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それぞれに興味深く、絵を「読む」というアプローチが、私にとっては新しかった。
中でも、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」(「小さなイレーヌ」)。
モデルの少女の生涯が印象的だった。
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読書記録です。
「怖い絵」から著者の作品にハマってます。同じ絵でも観る視点が変わるだけで、こんなにもいろいろな意味を持つのか…と毎度感心させられるので、ワタシ的にはいつも高評価なのです。
電気もガスも無い、今では考えられないぐらい不便な時代に時間(人生)をかけて「画布に向かってなぜこの絵を描いたのか」。その一端を知ることで、込められた思いや執念も観えるような気がします。
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木村泰司さんの本は2冊目でした。面白かったです。ベルトモリゾはマネの描いた彼女の肖像画も好きだけど、ベルトモリゾが描いた絵もいいなあ。
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残念ながらぜんぶ知ってるネタで、うっかりタイトルにつられてしまったわたしが愚かだった…。
でもまっさらな状態で読むにはちょうどいいかんじです。
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作品とその時代の関係性だったり、美術界のヒエラルキー、画家が抱えていた問題等々が簡潔に纏められた本。
有名画家と作品ばかりが紹介されているから、西洋絵画に詳しくない人でも取っ付きやすい。冒頭【はじめに】でも著者が「『超有名作』を選びました」と申しているので間違いない。とはいっても、今日まで「『モナリザ』と『ゲルニカ』ぐらいしか分からん」という人には、初めて見る作品ばかりかもしれない。まあ最近は、怖い絵とかツイッターの例のハッシュタグが流行ったから、そんなに「全然知らない分からない」人は少ないのかな……?
個人的には既知半分、未知半分だったので良い勉強になりました。巻末の【[MAP]画家と作品のゆかりの地】も有り難かった。
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抽象的な芸術論ではなく、作家の個人的なエピソードや時代背景をメインに語られているので読みやすい。
印刷があんまり良くなくて、絵の暗いところや細かいところが見にくいので、ネットで画像を探しながら読むといいと思う。
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なんと言っても、名画がカラーで載っている! これだけで買い。
西洋絵画の見方をやさしく教えてくれる。まず、絵画ジャンルのヒエラルキー。
歴史画>肖像画>風俗画>風景画>静物画
この歴史画の中に、宗教画と神話画・寓意画が含まれていて、2章を割いて解説がある。
この本を読む前に、古事記の本や神話についての本を読んでいたので、非常に興味深く読む事が出来た。
「モナ・リザはなぜ斜め前を向いているのか?」では、15世紀より前のイタリアでは、横向きの「側面像」が古代ローマを起源とする伝統的な描き方だったものが、経済発展でネーデルラントで起こった肖像画文化により「四分の三正面像」が生まれ、これがレオナルド・ダ・ヴィンチに影響を与えているというのも、平行でレオナルド・ダ・ヴィンチ本を読んでいると倍楽しめる。
この本は、色々な他の本と組み合わせて読むと楽しい。 別の本を読んで再読しても新鮮な感じを受ける事ができる点で良い本。
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フェルメールやミレー、マネなど誰もが一度は見たことのある有名な西洋絵画の意外な事実やこめられた寓意を当時の時代背景などを踏まえながら解説しています。美術館に行きたくなる一冊でした。
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数々の名作を手掛けた画家たちの、知られざるエピソードが語られた本。
ロマンティックできれいな作品にまつわる、現実的で時にスキャンダラスな裏話が紹介されます。
フェルメールは、上品で控えめな作風が日本人の好みに合い、愛されています。
作家や作品に関する情報が少ないためにミステリアスな魅力に包まれていますが、別の言い方をすれば、風俗画の割にメッセージ性がわかりにくいものとなっています。
ゴッホとテオの兄弟愛。
