紙の本
センが可愛い
2021/03/31 22:37
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投稿者:fks - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベトナム料理が食べたくなるような、非常に美味しそうに描かれています(もちろん実際にめちゃくちゃ美味しいんでしょう)。メインヒロインのセンもとても可愛いです。
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拙い、実に
いきなり、初っ端から、西浦先生のメンタルを削るような事を言ってしまったが、読んだ印象を偽ってしまったら、レビューとしては価値がない
絵、キャラ、ストーリー、どれか一つが突出して低質って訳じゃなく、全体的に拙さを感じてしまう
しかし、一漫画読みとして、拙い、と感じたものの感想は書かない
つまり、感じるモノはあった、と言うことだ
西浦先生が、私ら読んだ人間に、ベトナムの人、文化、そして、食事の魅力を伝えたい、と全力で立ち向かって来ようとするのを感じられる
こういう風に、描き手が読み手に真正面から喧嘩を売ってくる作品は、漫画読みにとっちゃ大好物だ
そんで、感想書きとしちゃ、殴られっぱなしじゃいられない
こちらも、礼儀を持って、西浦先生の頬を、本気と本音の感想で引っ叩こうじゃないか
拙いからこそ、光るモノが感じられる、そんな類の作品で、これから面白くなりそうな予感が、私ですら感じられるのだ
日本にも、多くのベトナム料理を出す店が増えたけど、やはり、本場の味を五感で味わいたくなるな
また、人間ドラマも、芯が通っており、読み応えがある
恋愛だけでなく、家族愛、文化の違いに戸惑いながらも、それに馴染み、なおかつ、自分らしさも出して行こうとする、青年の成長物語も含んでおり、温かな気持ちで胸が満ちた
課題は山積みだろうが、まず、何よりも、食事シーンだろう
食べている人間のリアクションは悪くないのだが、登場する食事の見た目、これにガツンッと来るものがない
見た目で、まず、美味しそうだ、と読み手に思わせる事が出来ないと、正直、キツい、と私は思う
特に、ベトナム料理は、何だかんだで、まだまだ、日本人に馴染が薄い。漫画では、ほとんどの人間がその味を分からない以上、見た目で関心を惹くしかない
なので、食事をもっと美味しそうに描ければ、この『リトル・ロータス』の質は上がるはずだ
この台詞を引用に選んだのは、どの国にも深い諺があるんだな、と思ったので
目線を変えるだけで、見えるものがある
目線を変えなきゃ、見えないものもある
息が詰まり、悩みが増し、切羽詰まった時こそ、相手の立場になる事で、自分がどうしたらいいのか、どうすべきなのか、に気付けるものだ