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ブラック・ジャックが格好いいのは、高い技術を持つからだけではない。肩書や世間体、見栄などにとらわれることなく、人間の一人一人をまっすぐに見つめ、自分の価値基準に従って、首尾一貫した行動をとるからである。その的確な判断は、深い洞察に裏打ちされている。そこに私たちは、本物のプロフェッショナルの流儀を見出している。
万人がこの人が言うならばと納得→ブラック・ジャック
一社日本産業カウンセラー協会の会報誌に連載されたもの
◎カルテ1 現場のブーイングに熱意も揺らぐ
「六等星」→地味な実力派医師の知られざる腕前 人は自分の位置からしか星を見ていない 地球から見た六等星
◎カルテ2 もっと仲良くしたいのに 取っつきにくい同僚に戸惑う女性社員
「ディンゴ」→人間の愚かさが生み出した寄生虫 仲良くするだけが解決策か?2つの境界線、踏み入れないことが共存
京都人のコミュニケーション ぶぶ漬け→もう帰ってくださいの意味
◎カルテ3 こっちの事情も考えてください 営業と対立する在庫管理のリーダー→敵ではない・視点のズレがあるだけ
「サギ師志願」→金がないから、息子の命は諦めろ―。切ない夫婦のパズルを解いた奇策とは!? 詐欺師が自分で110番→ブラック・ジャックはいたずらな笑みを浮かべながら、「いや私を捕まえに来たんだよ。なにしろ無免許医だからね」と言い残し、裏口からこっそり立ち去った。
嘘は自分のためにつくことが多いものだが、この話では皆が自分のためではない嘘をつく。
◎カルテ4 あれほど注意したのにミスするなんて 新人教育に張り切るベテラン→失敗しないことがいい事なのか?アリのように途切れなく道しるべを残す必要はない。取り返しのつかない失敗だけをフォローする絶妙なバランス
「アリの足」→若者のプライドを包み込む粋な計らいの裏に、ブラック・ジャックの知られざる過去が!
◎カルテ5 上司の評価に納得できなくて 同期に先を越された中堅社員 相手を変えるのは至難の業 少なとも自分を変えることは確実に状況を前進させる
「病院がテロリストにジャック」1時間くらいなら患者は持つだろう→暗闇で「さっきから1時間、私は万一のときを思ってクランケの患部だけをずーっと見ていたんだ。だから今、真っ暗でも頭の中にははっきり患部の細かい所まで分かるんだ」
◎カルテ6 ミスを部下に押し付けるなんて 疑心暗鬼に陥った期待のホープ
「笑い上戸」両親なし・借金取りに追われた少年→感情は変えられなくても行動は選べる
◎カルテ7 それって私がやるべき仕事でしょうか? 法務のプロになりたい若手社員
「三者三様」受験に失敗して自殺しようとする少年・工事現場の事故→ブラック・ジャックが手術→「生きるか死ぬかってこういうことを言うんですね?」
術中「落ち着け!なぜヨワネを吐くんだ」
弱音を吐いている暇があったら、たくさんの人と会え!多様な世界との交流こそがお前さんの仕事の腕を上げていくんだ。部長を見返してやれ
◎カルテ8 どの部下にもちょ���と不満 凸凹チームを率いる新米マネージャー 今あるものでなんとかする。
「なんという舌」サリドマイド症の子の手を交換・そろばん大会決勝・舌でそろばん→優勝
キリがない、思い通りにいかないといつまでも文句を言い続けるのは。今あるものでと覚悟を決めて前に進む。どっちがいいのか腹をくくることだ。
◎カルテ9 そういうことは期待していないのに 部下の奮闘に不満を覚える部長 減点ばかりしていないか?→勝手な期待を押し付けるから減点法になるんだ。自分本位になっていないか疑うクセをつけろ!
「家出を拾った日」→医者の子供・恩師の先生の治療がうまくいかず、父親を憎む
◎カルテ10 みんなが嫌ならやめておこうかギスギスする部下たちに手を焼く課長→物事はそれ自体に善悪があるのではない。やるときの気持ち一つでプラスにもマイナスにも変わる。
「カプセルをはく男」モルヒネを体内に隠し密輸 密輸して得た資金を地域に寄付・見栄のため
手っ取り早くという人間の怠惰心が物事を悪に変える→面倒なことでもとっととやれ!
