紙の本
ばななさん流「生きていくということ」
2019/06/11 06:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時々、吉本ばななさんの本が読みたい思いに駆られることがある。
そんな時は、本棚から彼女の本を取り出して、パラパラっと読む。
それだけで満足というか、気持ちが済むというか。
このエッセイ、タイトルがすんなり、心に入ってくる感じです。
すごく響いたところを引いてみますね。
「毎日は選択の連続で、
意地の悪いひっかけ問題みたいに違うことへと誘っているけれど、
違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる。」
(第一章 自分を生きる)
「人間てノイズが多いから、つい別のことをしようとするんだけど、
その瞬間にその人に求められる行動、動作、考え、発言っていうのは、
本当はひとつしかない。」
(第一章 自分を生きる)
「自分そのものを生きる。
そのための居場所をつくるというのは、
本当に時間も手間もかかるし、
並大抵のことじゃないと思うけれど、
あきらめずに軌道修正しながらそれをやりつづけていいくことが、
生きていくということなのでしょう。」
(第三章 わたしを生きる)
第六章の「教えて、ばななさん」は
興味津々、とってもわかりやすく納得のいく質問コーナー。
数ある質問の中でも
「ばななさんは、自分の年齢とどんなふうにつきあってきましたか。」
が、今の私には特に響きました。
その歳にしかできないことがあるってこと。
きっと十年後の自分は、今の私を若かったなぁと思うと思うから、
今しかできないことはなんだろう?と考えるのが楽しいとばななさん。
ほーそーか。
で、私は「あと10歳若かったら」とよく口にする今年83歳になった母に、
最近読んだ本にこんなことが書いてあったよと伝えました。
母はそれを黙って聞いて、静かに笑っていました。
紙の本
心と体が喜ぶ本
2020/08/16 14:17
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投稿者:tansoku - この投稿者のレビュー一覧を見る
無理をしたり自分らしくない事をする事は宇宙の法則に反しているんだな、と納得。
読んでいくと心と体が揉みほぐされたようにスッキリします。
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読んだそばから、するすると活字が頭からこぼれ落ちてしまうような本だった。
わたしという管の中をばななさんやプリミ恥部さんやCHIEさんの言葉がするすると流れていって、わたしをお掃除してくれる、みたいな。何が残ったのか分からないけれど、なんとなく、いい感じ。
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「花のベッドでひるねして」を少し前に読んでいて、
その中で主人公のお爺さんが「“違うこと”をしなければ大丈夫」的な言葉を言っていて、すごくそのフレーズが脳裏に残っていて本を購入。
本書にも前書の一文が載っていて、著書が同じなので当然ですが、繋がっていたんだと実感。
スピリチュアル要素は強いですが、ばななさんが紡ぐ物語はこれも当然ながら彼女自身から生まれているので、
それが物語というフィクションか、エッセイというノンフィクションか。という違いなだけ。
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ばななさんのエッセイと対談からなる新刊。
タイトルにピンときて読んだが、気づきが多くよかった。
読みやすくも、深い内容だと思います。
違和感を無視せず、もっと自分の感覚を大切にしようと感じさせられますね。
詳細はブログにも↓
http://himitsunaniwa.hatenablog.com/entry/2018/11/09/115939
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吉本ばななさんのエッセイ。
やはり、圧倒的に天然感のある文体が心にホッとさせてくれる過去の作品たち。そこに何がったかというとスピリチャルなものだったんだなということがわかる。自身の言葉では、いきなり売れてしまって大金が転がり込んできたというところが全て、人が信じられなくなり、宗教がかったところにいかず、でも霊的なところにハマっていく。対談もプリミ恥部さんということで、完全にイッテるなと。普通の精神状態で、ビジネスをやっている人にはちょっとしんどい。
