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度胸もなく、剣の腕はからっきしの浪人・菅沼鉢四郎は、働きに出ている妻と、幼い娘を世話する主夫ぐらし。料理は好きだし、自信がある。それが、元治元年の大火で長屋を焼かれたのをきっかけに、まかない専門として新選組に入隊することになった──。
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相性の合わない作家さんなのだけど、題材が良かったので購入。
うん、良かった。
歴史に疎い私でも楽しく読めて、新しい新撰組の一面を見た気にさせてくれた。
けどもラストはちょっと微妙。
そして主人公が誰なのかボヤけた気がする。
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なんだかちょっと無茶な先輩のいる体育会系の部活みたい。
というのが最初の感想。
最近、京極夏彦氏の「ヒトごろし」を読んだというのもあって、これまであった新撰組像がガラガラと崩れていっている。
というか、これまでのものこそ美化されていて、本当はこんなもんだったのかもなぁ。という思いの方が強い。
もう少し賄い方としての描写も読みたかった。
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料理人というわりに料理の話ではなく、ひょんなことから料理人の役を任じられた男と新撰組の物語。ドラマや小説で新撰組についてはキャラ立ちしているせいか、何となくこういうものだよなという既視感めいたものがあったが、今回は原田左之助の人物像が多く描かれていた。面白くはあったが、せっかく料理人から見える新撰組なのであればもう少し幅広く色々な視点から見て描かれていた方がもっと面白かった気がした。
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新選組の賄い担当から見た新選組と幕末の話。
菅原鉢四郎は、ふとしたきっかけから新選組隊士・原田左之助にスカウトされて、新選組の賄い担当になった。
「料理人」というタイトルなのに料理の話はあまりなくて、当時の食事情なども全然出てこなかった。
幕末や新選組の描き方も通り一遍で、この著者は新選組を好きできないような気がした。
(図書館)
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図書館で借りたもの。
度胸もなく、剣の腕はからっきしの浪人・菅沼鉢四郎は、まかない専門として新選組に入隊することになった──。
料理をする描写は1話目は多かったけど、それ以外はそうでもなくて拍子抜け。
「新選組の料理人」という題名なら、もっと料理に絡めた話にしてほしかったな。
新選組の賄方から見た幕末や新選組の話。
歴史を読みたかったんじゃなくて、その時の食事のことが読みたかった…。
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幕末の出来事を違った視点から描いている。
観点が面白いし、何となくリアリティーがある。
フィクションなのだろうけれど、もしかしたら実話かもと思わせられる。
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幕末日本、京都が舞台。内容は題名のとおり、それ以上でも以下でもなし。新撰組を料理という角度から眺めたスケッチのような小説。
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ふとしたきっかけから新撰組隊士・原田左之助にスカウトされて、新選組の賄い担当になった、菅原鉢四郎。
武士のくせに剣の腕はからきし、しかし、うまい飯を炊く。
彼の目から見た、武士の世の終わりとともに燃え尽きて行く新選組と侍の魂。
彼の身近にいる左之助は、それを映す鏡でもあった。
面白く読めたけれど、なんとなく薄味でシオタラ~ン。
出汁が効いているのだろうか?
新選組や幕末のことをある程度知っていないと、歴史的描写の部分はさらっと流してしまうだろう。
頭の中の、今までに読んだ他の歴史小説とか大河ドラマの引き出しを開けていろいろ引っ張り出してみました。
その割に、料理の存在が効いているわけでもないし…
そういえば、今まで新選組の隊士の食のことを考えたことがなかったなあ、とわくわくしながら手に取ったのですが、そういう意味では期待外れでした。
視点もあちこちに飛んでいる気がします。
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新選組をユーモラスに描いていて面白い。
人間味があって、新選組を好きになった。
彼らも時代の被害者だ。
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史実に沿って書かれているけど、架空の人物が物語をよりリアルに感じさせる
天満屋事件、カミソリ陸奥あたり「おおっ」となるね
おにぎり食べたくなるわー
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思わぬきっかけで新撰組の賄い人として入隊することになった菅沼鉢四郎。
いわゆる剣人とは全く真逆にいる彼から見た新撰組。
新撰組の在り方が変化していく丁度その時に入隊したために、新撰組という組織も、近藤や土方を始めとする新撰組の面々の変化も描かれている。
菅沼の、胆が据わっていないんだか据わっているんだかよく分からないキャラクターがなかなか魅力的。
剣人や武士というよりは町人に近いような感覚の彼視点でずっと描いて欲しかったが、彼は下位の人間なので仕方ないか。
時代の激変に沿って、新撰組が組から軍へ、剣から銃や大砲へ、守護組織から闘う組織へ、武から政へと変わっていく新撰組。
その結末は分かっているだけに、菅沼が新撰組の変化を敏感に感じとり違和感を感じつつも付いていくしかない姿は切ない。
でも彼もまた彼なりの覚悟や意志を持ってのことだからそれで良いのだろう。
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幕末新選組を賄い方の視点で描いた歴史小説。
架空の賄い方の鉢四郎ではカバーしきれないと思っていたら、著者の新選組もの前作「颯爽録」では取り上げられなかった原田左之助をもう一方の主人公として、史実を網羅していて物語としての完成度を挙げていると思いました。
ちなみに新選組のキャラは前作を踏襲していて、門井新選組としてシリーズ化してもよいと思います。
ラストが中途半端でその後の展開を読者に任せるのはちょっと物足りないです。
自分としては、左之助と最後まで一緒なことを望みますし、できれば死なずに左之助の最後を伝えるという展開を創造したいです。
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これといった特技のない男だった菅沼鉢四郎は、料理の才能があることに気が付き、新選組の賄方(料理番)となる。本書は賄方から見た幕末を描く。武士の視点ではない日常の新選組が描かれ、武士の矜持だけでなく、男としての弱さや、政治での駆け引きなど、歴史書にはない視点で新選組を知ることができる。どこまで史実に忠実なのかは分からないが、当時の空気感が読み手に伝わってくる。
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主役はひょんなことから新選組の賄い方として雇われた“菅沼鉢四郎”が主人公だけど、賄い方の目線では見えない部分の場面も多くて、結局は新撰組の話。だし、決して新撰組をヒーロー視はしていない角度から描いてあるかんじ。
いま考えると新撰組も龍馬もある意味極悪人でもあるよなあと思いつつ読んだ。なんというか、タイトルから期待したよりもずっと、調理や食に関する描写などの割合が低かったので、あれっ?て読後感ですが、新撰組のたとえばストーリーとしては、きっと好きなひとは好きだろうとおも、います。
この方の「銀河鉄道の父」も良い評判きいてるからまたさがしてみよう。