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帯に「社長と経済学者は、読まないでください。(中略)要注意!」とあるが、まったくその通りの本。社長や経済学者のみならず誰が読んでも、全く意味がないし、役に立たない。
バイアスにまみれていることに注意喚起を促しておきながら、かじり読みの勉強不足からの偏見だらけの自己都合での解釈、見解。あげればきりがないが、認知科学関連でノーベル経済学賞に触れる時に、ハーバート・サイモンの名前があがらないのか。経済学が数学になっていると非難する一方で、行動経済学は評価している(?)。脈絡もわからず人間の脳のメカニズムの話が出てくるなどなど。ご自分の立ち位置がはっきりしないままの議論展開、意見の垂れ流し。
「所詮、人間は、『ある程度の理性を持ったサル』なのだ。その事実を謙虚に自覚しなければいけない。」(P.230)と結ばれていて、最後になって、ようやく著者自身の反省と自戒の書であることに気が付いた。「よく自己評価できました」の意味で星1つ。
以上、「ある程度の理性を持った人間」からのコメントでした。
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「企業を存続させようと頑張るのはただの空回り」
「価格で価値が決まるわけではなく、価格はただの価値の一部分である」
「人は、経済的に合理的な行動を選ばない」
という、経済学の教科書に真っ向から反していく主張でした。
三番目の主張は昔からの伝統ある経済学に対する批判らしく、経済学者の本を読むとこの批判に対する持論が書いてあったりして、面白いです。
ただ個人的にはこの著者が言うほど人は不合理な経済活動をしていないとは思いますが、論としては概ね納得できるものでした。
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★2.5(3.09)2018年7月発行。本屋で立ち読みした時は、すごく面白そうに見えたが、実際読んでみると結構固い話で経済学、特に行動経済学に興味がないと読んでもつまらないかもですね。 感情が理性より優位に立つ現代において、経営者や起業は、「世界観」と「共感」がキーワードになるというのは、納得です。ノーベル経済学賞が1968年に創設されたとは知りませんでしたが、確かに他の自然科学のノーベル賞とは異なり、それが今後の医学や科学の発展に活かされるのではなく、あくまで過去を分析した結果の権威でしかないですね。
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非常にわかりやすく読みやすく、最後まで面白く読み切れる。様々な事例とともに、人間の心理、理性と感情の関係などを書き記してあり、非常に興味深かった。
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経済学の基本である合理性が根本的に疑うべき時代に突入していることを指摘されていますが、哲学や経済の歴史も学べました。