紙の本
この本を読んで,小早川秀明の印象が180度に変わりました.
2018/11/19 08:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高橋 米和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までは,たよりない顔の秀明の肖像画を見て,情けない人間であるとの印象を持っていました.ところが,この本で秀明に対する考え方が逆転しました.秀明の思いや悩みが手に取るように分かるように思いました.
著者の書いたほかの本も読んでみたいと思います.
投稿元:
レビューを見る
「関ヶ原」観が変わる! 秀秋の真実を問う長編歴史小説
関ヶ原の戦いで、裏切り者とされた小早川秀秋。だが、その行動は本当に「裏切り」だったのか。大合戦の勝敗の鍵を握った武将が愚昧であるはずがない。大胆な推理と考察によって、通説に疑問を投げかける!
投稿元:
レビューを見る
関ヶ原の戦いで裏切り者、無能な豊臣秀吉の養子と歴史では語られる小早川秀秋が、本作品では有能な姿が描かれている。歴史は勝者が作るものであり、関ヶ原の戦いという天下分け目の戦いを徳川のものとしたい家康は無能な秀秋像を作りあげたのかもしれない。人を見抜く才能のある秀吉がなぜ上の兄達を差し置き五男である秀秋を養子にしたのかとという点も、もしかしたら秀秋には光る才能を秀吉は見抜いたのでは?という疑問を抱かせる。これまでの常識を覆すという意味で面白い作品。
投稿元:
レビューを見る
東軍勝利の立役者であるが、裏切り者のイメージが根強い小早川秀秋が主人公の作品。
大河ドラマなどで度々弱気で優柔不断な性格といった描かれ方をされているが、本書はそういった秀秋のイメージを覆す内容で斬新な切り口と解釈による秀秋の物語は新鮮であり大変楽しめました。個人的には関ヶ原後の諸将とのやり取りが読んでてハラハラしてお勧め。
投稿元:
レビューを見る
兄として慕う秀次を養父秀吉に殺され本人も豊臣家から小早川家へ養子として出される。権力者に振り回される秀秋であったが養父となった隆景は秀秋の中にある秘めた才能を見出す。関ヶ原の裏切りも周りに翻弄されるのが定番だったがこの小説では自分の才知と決断によって人生を切り開く新しい秀秋像が印象的。叔父小早川秀包の役割も面白い作品。