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母に縛りつけられる2人の娘。
何しても認めてくれない母親と娘に依存仕切っている母親。
逃れられない、呪縛。
私も母とべったりだったから、愛されたいけど鬱陶しいし認めてもらいたい。その気持ちが痛いほど分かる。
こういう親見てると子供って縛りつけて置くために産むのか?と思えてくる。母自身の夢を娘託す親も子離れ出来ない親もしんどすぎる。子供の幸せより自身の幸せってか、、産まれて来たくなくなるわ。
千遥の方は最後うまく行くのかと思いきや、、、何だかなーーー毒だわ(=_=)
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母になるがこわい。一方子として二人の女性と重なるけれども、全く違うことに安堵。
結局のところ、自分が育った家庭をめざし、自分の母を目指すんじゃないかな。
そう思えた母子関係だということにとにかくほっとした、でも将来を考えるとやっぱりこわい。
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同僚に借りた本。2組の毒母と娘の話で、毒母に逆らえない娘達にイライラさせられながら読んだしまった。全てを否定されながら育った美人の千遥。娘だけが生き甲斐の母と育った亜沙子。千遥の方はうまく毒母から逃げられたはずなのに結婚話を機に実家との繋がりができて、結局は母の元に。亜沙子は母が仮病や自殺未遂までやりながら亜沙子を自分の思い通りにする事を生き甲斐にしている事実に気付き、母を棄て逃げたパターン。
自分の子供だとしても人間に執着してはいけない。別の人格を持つ人間だし、所有物では無いのだから。こういう依存型のタイプは、AI人型ロボットを活用して依存していけば満足できないかな。
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母親に虐められた娘と、母親に縛られた娘の二人の物語。
一生ついて廻る事からどうやって独立していくのか。
脳溢血で障害を持つことになってしまった母親を介護するも、最後の母親の一言が衝撃的。
エンディングがなかなか良い。
この手の話は現実でも聞く事もあり、どこでも誰でもあるんだろうなと想像がつく。
娘を持つ母親や、母親について良い感情を持っていない方は読んでみると共感が持てる部分があるのかもしれない。
唯川恵さん、ちょっと前にも読んだことがあるが、当たり外れがある作家さんなのかな?
続いて、この方の小説を読んでみることにする。
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2組の母と娘の物語。「大好きだけど大嫌い、大切だけど、憎らしい」そんな複雑な女同士の感情が複雑に絡み合う様々な出来事に、他人事とは思えず一気に読み終わった。女同士ってどうしてこうも、不器用に傷つけあってしまうのか。
ミハルの存在はピアニシモのヒカルを思い出した。
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歪んだ母と娘の関係性。ラストどのようになるのか気になって読み進めたが、曖昧な感じで終わっていたのが残念。
ただ、千遥の母には恐怖を感じた。
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いわゆる毒親でしょうか。娘を精神的に虐待したり愛情の名の下に束縛したり。自分のコントロール下に置こうとする言動はかなり怖い。
自分の親がそうでなくて良かったとホッとすると同時に、自分が毒親にならないよう気をつけないといけないと思いました。子供には子供の人生があってそれを尊重しなくてはいけない。基本的な事だけど忘れがち。一気読みした本でした。
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2019.5.18
母娘の関係はここまで近いもの?と疑問に思ったけど、一人っ子だとこのような傾向が強く出るのかもしれない。
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母と娘に限らず、親子の関係に、お互いに目に見えない束縛や依存や承認欲求は誰にだって多少あるものと思う。それを”呪縛”としたものが、本作品なのかなあ。それにしても亜沙子の最後はご都合主義っぽくて、ちょっと冷めた(笑)
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読んでいて疲れる作品。タイプの違った毒親を持つ2人の娘が主人公だが、本人たちの意思なんてとうの昔に失くしたのではないかと思うぐらい束縛されてて可哀想に思ってしまった。色々な家族の形があれど、ここまで悲観的に見える家庭もそうそう無い…と思いたい。物語の中では側から見た時は普通の家族に見えているのもまた恐ろしい。
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毒親!!母娘の呪縛!!この世は地獄に次ぐ地獄!!ってくらいどこまでも続く地獄をどん底まで引きずられながら進んでくよみたいな内容だったな・・・。
怖い・・・怖い・・・。
マジでこういう現代社会の日常に潜む地獄書くのが上手すぎる唯川先生・・・。
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母が見つけて来た亜沙子の結婚相手は、蓋を開ければとんでもない性癖の持ち主でその点も不気味でしたが、ブログに自身の理想を事実の様に書き連ねる亜沙子の母にも更に、不気味な物を感じてしまいました。
それぞれの母と娘の関係が終わりに近づくに連れハッピーエンドになるのかと思いきや両方の母娘共にまるでホラーを思わせる様な展開で、最後まで飽きずに夢中に読み進める事が出来ました。
この二人の立場までは行かなくても、どこか近い部分を感じる娘さんも多いのではないかと思わせるリアリティーも感じる1冊でした。
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2021年31冊目。再読②
何度読んでもめっちゃ嫌な気持ちになるのに、また手にしてしまい一気に読んでしまうのはなんでだろう。
「数年後、もし千遥と亜沙子がともに娘を産んだとしたら、彼女たはちはどんな母親になるのだろう。」とあとがきにあり、そんな物語も読んでみたいと思った。
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2組の母子が出てくる。
1組は母子家庭で、亜沙子は母の気にいる人と、お見合い的な出会いをして婚約する。
だが、そのひとには予想できない性癖があり、それが原因で婚約破棄。
その後、一卵性双生児のようだった母は体調を崩しがちになり、それで娘を縛り付ける。
もう1組は、裕福な地方の社長の娘として産まれた千遥。聞くに耐えない罵り方をする母から逃れるため、無理して東京の母の気にいる女子大に合格して、母から離れることに成功。東京を満喫するも、就職を決められず契約社員にしかなれなかった。母とのイライラを解消するため分不相応な買い物に走り、お金が足らなくなり、愛人になる。その後、紆余曲折があり、公認会計士に合格した歳下の男と婚約する。
結局、2人とも婚約破棄して次の道を歩む。
1人は親から離れ、1人は親のもとに戻る。
同じように困った母を持ち、離れたいと思い続けて、出した結果は2人とも正反対。
この本を単行本で読んだ時とは、私自身の状況が変わりすぎていて、全く違う気持ちで再読した。
亜沙子の母にならないよう、気をつけたいと思う。
そして私自身の母とも距離感を考えないといけないと強く思った。ここ10年ほど距離を置いているが、千遥のように、倒れた親を見たら、気持ちが変わるのだろうか?
時間を置いて、また読んでみたいと思う。
母との関係に悩む人に、読んでほしい作品。
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主人公の二人とも共感できる点が多かった。
複数の男と交際し、お金をかけて綺麗であり続ける千遥にも、
同年齢で周りから結婚について聞かれる亜沙子にも。
母子家庭で育った私は亜沙子に近いが、私の母はどちらかというと放任主義で、2人で旅行なんて行ったこともないし、最後にランチをしたのなんていつだろう…。
母と娘は、姉妹でも友達でもない、私にとって一番不思議で一番居心地の良い関係だ。
私がどんな時に喜び、どんな時に苦しむか、何でも知っている、一番信頼できる存在。
そんな母が私を縛り、口を開けば私を蔑み、苦しみ続けていたら…と考えるとゾッとする。
私が母を好きでいるのは、「ほっといてくれるから」である。
とはいえ、親にだって苦悩があり、誰にも言えない闇がある。
この本を読んでみてと勧めてくれた、27年間私をずっと支え続けてくれた母に感謝したい。