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オカルト・ホラーだけど哀しい話なので面白かったと言っちゃあ何だが、面白かった。“ぬい”が稼業も自分の蘇りも死にたいと思うほど忌まわしく思っているのに、愛する姉を同じような状況にしたいと固執するのがちょっと腑に落ちない。結局、片桐さんっていったいどういう人なんでしょ?
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「裏閻魔」「夜見師」などもそうだが、永遠の命とか、死者と生者が絡む作品が多い。今までの作品はそのバランスが良かったのだが、本作はちょっと「生き返りし者」の設定などに違和感がぬぐえなかった。
生き返る方法もだが、適合者として殺された者の関係者がその人に関する記憶を無くすというのも疑問。次巻が出るが、そこで解明されていくのだろうか?
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二度目ましての作家さん。
ゲロ安の家賃で人形修理工房「浮世堂」を営んでいるのが
メインキャラの城戸利市は、小学生の時、幼い弟を目の前で
殺されただけでなく、周辺から弟がいたという事実が消えていく。
両親でさえ忘れていく中、利一は忘れ得ぬ者として
弟の理不尽な死の真相と死神を追い続け、15年目にして
ようやく死神と対峙するが・・・
一方的に有無を言わせず、ただ命を奪うという
理不尽な行為へ利一の怒りが伝染したかのように、
読んでいて震えあがる。それが苦しいのなんのって・・・
続きを読みます。
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続編も出ている怪異アクション。死者を人形にして保存し、他人の命を奪って蘇らせる異端の術を使う一族と、彼らに弟を奪われた青年の闘いを描く。大雑把にようやくすればこんな感じだが、面白いのは章ごとに視点人物が変わること。その中には敵役や悪役も含まれていて、そちらの側の都合や思いも丁寧に描きこまれる。主人公より、そちらの側が魅力的なところもあって、美貌の女殺人鬼など、事実上の主役と言っていい。こういうのもありだね。