唯一の発見は、時間論。彼女の持つ時間の概念は、いわゆる過去から未来へと流れる時計のようなものではなく、未来から現在に向かって流れてくるもの。ボールを川下に投げるのと、川上に投げるのとの違いで表現されていて、すごく良いと思った。ただ漠然と、今を生きるのではなく、たまたま過去から何かをやってきて今があるのでもなく、未来から何かを感じて、今を過ごしている。カンや直感的なものによって、今の動きかたを変えてきた。だからこそ、将来の何かが今に影響を与えているという考え方は、哲学者の西田幾多郎にも通じるところがあって、死を意識すれば、今の動きが変わる。そういう儚いが、だからこそ一生懸命に生きるんだというエネルギーをくれるような気がした。
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私自身、自分の思っていることを口にするタイプではなく、「違和感」を持ちながらも見て見ぬ振りをして生きてきました。
その「違和感」について終始突かれた感覚で、正直に言うと読んでいてしんどかったです。
しかし、違和感を持ち続けて生きていくこともしんどいなと思い始めていたので、本書との出会いをきっかけに、少しでも自分が変われればいいなと思いました。
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スピリチュアル?好きな方に。勧めたい。
この本は、今私がとても好きな仕事仲間の女の子に紹介してもらった本。この本を紹介してもらえて、その子のことが、もっと好きになってしまった。そのくらい素敵な本。
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違うこと」をしないこと。
「したいことをする」とはまた少し違う
なんとなく気が進まない、とか
ちょっと違うな、という感情を大事にする。
自分を大事にするということ。
愛するということ。それは宇宙に通ずるから。
溜める、我慢する、気を遣うことをやめる。
直感を大切にする。
いまなぜこんなに苦しいのか
立ち止まって考えて すぐ修正できるように努めたい。
線をひいて読みたい本だった。
スピリチュアル感が強めなのではてなもあったけど
わかることも沢山あったので
またゆっくり読み返してみたいなあ。
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『「違うこと」をしないこと』(著:吉本ばなな)
付箋部分を抜粋します
・生まれ持ったものが、どんな人にもある。
みんな、違う人ってことは、そういうことですよね。
自分というものも、変わらないんだと思っていた方がいい。
誰に何を言われようが、どんな影響を受けようが、基本的にその人の基本的なものは変わらないし、変わりようがない。
だけどノイズが入って、わからなくなっちゃう(p14)
・どんな魂も、最初は愛を伝えるために宇宙から来た(p54)
・すべての縁というのは、嫌な縁も、拒否して断ち切っても違う形をとって、嫌さが倍になってあらわれたりしますが
どうして繰り返しあらわれるかというと結局は自覚していない魂の問題を浮き彫りにしようとしてくれている愛の
メッセージであります(p55)
・溜めちゃう、我慢する、気をつかうっていうのが、魂をものすごく蝕むし、自分へのリスペクトを失わせる原因になるから
人をワザと怒らせて相手が爆発したら自分もそれ以上に大声で怒鳴り散らすとか(p57)
・自分がどんな初期設定にしちゃってるのかって、人としゃべったり、自分の発言の癖を観察したら見えてくると思うんですよ。
なんかうまくいかないなとか、なんか疲れがとれないみたいなのって、ほとんど自分が無意識に発しているネガティヴな口癖などに
よって自動設定されちゃってるんですね。みんな、自覚してないから。無意識過ぎていると思うんです。初期設定に(p66)
・「流れがある」「変化する」ということが、やっぱり自然と宇宙の摂理なんだと思う。それにあんまり逆らうのも違うし、
全部を任せちゃうというのも違うだろうし。人それぞれ、今は動く時期、今はじっとしてる時期というのがあると思うので
そういうのを自分でわかっていれば、少なくとも一律にはならない方向に近づいてはいけると思うんですよね(p70)
・「食べたくないけど、あとの五人はみんなカレーか。悪いかな、一人だけ、オムライス頼んだら」みたいなことが、その人を
ズラしたりしているんです、意外にね(p72)
・自分の設定が本当に自分の人生をつくる。現実が滞って進まないと思っている人のほとんどは、過去の何かに縛られていたり
未来を心配しすぎてたりして、今にいないことで起きていますよね(p74)
・そういうタイミングに動くことこそが、きっと、全てなのだ。
求められているときに求められた動きをすること・・・・
まるでスポーツの試合のように、ただ全身で、その場に求められていることを判断すること。
