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読書会 vol.5 presented by 渡邊
行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論
舞田 竜宣, 杉山 尚子, 338ページ, 日本経済新聞出版社, 2008年12月16日, 1800円(税抜).
Abstract: 人が行動する原因を分析する「行動分析学」。その特徴は原因を“心”ではなく"行動"に注目をして原因を探り、
そこから行動の「予測」や「制御」をすることである。既に教育や医療の分野で活用されているこの「行動分析学」を、本書ではある企業組織のストーリーを通じて具体的、体系的に解説している。
1行動分析学の基本 〜行動の原理を知る〜
【行動分析学とは】
行動の原因を解明し、行動に関する法則を見出そうとする科学
【行動の定義】
死人にはできないこと ≠非行動 受け身
【理念】
・行動は、行動直後の結果によって制御される
・人を変えるのでなく行動を変える
【行動随伴性】
行動と行動直後の状況の変化との関係で、行動の原因を分析し、改善するための仕組み
≪随伴性ダイアグラム≫
<ダイアグラムを書く手順>
1 行動を書く(死人にはできないこと)
2 直後を書く(60秒後以内)
3 直前を書く(直後の対称)
【強化】
行動の回数や強度が増えること。または、増やす操作 ⇔【弱化】
【好子】
行動の直後に出現すると行動を増やす刺激やできごと ⇔【嫌子】
≪4つの基本随伴性≫
出現 消失
好子 強化 弱化
嫌子 弱化 強化
【行動原因の分析プロセス】
1 行動が、強化されているのか弱化されているのか判断する
2 直前から直後の変化は、出現か消失か判断する
3 出現・消失したものが、好子か嫌子か判断する
2行動分析学の応用 〜行動を変えるための手法〜
【行動の管理】
1標的行動を定義する
2行動を記録する
3ベースラインをとる
4グラフをつける
5新しい随伴性を導入する
6随伴性を改良する
【60秒ルール】
行動直後の60秒以内に対象の行動について刺激を与えることが効果的である。
【シェイピング】
現時点で達成可能な目標を設定し、それが安定して
達成できるようになったら少しずつ目標を引き上げ、
最終目標を達成すること。
ポイント ?即時強化 ?細かな中間目標
?挫折への対処
【チェイニング】
一つの仕事を細かな行動の連鎖としてとらえること。
―フォワードorバックワード
3まとめ
行動は、行動直後の結果によって制御される!
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人間の行動を分析して、それをマネージメントに取り入れる事をストーリー仕立てで分かりやすく解説した良書。とにかく文句なく分かりやすい。早速、この手法を使ってマネージメントを始めてみようと、その気になっている。是非手元においておきたい名著。
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なぜその行動は起きるのか?
人の行動を分析し、
その原因を発見し
解決することで、
行動をマネジメントする。
人の行動を強化する好子。
人の行動を弱化する嫌子。
人の行動は随伴性によって変化する。
人との関わり(マネジメント)に関心のある方は
ぜひおすすめです。
これからの時代に求められる実践的学問です。
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行動分析学ってムツカシそうって思いましたが、中身は短編の物語と分析により、とてもわかりやすく書かれています。
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1名の方が購入
http://skyblue0123.blog99.fc2.com/blog-entry-200.html
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“サカモトさんのサンプルストーリーは寓話”ぐらいのつもりで読まないと
「行動分析学って社員をその気にさせる万能処方じゃん!さっそくウチでも!」
とかいそいそと軽々しく上っ面導入し、社員に迷惑がられる経営者や人事のエラい人が出るかも。
なにせ『もしドラ http://booklog.jp/users/donaldmac/archives/4478012032』読んで「わが社もドラッカーを!」とかはじめちゃうヒト居るらしいし。
人を使う経営関係の人ならドラッカーぐらい目を通してから経営やんなさいよ、んとにもう。
行動分析学って実用的であるのは確かにそうなんですけれど、手順や着地を誤ると、キナ臭い自己啓発を強制させたり、妄信集団と大差なくなるリスクもあります。
サカモトさんの話のようには、現場のおっさんどもって純粋でもシンプルでもありませんし。
それらを差し引いても、まあ行動分析学はたしなむ価値ある知識だとは、思います。
前後の因果関係をロジカルに詰んでゆくのは、楽しいですから。
「皮肉屋・批判屋をそれらしく働かせるようにするには」「外回りの途中にゲーセンやパチンコにしけこむグータラを、なんとか働かせるよう仕向けるには」などなど、「はじめて触れる行動分析解釈」としては、よく噛み砕いたいい本。
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物語形式で読みやすいし、言いたいことも明瞭。好子・嫌子・消去・弱化・トークンなど、様々なフレームワークをケースごとに紹介しているので、実生活に活かしやすい。
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とてもとてもシンプルに考えてみたら、なんだか犬の調教を思いだした。やって欲しい行動をしたら褒める。お座りをしたら褒める、もしくは餌をあげる。
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行動分析学が自分が追求したいテーマのひとつ。この本は、ある会社で起こる問題とその解決までのプロセスを物語風にして例に挙げ、その後行動分析学での解説をするというもの。分かりやすく解説してくれているのだが、自分のものにするためには、何度も何度も読まないといけないと思った。
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リブセンスの課題図書。
行動の随伴性に着目して人の行動を変える。
随伴性とは,問題となっている行動とその行動の直後に怒る状況の変化との関係のことである。
大きく分けて,①強化の随伴性②弱化の随伴性がある。
強化の随伴性は,問題となっている行動が起こりやすくする。弱化はその逆。
たとえば,たばこをやめたいとき。
たばこを我慢した→自分を褒めた→次も煙草をがまんした
この例で,自分をほめるという行動は,その前の我慢するという行動を強化している。
何かの行動を起こしたいとおもったら,その行動を強化する随伴性について考えてみる。
何かの行動のパターンが存在しているのなら,そのパターンを維持している随伴性について考えてみること。
このようにみると,企業文化は「その企業に存在する随伴性の集合体」として理解することができる。おもしろい。
また,強化は60秒以内に行うことも忘れずに。
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心理学と似たように感じたが、行動を引き起こす原因と結果を元に分析しているところが違うのだろう。
取り上げているケースが、具体的で、かつ、ありがちな話であり、とても参考にしたくなる。よい。
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人事担当者から紹介されました。
他人が行う行動に対し、60秒以内に反応する事。
反応の仕方で他人の行動が強化も弱化もされる。
当たり前だけど、具体的に参考に出来る本です。
うちのチーム長は自然に出来ます。
まさにヒューマンスキルですね。
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マネージャーに読んでもらいたい本です。人事部に人にもいいですね。
人の行動は刺激の与え方によって変わる。人が動かないのは、刺激の与え方が間違っているのだ。
一般の事例があるので読みやすい一冊です。
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知人に入門用として紹介されて手に取りましたが、実際に読みやすくすらすらと読むことが出来ました。
内容は架空のストーリーをなぞりながら解説を行う形式で、読み始めはややとっつきにくいものの、終盤になるにつれ「あそこでの内容はここと繋がるのか」というような発見もあって楽しみながら学ぶことが出来ました。
ビジネスだけでなく、様々な分野で応用できそうです。
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基礎的な心理学に出てくる事項を、行動分析学的に説明した本。そういった意味で特段の目新しさはない。
ただ、ストーリ形式になっていることや解説が付けられていること、現実に使えそうな形で紹介されていることから、組織での振る舞いやルール作りの際に役立ちそうでもある。