の1つである。作風としては青春物が多いだろうか。長編『くちびるに歌を』は素直に良い作品だったが、一方で苦手意識もある。今回は超能力者×恋物語? 苦手を覚悟しつつ、手に取ってみたが…。
「少年ジャンパー」。タイトルから想像できる人もいるだろうか。容姿にコンプレックスを持ち、不登校になった少年の能力とは。彼が一歩踏み出す物語という側面もあるもの、うーん、利用されているだけのようで、切ない…。
表題作「私は存在が空気」。こんな能力があったら悪用されそうだが、少女にとっては自衛のためだった。そんな彼女の恋の結末とは…。「空気」からシンデレラに華麗に変身する話ではないとだけ書いておきましょう。あなたらしいですわ。
短い「恋する交差点」。これって超能力なの? よ、よかったね…。これまた短い「スモールライト・アドベンチャー」。きっかけは小学生らしい下心だが、気になるあの子のピンチに立ち合がる。少年も頑張ったけど、最も褒めたいのは「彼」か。
一転して本作中最も長い「ファイアスターター湯川さん」。タイトルで能力がバレバレ。あの作品を思い出すところだが、あれほど重くはない。しかし、軽くもない。映像化には向いているだろう。こういうネタの料理法のうまさは、著者らしい。
「サイキック人生」。天然キャラで通っている少女は、実は超能力者だった。天然キャラが不本意な彼女は、いたずらが過ぎて、霊能者として評判になる。そんなことしなければ、騒ぎにならなかったのに…。で、恋の行方はどうなるの?
というわけで、全6編、恋愛ベタベタな作品はほとんどなく、自分としては「乙一」作品として楽しんで読めた。本人が別名義を公表後も、中田永一名義で発表しているのは、照れ隠しなのだろうか。作品が読めるなら、名義はどうでもいいのだが。
時間がかかってもいい、これからも、乙一さんにしか書けない作品を。
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106/10000
『私は存在が空気』中田永一 ☆4
超能力を持った友達・・・ホントにいたら、どんな感じかな~?
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ちょっとした超能力を持つ人々の短編集。
表題作の「私は存在が空気」が一番好きかな。
片想いと超能力と少しミステリー風味。
「少年ジャンパー」も面白かった。
がんばれ少年!
超能力といってもフワフワとした使い方のものが多く、あくまでも自分の手の届く範囲内でのストーリー。
広過ぎず、自分を少しだけ救う能力、のような。
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超能力を持った少年少女の切なかったりほほえましかったりの恋物語が綴られた短編集です。物語に登場する超能力そのものはいたってポピュラーなものばかりですが、それを一ひねりきかせて物語に生かしていて、なかなか意外性のある物語が展開します。そうしてもれなく切なくさせられるのです。青春のほろ苦さと青くささで心が満杯になります。素敵です。
短編のなかでは表題作が一番好きでした。半分ネタバレっぽくなりますが、話の意外性と、最後にじわじわしみてくる繰り返されたひとつの文節が、とても良いのです。
「少年ジャンパー」は引きこもり+超美少女というそれこそライトノベルのような組み合わせですが、ヒネた展開が乙一…もとい中田永一(同じだけど一応)らしくて素敵。すがすがしいラストも○。
「サイキック人生」もユニークな展開にちくりと同世代間の厭らしさを混ぜて描いて、でも基本的には爽やかさを後に残してくれるさっぱりした話で良かったです。
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短編集。
それぞれ、ちと不思議な能力を持った子の話。
「少年ジャンパー」の成長ぶりにジーンときた。