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「だって、近道じゃありませんか」
深い穴を掘って、日本とブラジルを繋げようとするお話。
穴に落ちたのは男の恋心かと思いきや、きっちり高飛び込みを決める主人公のラストを見守って下さい。
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鈴木はどんな思いで穴を通っていったのか、気になって仕方がない。せめて希望を持ち続けたままであったことを祈る。
仕事小説を読んでいていつも思うが、人生をかけて取り組む仕事を私自身していきたい
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なんとも不思議な話。
日本からブラジルまで近道できるように穴を掘ろう、という荒唐無稽なお話なのだが、主人公の身の回りで起きることはとても淡々としていて、地味で、普通だ。
ありふれたゆったりとした日常の積み重ねの先に現れる「完成した穴に水着で飛び込む」という無茶なラスト。大真面目に若い頃の水着を身につけ飛び込み台に上がった鈴木は穴の中で何を思ったのだろうか。
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なんとも不思議なストーリー。
鈴木さん。
たんたんとしすぎていてなんだか妖精のよう。
夢の中で穴に入っていく時の描写が良い。
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いつかのアメトークで紹介されていたので。
内容はブラジルと日本を繋ぐ1本の穴を掘る話。
フィクションで非現実的な設定だけど、当時の世界情勢や社会構造、行政の改変などノンフィクションな部分も多く、穴の事業は史実に基いた伝記なのか!?と思わせられました。
もしかしたら、日本の山奥で本当にあるのかな〜と不思議な気持ちになるストーリーでした。
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前に読書芸人で紹介されてて気になって図書館で借りました。
日本とブラジルを繋ぐ穴なんて繋がるわけないし、何十年も穴を掘り続けるシュールさを楽しむ物語だと思って読んでいたけれど、
繋がって穴の中に飛び込むとなったら本当に飛び込むの?ってハラハラした。
飛び込んだ後に出世するというのも、刹那的な結末も特攻隊みたいで、読み終わった後は心にぽっかり穴が空いたような気分になった。
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アメトークの読書芸人で紹介されていて、気になって図書館で予約していたものがようやく手元に来たので読んだ。
日本とブラジルを繋ぐための穴を掘る話が、長い期間をかけて、世相も反映させながら淡々と語られる。特に盛り上がることもなく、事業の進捗が淡々と。主人公のキャラクターもいまいちぼんやりとしている。
それでも穴が貫通して、飛び込んでどうなるのか?というところは先が気になったけれど、ラストはちょっと受け入れられないというか若干嫌悪感に近いものを覚えた。
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戦時下を生き延び、戦後に若手官僚となって大事業を発案する山本清晴。
彼の遺志を受け継ぐように、建設会社の社員として事業の推移を記録する鈴木一夫。
地球の裏側まで穴を掘るという壮大な営みが、勤め人の地道な日常によって支えられている。
戦後史を貫いて事業は進み、ついに驚くべき結末へと猛スピードで突進する。
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彼は上司に話を持ちかけた。我が国の大地に、ブラジルへと続く、底のない穴を空けましょう、と。
「なせ、そんな穴を?」
「だって、近道じゃありませんか」
戦後、闇市のやきとり屋で運輸省の官僚が思いついた、日本とブラジルを結ぶ穴を掘るという計画は、数十年の歳月を経てようやく着工されることになった。工事の請負企業に入社した鈴木一夫は、発案者の山本清晴についての取材、ポーランド人スパイとの接待温泉旅行、日本語通訳の香港人とのロマンス、外国人労働者との交流など、広報係として奔走する。そして三十数年後、ついに穴が開通する。鈴木は水着姿で穴に飛び込むのだった。
地球を貫く穴を掘るという事業を描いた、フィクション版プロジェクトX。地球の内部構造や掘削技術といったことには一切触れず、物語は淡々と進んでいく。とぼけたような味わいと、鈴木の真剣さにほんのりとした感動を覚える。
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え、えええええ!?!?
ラスト衝撃、夢と同じく!?空まで行っちゃうのおおぉぉ!?
というか物理の話は分からんが、もっと研究者呼べよ、あと訳分からん広報係にこの役務まるか?乗り物出来るまで待てば?その辺のリアリティの詰めの甘さがちょっとハテナマーク余計作ったけど、作品としては惹き込まれたし面白かった
なによりテンポの思い切りの良さ!!
人生短いとばかりにどんどん淡々と時間が過ぎていって本当に大した出来事はなかったかのようにびゅんびゅん過ぎ去って行く感じ、がち人生って感じで良かった
読んでて楽しかった
オチは衝撃的過ぎて、もう作者の悪ふざけにしか思えない笑
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壮大な計画に携わる人の日常がほのぼのと描かれている。最後のオチをとても楽しみにしてたけど、それは不満。オチに至るまでの、主人公の心の動きやその人柄を読みながら理解し共感し感じるのは楽しい。
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山梨からブラジルに穴を空けてビジネスにしよう!的なノリの話
みんながまさかの真面目にその事業に取り組んでるから、読んでる私も、穴の事業に特に違和感を覚えなくなってた。
最後のオチは、え?で?それだけ?ってなった
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日本からブラジルまで直通の穴を掘る事業の広報部・鈴木一夫の物語り。
壮大な事業の割に特に問題もなく、そこに焦点はあまり当ててなくて、中心は鈴木の心情。彼の人間性が毒っ気がなくて、何だかほのぼのします。掘り当てちゃった温泉で色々な人と会話をする彼、特に大きな仕事が任されていない広報部の彼、微妙な恋心が描かれる彼、どこを切り取っても嫌いになれないし好感です。行われている事業の大きさと余りにも掛け離れてて笑
しかも事業のきっかけは「近道だから」
ラストはシュール、こんなオチなの!?
正直なところ読み終えた直後はイマイチだったなぁ〜って感想でしたが、ジワジワときますね。振り返ってみたら面白くなってくる一冊でした。
他の作品も読んでみたい作家さんでした。
きっかけはあまりに単純で
掘ってる穴は壮大なのに脱力系
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オチがな…残念な感じだった。
お笑いのネタのような話を、鈴木の
キャラでなんだかほんわりした話にしてるけど
ツッコミどころ多すぎて…
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最後の1ページで勝負するタイプの作品。そこまでの凡庸さはそのためのものなのか、作者のもともとのものなのか。