電子書籍
天動説
2019/09/26 11:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
転職者が多い会社の勤め人なので、「実力ないのに何で転職先ではこの肩書きかね?!」というかつての同僚を見ては、勘違いさせることの強さについて考えていた。そしてそんな彼らがズルくて格好悪いとも思っていた。
しかし。
運と実力と錯覚資産なるものが等分で成り立っているというのが真のルール(天動説)なら、もうそれをルールとして受け入れてやっていくしかないのだなと腹をくくることにしました。
投稿元:
レビューを見る
古畑任三郎も言っていたなぁ……。
「問題は矢が何本あるかではなく、誰が折るか」
個人が放つ説得力ってのは、内容を聞く前にすでに決まってしまう、っていう残酷な内容も垣間見える、超現実的なお話。
投稿元:
レビューを見る
第1章をブログで読んで面白そうだなと思って購入。
この世のほとんどのことは運で決まるらしい。
この世の仕組みが少し解明されたようだ…成功者はこういう思考を持っているのか。
人間は認知バイアスから逃れることはできない。世界には欺瞞が溢れている。そんな中でどう上手く生きて行くか。実力だけで評価される訳ではないのだ…というより、実力は数多くある評価ファクターの1つに過ぎない。世の中の仕組みはそんなに上手く作られてる訳ではない、ということを人類は到底信じたくはないだろうが、「この世は直感的に想像する以上に、とてつもなく運ゲーである」という理不尽な事実を冷静に受け止めることで人生は上手くいくのではないか、と提唱している。
細かいが、「自分で物事をコントロールする」と言うことが心身にどのような影響を与えるか、と言う研究は実に興味深かった…!死に至ることすらあるのか…
投稿元:
レビューを見る
むかーしからTwitterおよびはてな界隈で影響力を持っているアルファブロガーのfromdusktilldawn氏が、キャッチーになって新登場、本を出しましたと。
ブログ『分裂勘違い君劇場』は、ひとつひとつの記事が結構長くて、考察も深くて、とても面白いんだけど、本にした瞬間所詮ブロガー感があって、なんか薄っぺらく感じてしまう内容でした。まあ売れる本ってそうなんだろうけど。
と言いつつも、良いこと言ってます。会社の先輩からアドバイスもらってる感じの内容。
ハロー効果を最大化するために、過去の実績はしっかりアピールして、あいつの言ってることだから正しそうだ、という信頼を勝ち得ることとか、成功体験を増やすためには数をこなすこととか。
===
P14 - 周りの人が自分に対して持っている都合のいい錯覚は資産である。=錯覚資産
P92 - たくさん成功実績を積むことでハロー効果(=錯覚資産)を手に入れられる。たくさん成功実績を積むためには、たくさんトライすること。
P162 - マイナスのハロー効果があると思ったら環境を変えて(転職など)、リセットする手もある。
P169 - 判断が難しい時、人は思考停止によりデフォルトを選びがち。(転職しないという選択を選びがちだが、これは選ぶのをやめただけ)
P224 - スキルアップしやすい環境を手に入れる、というメタレベルに時間を投資したほうが、早くスキルアップできる。
投稿元:
レビューを見る
世間一般に言われる「実力があれば評価される」というのは虚構。現実世界では、思考の錯覚の中で、錯覚資産を武器に戦うことで成功に近づくことができる。
思考の錯覚とは、ハロー効果、利用可能性ヒューリスティック、感情ヒューリスティック、置き換えというような認知バイアスのこと。注意しながら活用することで錯覚資産を築くことができる。
錯覚資産とは「他人が自分に対して抱く、自分に都合のいい錯覚」のこと。成功・失敗を決める要因は、運と実力、そしてこの錯覚資産である。多くの人が、錯覚資産の存在に気づかず、もしくは認めず運と実力のみを信じる。しかし、錯覚資産があることで、環境づくり、実力づくり、成果づくりの好循環を生み出すことができる。また、錯覚資産は複利で増やすことができるため、長期スパンでみた場合にさらに影響力を増すことになる。
