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戦争で時代が変わっていくのに合わせて人間の心理も変化していく様を描いている。犯人の登場がもう少し早いとスリルがあるかも。ストーリー展開もしっかりしていて読み応えもあるが、自分は現代モノの方が好きかな。
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戦時中でも事件は起きる。そこは合法殺人と違法殺人が交錯した異様な世界。それでも戦い続ける刑事は常にいたということを忘れたくない。
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戦時中の混乱に紛れて起きた連続殺人事件のお話。
戦争で引き起こされる人間の狂気の部分と正義がまかりとおらない絶望といらだちが読み取れます。
戦時中の様子をどこまで詳しく書いて事件と絡ませるのかがなかなか難しいのだなと感じる。
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1945年東京大空襲の日、防空壕で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。犯罪として捜査を進める京橋署刑事の高峰だが、署長から「空襲の被害者だ」と言われる。殺人事件のもみ消し、そしてまた殺人が起き…。
終戦前後の混乱した社会で、混乱する元特高の苦悩と警察官の苦闘ぶりがよく描かれている。終盤で意外に早めに先が見えてしまったのと、主人公がイマイチ魅力に乏しかったのは残念。
(B)
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太平洋戦争の最中の東京で、防空壕の中に置かれた女性の遺体が発見された。
捜査を開始した所轄刑事の高峰だったが、上層部より遺体を片付け、操作を辞めるよう指示が出された。
…
戦中戦後の物語はいくつか読んでいますが、刑事ものは初です。
確かに、あの時代に、警察組織がどうなっていたのかを知ることは無かったなと思います。
ある意味新鮮でした。
物語としては、私には合わなかったようで、読了まで大変時間が掛かりましたが、新鮮な出会いだったので良かったと思います。
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20190125-11戦争を軸に友情の物語。この時代の検証がちゃんとされないまま今になってる。今の国の問題の根っこはここかもしれない。
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現代ものがメインな作家さんなのでこういう戦中戦後の話はどういう風になるのだろうと興味が。
戦中の体制のために自分の信念を貫くことができず悔しさとやりきれなさを抱えたままの主人公が切ないのだけどなんか単純? 系の人なのであっけらかんとしている。
あまり魅力的ではないなーと。特高の人の方が好きな感じ。
戦後、同一犯による犯行を解決するくだりに無理があるようなないような。当時の捜査だとこういうものなのかな?
事件は解決したけれどやりきれなさが残る。
色々な人が戦時中に無力感を覚え疲弊し戦後になっても癒えない辛さがある。
犯人は捕まえないと被害者は報われず。捕まえてみれば犯行動機が許されないことであってもやりきれないものがある。
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新シリーズ。出足はまあまあかな。堂場さんらしく読みやすく、登場人物に魅力もあるが、まだもうひとつ物足りない。事件も最後がちょっとあっさりのイメージ。今後に期待
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第二次世界大戦の東京大空襲の夜。防空壕で20代女性の他殺死体発見。署長の指示でなかったことに。刑事は記録を残した。二人目の被害者も、捜査せず。一人で捜査をすると本部の刑事に襲われた。夜、一人で歩いている女性を家までおくった。後に婚約者となる。
中学同期に刑事は特高。演劇の脚本の検閲。趣味が演劇。
終戦後、一人で捜査をしていた刑事は所轄から捜査本部へ。
署長から捜査中止を命令したことを謝罪。署長は辞職。
特高の公職追放で自宅待機。
女性の死体が防空後で発見。連続殺人事件と認識。
自分を襲った刑事が会議で幹部席にいる。犯人を野放しにしたことを責めた。翌日から休職。捜査本部が死体処理等を聞こうとしたが、自殺。
特高の妹が同じ手口で殺された。
民間人として捜査に加わる。検閲していた脚本家と遭遇。
当時のことを詰られた。家によばれた。殺されていた。
手口が同じ。次の作品は探偵もの。その脚本がない。
同じ劇団の二枚目俳優が暴力的。戦争から帰って変貌。
殺人があった日と切れた日が同じ。
戦場の経験で殺人をしているが状況証拠のみ。刑事の妹が囮になり成功。
連続殺人を認めた。戦争から戻り不能となった。
芝居で女優の首をしめるシーンで興奮。殺人を繰り返していた。
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戦時に防空壕の中から死体が発見された。
が、その時は何者かによって事件は揉み消され、なかったものとされた。
戦時と戦後の警察や特高の変化、大衆演劇の様子、戦争の後遺症、、、など戦争によって人や町がどう変わって、人々にどんな影響を与えたかが伝わってきた。
戦争が物語のメインではなく、殺人事件の捜査の中で戦争の様子が伝わってくるので読みやすかった。