ゴッホは、ずっと弟テオに金銭的援助をしてもらっていましたが、ある時その現実に直面したのがきっかけで、精神を病んでしまいます。
ゴッホの死後、弟テオも健康と精神を悪化させ、兄の死から半年後に精神錯乱状態で33歳の生涯を閉じました。
お互いが傷つきやすく、互いを思い合い、運命を引っ張り合った、不思議な兄弟の縁を感じます。
メキシコの画家フリーダ・カーロとイサム・ノグチが付き合っていたということがなんだか意外で、驚きました。
どこかはかなげな美しい絵画作品も、清濁混じった人間が創り出したものだと考えると、とたんに力強い存在感を感じるもの。面白く読みました。
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本としては読みやすかった。
絵は読むものってことの意味がよく分かった。
けど、読んでみて内容にはショックを受けるものが多かった。
全ての絵が、画家の思うままに、美しく表現されているものだと思っていたばかりに、さまざまな絵画の裏話やその時々の時代背景には驚きだった。
本書で取り上げられていた絵画がそうであったからであるかもしれないが、風俗的な意味合いを含む絵画が庶民には人気だったとあった。
世界の芸術には、これほど地獄的なものが入っていたとは。。
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名画に隠された面白い話を知ることができて面白かった。こういった細かい知識を積み重ねていくことで、美術作品を楽しめるようになっていくと思う。
ただ、自分の知識が無いだけかもしれないが、もっと「凄い、、、」となるような話が欲しかったなー、とも思った。
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なるほど・なるほど~女中(メイド)は性の象徴・靴を脱いだりブランコに乗ったり楽器を弾くのも・タマネギは強精剤・瓶は純潔の象徴でそれが割れていると言うことは・ミレーが農民を描いたのはジャンル変えのためで売れたのは日本やアメリカ・笑顔は自己抑制の欠如・女性は男性の裸体を描きたくてもモデルを与えられなかった・フェルメールが描く女性も性欲の対象・ドガが描いたバレエの絵はブルジョワの愛人捜し・ゴッホ兄弟の錯乱・パリで認められなかったゴーギャンはタヒチを理想化して描く~よく知らないと分からないねぇ
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「美術は見るものではなく読むもの」らしい。何も知らずに鑑賞することも大事だが、背景を知って名画を読むと別の楽しみが味わえる。
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西洋名画にまつわる小噺を紹介する本.
「人騒がせな」というのは特に意味がなく,名画やそれを書いた人それぞれにエピソードがあるんですよというのにとどまるのみ.
「日本では美術史と美術評論の線引きが曖昧.名画やそれを書いた人を神格化しがち.」
ー>確かに.
「美術品を見るのではなく読む(時代背景,意図,ヒエラルキー,倫理,社会etc)」
ー>
こういう絵画を見る(読む)のってリテラシーがいるね.
自分にはそれがないことに気づいたからだからこそ最近こう言うものに興味を持ち始めたのかもしれない.無知の知
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「これが写っているのはこう言うことを暗示します」といわれても夢占い,心理テストみたいだな...と思いつつ,説明されればなるほど,と思うし知っていれば絵を見る楽しみが増えるのは間違いなさそう.
水差しは聖母マリアの処女性を象徴
玉ねぎは媚薬を暗示etcetc
18世紀の絵画->ぶらんこは性行為を意味.
⇨性関係おおいなw
セネカの最後の絵は
・キリスト教でタブーな自害をさせないために医者に血管を切らせた
・セネカのポーズのもとになった石像?は「アフリカの漁夫」というらしい...
ジャン=バティスト グルーズの絵.すごい
日本の天皇家には苗字がない へー
ナポレオンの絵はプロパガンダ絵
17世紀オランダの絵で「笑顔」は自己抑制ができてない証⇨きびしいなあ
裸体を描くには歴史画であるという言い訳が必要だった
バレエ鑑賞=男が愛人の品定めをする場所だった
ゴーギャン,ゴッホの生涯,壮絶だ...
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絵画を見るものではなく、読むものだと説く内容。
表面的なことでなく、作成された意図や背景を知ることで絵画が別の意味を持っていく。
とても、面白い。
農民画家のブリューゲルが農民の味方ではなかったとは知らなかった。