投稿元:
レビューを見る
人気ブロガー『ふろむだ』氏の初の著書。「勘違いさせる力」は、作中では『錯覚資産』と呼んでいる。あまり聞き慣れない言葉だけれど、作中では「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」という意味だそうだ。
・成功・失敗を収める要因は、「運+実力」ではなく「運+錯覚資産+実力」であることをベースとして考える。
・錯覚を意識して利用すれば、『錯覚資産』で下駄を履かせた状態となり、他者との比較の際に有利に働く。ただしマイナスの錯覚も同様なので注意。
・「思考の錯覚」を複数掛け合わせることで、『錯覚資産』が複利で増やせていける。
・この錯覚は認識できない。直感が騙されてしまう。意識しておかないと、バイアスのかかった認識をしてしまう。判断が難しい時に直感が出した答えは、思考の錯覚に汚染されていることが多いので、粘り強く思考することが大切。
人間が無意識のうちに、もしくは自覚していると思っていても、思考の錯覚が働いていて、見えない下駄(錯覚資産)のハロー効果が働いてしまうということを徹底的に意識しないと、騙されてしまうことに繋がるわけですね。
選択肢は本当に足りているのか。錯覚で物事がよく見えていないか、または悪く見えていないか。図式化するなりして客観的に確認することを心がけたいと思います。また、この錯覚を意識して利用することで、成功確率を上げられるかもしれない。失敗確率を下げられるかも知れない。そんなノウハウを伝授頂けました。
投稿元:
レビューを見る
おもしろかった。定義が多い印象があるので繰り返し読むのが吉かも◎
内容はサクッと読めるし、読者側の疑問にもちゃんと答えてくれている印象。
記憶の話や脳の仕組みの話などが多く、読み終わったいまうまく説明が難しいが、日記をちゃんと書こうと思った。
自分の思ってたことや考えたこと、起きたことは自分の都合のよいように書き換えられてしまうから、、、
また、挨拶や声がけがなんでいいのかもわかった気がした。考えたときにすぐに思い出してもらえる存在は強い。
投稿元:
レビューを見る
ベストセラーになっているので敢えて穿った見方をすると、この本も従来の成功指南書同様、「読者に夢を見させる」というフォーマットに則っている。実際問題、効果的な「錯覚資産」を作るのは難しい。だから、痛い肩書・経歴がツイッターのプロフ欄に溢れている。世の大多数の人はしょぼい経歴しか書けないからだ。
とはいえ、自分はこの本を実に面白く読んだ。例えば、「胡散臭い」と感じる人間(特にカウンセラーを自称する人間に多い)は、ハロー効果という張りぼてを被っている。「錯覚資産」という名称を始め、このような直感的に感じていた怪しいものの数々に名前が与えられるだけで、世の中をすっきり見通す視点を手に入れることができる。読んだ後に世界がよりクリアに見えるなら、その本はいい本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
自分に相いれない価値観を否定して、別の価値観を打ち立てることで精神の安定を計るやり方がある。
それは短期的には安心できるけど、続けていたら、どんどん
社会不適合になって、つまはじきになってしまう。
昔に思っていたことを、大きな文脈の中で教えてくれた。
投稿元:
レビューを見る
最近流行りの信用経済だのインフルエンサーだの、そういったどこかモヤモヤする違和感を感じていた存在に関して明確な「カラクリ」を教えてくれる本であった。人生は見えない錯覚資産の多寡によって大きな違いを生んでいるし、SNSの影響でその多寡が影響を与える範囲が広がってきていると。
よもや実力社会といわれているネットこそが実は実力社会でも何でもなく、試行回数と運のおかげで生み出された小さな成功から端を発するハロー効果の連鎖によるものだとは。
ただ結局何もない人間は実力のある無しでグタグタ言うのではなくあくまで試行回数を増やして純度を高めていくしかないのだなと言うことが明らかである(=PVとCVRの関係を高める)