◎カルテ11 うまくいかなかったらどうしよう 総合職への転換をためらうアシスタント
「気が弱いシラノ」団地で少女を励ますためにイケメンに依頼→イケメンが事故死したため自分の顔を整形、包帯し、励まし続けた→少女「今はシラノさんが好き」→包帯取れば手術していなかったのが分かって安心
ビュリダンのロバ 2つの選択の前で足踏みしているだけ→死
シラノはとにかく行動を起こした。価値があると分かって行動するんじゃない。行動すること自体に価値があるんだ。
◎カルテ12 昔はあんなに褒められていたのに 現場が恋しい営業マネージャー 他者の評価はジェットコースター
「海賊の腕」鉄棒のヒーロー・病気で海賊のカギ手へ交換→将棋で頑張る
◎カルテ13 何のために頑張っているのだろう 疲労困憊するカスタマーサポート責任者 損得勘定と他の価値基準とのバランス
「上と下」ビルを建てる大社長・珍しい血液型・命の恩人の作業員がピンチ・会社が倒産しても構わず駆けつける 命に上下なし
心理学の認知行動療法 シラノ=大きい鼻で嫌われるハズ 受験失敗したら人生終わり→偏った思考の原因=視野の狭さ
視野がひろがるきっかけ 映画、文学、絵画…芸術作品
今まで想像しなかった世界観
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人事コンサルタントの著者が13個の働く人々のケースにブラックジャックのエピソードを照らし合わせて教訓を紹介する。他人の評価に振り回されない生き方、部下をどう育て導くか、そういったヒント。
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仕事での関係に問題があるときにどうするべきか。ブラックジャックだったらどうするだろうという思い付きが本書を生みました。仕事の現場で起こる(各個人の)問題を紹介され、それに対する解決になるだろうストーリーをブラックジャックの漫画から引用されています。そのうえで、現場の問題に戻り、どのように解決するのか(気持ちの切り替え方)を教えています。
新人にも読めるようにと作られていると感じます、読みやすいです。その読みやすさ(軽さ)の中でも、きちんとメッセージを伝えられるのは、ブラックジャックの力だと感じます。手塚治虫さんのすごさを感じさせもする内容でした。
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現代人の仕事の悩みに対してブラックジャックのエピソードをヒントに回答していく。
こんな悩みがこのエピソードに関係ある?と思うが、読み進めると腑に落ちる。
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小学4年生で出会ったブラックジャック、取り上げられたシーンはほとんど知っていたが、仕事人として見ると新たな見え方があるのに驚いた!また読み直したい!
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会社あるあるを解決するヒントを、ブラック・ジャックのエピソードから得る、というもの。
会社あるあるで出くる、困ったシチュエーションもまぁそうだよね、と思うものだし、ブラック・ジャックの内容も面白い。が、なんか全般的にしっくりこない。あとがきに著者も「こじつけと思うかも知れないが」との記載があり、自分とは合わないなぁと思ったので、星は二つ。しかし、著者のあとがきと「気が弱いシラノ」というブラック・ジャックのエピソードで星1つ追加。
シラノは、シラノ・ド・ベルジュラックが元ネタやん!と気が付き、さすが手塚大先生、高尚でいらっしゃる、と素直に感動。
で、明日からの仕事のに役に立つか、と考えると「人による」。
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読むべし!!
ブラック・ジャック先生のお言葉は間違いない(≧∀≦)
おもしろかった!
13のお悩みエピソードを、それぞれ3つのパートに分け、読みやすく解説しています。
①【ある職場で】よくあるビジネスパーソンのなやみを紹介
②【ある一話】ブラック・ジャックの物語を紹介
③【ここに注目】ブラック・ジャックの物語が、【ある職場で】の主人公に、どのようにヒントになるかを考察しています。
関連性のある物語を用いて、ブラック・ジャックだったら、こうアドバイスするだろうと、教えてくれるのです。
結論から言うと、『ブラック・ジャック』がおもしろすぎる!!!笑
とあるエピソードなんかもう、涙ぐんでしまいました……(T-T)
あんたの偉業に比べりゃあ、自分の悩みなんてちっぽけだよ〜笑
著者の選ぶ物語は「無理があると思うかもしれませんが」と仰ってましたが、全くそんな事はなく、悩みに適したチョイスでとても心を打たれました。
【ある職場で】新人教育に張り切るベテラン
あれほど気を付けろと忠告したのにミスをした新人に対して憤慨する。
新人教育から外して欲しいと言うが、それが解決に繋がるのか。
このベテランに、もしブラック・ジャックならこう言うだろうお言葉。
「アリのように途切れなく道しるべを残す必要はない。夜道の街灯のように要所要所を照らすくらいがちょうどいい。
何より失敗するチャンスを奪わないことだな」
この言葉。
1番響いたよ…(༎ຶ⌑༎ຶ)
子育てにも言えると思う。
「失敗するチャンスを奪わない」まさに!
他に、上司の評価に納得できない中堅社員に対する言葉も良かった。
うまくいかなかったらどうしようと総合職への転換を躊躇うアシスタントへの言葉も。
お悩みの上司、部下の方々、おもしろいからサクッと読めるので、ブラック・ジャック先生にアドバイスを求めるのもアリかと思います。
2千万円ではなく、1400円で聞けますぜ(๑¯∇¯๑)