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ヒップホップには全くの素人だけど、面白く読めた。食わず嫌いの人ほど読んでみると、世界が広がるかもしれない。
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長谷川町蔵とポピュラー音楽研究者の大和田俊之がヒップホップの歴史と魅力について語る。
とりあえず、黎明期からヒップホップに付き合ってきた日本のロックファンが、ネイティブ・タンの衰退以降は離れていったという指摘に唸りました。あぁ、僕だけじゃなかったんだ。
ヒップホップを「音楽」ではなく「ゲーム」として捉え、「場」への志向という視点から分析する語り口に対して、大いに納得してしまいました。
というか、ヒップホップを聴きたくなってきたよ。
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ヒップホップを全く知らない自分ですが、結構楽しめた。用語、出てくるラッパーなど99%知らない(唯一わかったのがエミネム)が、それでも楽しめた。
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中学生の頃に背伸びして聴き始めたヒップホップ。トラックやライムが心地良いと思えるようになるもイマイチはまり切れていなかった。
そんな中、最近本書を目にしたので「これはっ!」と思い購入した次第である。
この本はヒップホップの誕生から現代までの歴史を著者の2人が対談形式でお届けするという形式で、著者の一人である大和田俊之さんは慶應大学で教壇にたち、私も授業を取ったことのある先生だ。
本書に登場する大和田先生のゼミ生(生粋の帰国子女)によれば、ヒップホップとはコンペティションなのだという。レペゼン◯◯(◯◯出身)と言うように、地元主義が強く派閥間での対立も多く、よく歌詞の中で他人へのDIS(攻撃)が含まれている。この人物関係+音楽がヒップホップという「場」なのだという。そしてヒップホップに限らず様々なコンテンツが、コンテンツそのものだけでなくその背景にある情報も含めて消費されるという意味で世界はヒップホップ化していくと論じている。
本書はヒップホップを理解するためのバックグラウンドを理解するのに有効だが、全くの初学者である私にはレベルが高いと感じた。なのでヒップホップの知識がほとんどない人は細かい人名などは気にせず、ザクザク読んで、自分も知ってる部分のとこだけCD聞きながら理解を深めれば良いと思う。
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なぜ日本では流行らなかったのか?を切り口に、ヒップホップの歴史を幅広くカバーした良書。
都市論からアフリカ文明論、女性ラッパーのセクシャリティまでアカデミックな文系トピックも満載。Youtubeで検索しながら読めば、サウンドの進化に関する町蔵さんの説明も手に取るようにわかります。
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この本がもう15年早く出てれば、拙宅のCDラックにHIPHOPはWARREN Gとハルカリのみなんて状況にはならなかったはず。「HIPHOPなんてワルの自慢話」くらいに食わず嫌いしてる人程読むべき。その開かれた音楽性は、デジタル化・データベース化の先駆けとしても凄く示唆的。
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ヒップホップは、生活であり、ゲームであり、外傷的であり、場であり、音楽でない。未だヒップホップが日本の音楽業界な主流になり得ない理由がよく分かるよ。
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ヒップホップの歴史とその特徴を大まかにつかむことができた。ヒップホップを音楽ジャンルとして捉えず、「場」と捉えることで、そのゲーム性の面白さを理解できた。これから発展するカルチャーは市場原理主義のゲームから逃げないジャンルが面白くなるように思った。
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こういうのが電子書籍になって、該当の音楽が聴けると良いなあと思いますね。
収集欲をそそる本でした。あと日本もサポートしてくれる続編希望。
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対談本なのにあまり話がぶれることもなく、アーティストを網羅しており、非常に密度が濃い。そして、「ヒップホップは音楽ではなくゲームである」というテーゼのもとに一通り歴史が頭に入ったところで、人物・作品中心のロックと対比しつつヒップホップの「場」について考察する第6部以降の切れ味が素晴らしい。しかしこれはヒップホップの本質というよりは、著者二人もたびたび言っているように認識の仕方の問題が大きいように思う。むしろ、これを機にいろいろな音楽のとらえ方が変わりそう。
一方「音楽ではない」と言いつつ、サウンドに関しても大事なことをたくさん指摘されているので、その部分については別の機会にきちんと整理し直すことができれば、さらに得るものがありそう。
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2012 3/27読了。つくば市立図書館で借りた。
ネットで話題になっていたのを見て面白そうだったので手にとってみた本。
『アメリカ音楽史』の著者で慶大准教授の大和田さんと、ライターの長谷川さんの対談形式で、ヒップホップの成り立ちから現在までのシーンの変遷、慣れてない人はどう考えて聞くと良いかと話が進んでいく。
ヒップホップってなんとなくなイメージはあったけれど、この本を読んでみて実は全然知らなかったことが良くわかった。
途中、明らかに音源かけながら対話しているところが多数出てきて、そこは是非どんな音を鳴らしながら話をしていたのかが知りたくなった。そういう意味では本でもいいけどラジオ/テレビになってるとまた楽しめたのかも知れないとかなんとか。まあそうなってたら自分手出してないだろうけど、って思うと複雑だが。
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ヒップホップカルチャーを学ぶことができる良作 。
ヒップホップの楽しみ方がわかります。興味がない人も面白いんじゃないでしょうか。んー気になるアーティストが多数紹介されていたので、今度音源をチャックしたいです。そんな感じで、この本には新たな発掘がありますよ!!おすすめです。
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優に30年を超えるヒップホップを造詣深いふたりの対談によって、高低にわたり記述しつくしたガイド本でありながら現代文化論。ギャング本人たちにはこういうまとめは困難だろうから文化系サークルの助けが貴重なのだ。
ヒップホップは音楽ではない、ゲームなのだ。いまの日本のサブカルにたとえると、『少年ジャンプ』でありプロレスでありお笑いであるという現象論に納得。
モダンなフォーク、ロックに対して決定的にポストモダンなヒップホップ世界。
それがめざした「場」の形成が「個」の内省(つまりフォーク)にもどりつつある、という将来展望には考えさせられるものあり。
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勉強になった。ヒップホップが分からなかったので90年代は最新の音楽から離れてしまった。当時は絶対理解出来なかったろうし仕方ない
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なにが文化系?なのかはよくわからない。
たぶんヒップホップを語るにあたって仕方ないのだろうけど、人名やグループ名がとにかく多くて、ひとりにつきほとんど触れないこともあるために、この記述って意味あんのかな、と。まあディスクガイドみたいな使い方をするならいいのかな。
ヒップホップとは……
男子中学生同士の洗練された口喧嘩。内省やオリジナリティ重視がロックであるならば、ヒップホップは外部から検索してとってくるクラウド的イメージ。ロックが純文だとすると、文学の世界もだんだんヒップホップ的になってくると予想しているけど…トマス・ピンチョンみたいな感じかな?
ロックの聖域が「駄目な僕」で、「個」よりも「場」を重視するヒップホップはそこになかなか踏み込めないだろう、と。例外はカニエ。
そりゃなんか面白いわな。たしかにみんなで集まって自分だめ自慢したって何もかっこよくないし。日本人ちょっとこの気ありそうだけど。
「ヒップホップ」=「日本の芸人」は前から思ってた。