そういった意味ではインフルエンサーが言うことに関して一定の価値はある。ただしこの本を読んでからではないと単純な信用という言葉に騙されてしまうだろう。
人間の無意識というか認知の歪みを生んでしまうシステムのバグというのは恐ろしい。なぜなら本人はそれに気づけないのだから。
投稿元:
レビューを見る
我々は「無意識」に支配されている。その支配は強力で、逃れることはできない。無意識の支配から脱しようと戦うのではなく、無意識から支配されていると知覚し、そこに他者との差を見出して、この世界でより良く生きていこう。
そんな本だった。これは噛めば噛むほど味が出ると思う。少し時間が経ってから、また読もうと思える内容だった。
投稿元:
レビューを見る
本著は、錯覚資産を用いて、人生を好転させる方法を述べている。錯覚資産とは、認知バイアスにより、人々がある人に対して持つ都合の良い思考の錯覚であり、一種の資産として機能するものである。
錯覚資産が生じる原因として、脳が「一貫性・原因・結論」を過剰に求めることが挙げられる。脳は、自分に都合よく事実を書き換え、一貫したストーリーを好む(〇〇はなにをやってもできる)。また、原因を作り出す(成功したのは、(偶然であっても)実力があったからだ)。さらに、充分なデータが揃っていなくても、むりやりに結論を出す。
錯覚資産を運用していく上では、1つの良い属性値に引っ張られ、ほかの属性値も底上げされるという「ハロー効果」と、人々の脳は、すぐに利用できる情報だけを使って答えを導き出すという「利用可能性ヒューリスティック」の掛け合わせで算出することができ、これを活用することで、人生において様々な可能性に恵まれ、環境が変わり、錯覚資産も雪だるま式に増加していく。
今ある資産(仕事での成功)を、どのように魅せ、うまく錯覚資産として運用していくか。現実世界は、実力ではなく思考の錯覚を通して判断されるため、錯覚資産を最大限に作り出していけるかが成功の秘訣である。
投稿元:
レビューを見る
正直タイトルに引きはあったが著者も知らない人だし装丁もそんなにだし(失礼)と思って気にはなっていたがいの一番に買う候補にはなっていなかった。本屋ではじめにの部分を読むまでは。だがすぐにこれはど偉い本にぶち当たったと感じて即購入を決めた。それくらい今の自分にとっては知りたい情報が山ほど書いてあり、一気にその日のうちに読み切った。読みやすいイラストと丁寧に説明されてあって難しい話を出来る限り分かりやすく伝えようとしてあった。「錯覚資産」とはとても言い得て妙で、今思えば随分とこれに苦しめられた人生だったなと思う。ぼくは長い間。この資産なしでも、つまり実力さえあればいつかは「売れる」と信じていた人間だったが、夢破れてやはりこれが正しいのだと認めざるを得ない。40歳にしてそれを自覚せざるを得なかった。今遅きに失するのかと思う気持ちもあったのだが、まだ間に合う気も一方でする。今この時にこの本に出会えた事は、偶然ではない。ぜひこれからこの方法を自分なりに実践し雪だるま式に錯覚資産を形成してみたい。その為には素晴らしい本なので申し訳ないけども、この本にはあまり売れて欲しくないというのが本音だ。
投稿元:
レビューを見る
社会のメインストリームに乗り切れず、かつその理由は自分にあることには気づいている身にとって、うすうす感づいていたことを可視化してくれた。
投稿元:
レビューを見る
実力だけつければよいわけではない。
客観的に相手からどう思われているかも併せて考えるべきとのこと。
仕事ができると思われれば、仕事が降ってくる。いくら実績を出してても、周りから仕事できてると思われなければ、仕事が回ってこず、経験値をためる速度が遅くなる。結果的にもっと結果を残せたはずなのに、仕事がこなかったからということもある。
サッカーの本田さんのようにビッグマウスを吐くことで、チャンスが回ってくる。それはプレイヤーに限らず、監督・コーチ・経営者という角度からもオファーがくることにつながるのではないかと思う。