そうしたら扉は開く。
別に幸運に向かってというわけではなく、ただ、自分の道に向かって。
とてつもなく大きななにかの流れに乗って(p81)
・そして、人間って全部を見せて歩いているんだと思う。
「人は見た目じゃわからない」と言うけれど、見る人が見れば、一瞬でわかっちゃう(p97)
・自分の中の深いところに押し殺してきた気持ちをわかるということが、何よりも大切なんだなあ(p110)
・好き嫌いがハッキリしている。「嫌いなこととか苦しいことを越えた先に何かある」とか思わない。嫌いなことはやらない(p129)
・自分を後回しにしてるうちは、いつまでもノイズの念を供養できない。ささいなことだからって、ごまかしたり、妥協したりしないで(p136)
・私がまったく興味がなかった茶道部に入ったのも、その時の自分には「違うこと」に思えても、「とにかく、とりあえずやった方がいい」と
いう勘が働いたからで、その風は未来から来るんだと思う、過去じゃなくて(p146)
・悩んでいる人たちが「お金がないからナニナニできない」と言うたびに、それってきっと日本人の一般的な生活レベルみたいなものを
保ちつつ、それをやろうとしてるかじゃないかっていう気がするんですよ(p147)
・人間って、習慣を変えることが一番困難で、自分を変えたい、人生を変えたいと思いながらできないのは、それが習慣になっちゃってる
からだと思うんですよ(p149)
・なんとなく膨れ上がった欲望を、本当に要るもの、本当は要らないもの、一度ひとつひとつ棚卸ししてみるといい(p150)
・自分の人生を深く生きていけば、きっと根っこでは他者と繋がるんです(p161)
・それでも自分を生きていけば、生きることはきっと豊かになる。そこから開けていくひとつひとつの景色は、ひとつ残らず
あなたにしか見えない、あなただけのかけがえのないものだから(p162)
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タイトルを見て右へならえ⁈と思いましたが、違いました。「違うこと」は自分の力で無意識のうちに選別し、ときには、大勢の中でも勇気を持って「しないこと」に仕分けすることにより、大きな代償を払わずに済む。自分の感覚を鍛えることだと受けとめました。
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2018-2019の年越しにかけて読んだ本。今迷いがあって、ゆっくり反芻しながら読んだ。
自分を生きるかぁ。欲とやりたいことって違うのかなぁ?今を生きるということと、時間が未来から流れるということなど、腑に落ちない所も残った。
流れを大切にしたいと思うけど、焦りがある。
2019.1.5
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“人は、好きに生きていいんです。そこからすべてがはじまる。それをどうか忘れないで。”
前半の内容は戸惑いが大きかったけど、読み進めるうちにしっくり染み入った。無意識の刷り込み、たくさんある気がする。
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「違うこと」をしないこと
この題名がすべてだと思う。
この先もし迷うことがあったら、この言葉を思い出そうと思った。
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図書館で借りたので、覚書として、以下抜粋します。
〇自分を納得させようとする時って、たいてい本来の自分を見失っている。ごまかし続けていると、どんどん苦しくなるし、何かが立ち行かなくなったりする。
本来の自分とズレてるから、それが現実に反映されるわけです。
〇人は根本からは決して変わらないから、本来の自分を生きることが大切。
〇本来の自分を生きるには、違うことをしないことが大切。
大切なのは、自分にとってホントにダメだと思うことをしないでいること。
〇宇宙がその瞬間に「しなさい」と言ってることと、その人が「したい」と思っていることが呼応して、ピタリと一致することがあるんですよ。
〇違うことをしないでいると、どんどん道が極まって、瞬間、瞬間、それが一致するようになる。
まさに宇宙の法則。
以上、第一章、「自分を生きる」より
第五章の「時間、お金、神様、わたし」も実用的で参考になる面白いお話しがたくさんありました。
他のお話しや対談も面白かったです。
ばななさんが、迷った時、何度も読み返してきた本も、紹介されているので、機会があれば、手に取ってみたいです。
今さらかもしれませんが、自分が本当にすべきことを、もう一度よく確認してみたいと思いました。