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●内容
・インバスケットの第一人者である著者が、その技術を使って社長演習を行う。
・自分が社長になったら?という仮定で、架空のアメ製造会社の社長となり、製品への異物混入や人材の流出などの経営課題をこなす。
・演習形式なので、自分の回答をメモしてあとから解説と比較することで、自分の強み弱みが見える。
●コメント
○全体に通じる問いかけとして、著者は言う、”社長がどのような仕事をしているのかを知らずして、どうして「できない」と考えるのか”。ではその社長の仕事とは、どのようなものか。仕事の土台、会社そのものの目的について考え、社員が仕事をするためのベースを作るのが社長の本来の仕事。
(引用)
・社長は、自社の製品がターゲットにしている顧客が誰なのかを明確に意識すべき。その顧客がどのような潜在的ニーズを持っているのかを把握し、それを満たすために計画と組織を形成するのが社長の仕事。
・社長は新しいことを始めるばかりでなく、何をしないのかを明確にすることも大事な仕事。始めることよりもやめることを決定するほうが難しいから。
・経営戦略の重要な点は、まずどのドメインに集中的に資源を投下するかを決めること。資源には限りがあるので、できる限り有効に活用しなくてはならない。どれも均等に資源を振り分けていては、どの事業も中途半端で終わり、どのドメインも獲得できなくなる。それは企業として生きる場所をなくすことを意味する。だからある意味、社長にとっては新しいことをやるよりも、どの事業を切り捨てるかを考えることのほうが重要。
○社長になりたい!”という人は何をすべきか。著者の語る心がけ。
(引用)
・高い山に登る際、頂上を目指す人はそれなりの用意をします。それに対して6合目までで行ければいいと考えている人はよくて6合目、悪ければそれ以下のところまでしかたどり着けません。しかし、せっかく登る能力があるのであれば、頂上まで登ってそこからしか眺められない景色を見て欲しい。
・人間は目指している目標にあわせて行動する習性がある。だから、社長を目指すと決めたならば、その瞬間から日々の動き方が変わります。仮に社長になれなかったとしても、ビジネスパーソンとしての成長のしかたは大きく変わってくるはず。
○具体的に今この瞬間から出来ること。ちょっとした視点の切り替えで「練習」ができる。
・自分の部署を会社に見立てて経営。上司は商店街の会長みたいなもの。商店街のルールや風習は守りながら、ひとつの店として自分の部署を経営する。たとえばある取引で値引きを要求された場合、自分自身を会社と考える。そうすると、単なる値引きの問題が「経営の問題」に変わる。「1割だけなら課長もOKだろう」と考えるのではなく、「1割値引きするといくら最終利益が残るのだろう」「今回の取引で赤字でも何かメリットがあるだろうか」
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はじめて読んだインバスケット思考の本。
社長候補が集められ、さまざまな状況で判断を求めらるといったストーリーにそってインバスケット思考のトレーニングができる本。
「もし自分が社長だったら」
普段はあまり想定しない状況を無理やりにでも作ることができる。
インバスケット思考に興味を持つようになった。
→http://in-basket.la.coocan.jp/
すべてのビジネスマンにおすすめ。
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社長になったつもりで次々に持ち込まれる20の案件を判断処理していく。
ケーススタディほど重くなく、特別な専門知識もいらず、とはいいながらツボもちゃんと押さえてます(特に案件9や11の考え方はハッとさせられます。)
ストーリーが昭和のテレビドラマチックなのと表現がくどいのを除けば、さらっと読めて結構楽しめます。
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僕は現在働いている医療機器メーカーで、ある業務に関し社長補佐のような役割を与えて頂いている。
しかし、自分達が補佐する社長の仕事・悩み・思い等、現状何も知らない中で、本当に社長を補佐できるかと考えると、それは難しいと最近特に感じる。
それで、社長業の理解を少しでも深められそうだったので、平積みされていたこの本を読む事にした。
本来は、社長業に興味がある人が読む本みたい。
本書はストーリー仕立てになっているが、その中で「インバスケット」と呼ばれる手法を用いて実習を行なう。
社長が日々直面するであろう種の案件が20件程与えられ、読者はその質問すべてを、先ず60分以内に解いてみる様推奨される。
その後、ページを読み進めると、その案件それぞれに対する原則、考え方の様な物が、ストーリーが展開する中で示される訳である。
もちろん、経営に正解が無いと言われる様、各案件の解決策にも正解は明記されていない。
本書を読み終わり、何か心の中がすっきりとした部分がある。
感極まってしまった部分もあった。
その中で、少しでも社長の日々の仕事・悩み・思い等を推測する事ができたと思う。(実際はその何百分の一もわからないのかもしれないが)
しかし、たとえ何百分の一だったとしても、他の人は知らないし知ろうともしていない訳で、それを何となくでも少しでも知っているのと、興味も無く全く知らないのとでは、僕らの補佐する結果に雲泥の差がある気がする。
そんな思いで仕事をしている人にはお勧めできると思う。
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すごくありがちなお話でした。
私にとってはオススメできる本ではありませんでした。
タイトルで衝動買いしてしまったものです。
面陳されていたので、売れていたのかもしれません。
今まで売れているといわれる本で「これはいい!」と思う本にあたったことがほとんどないにも関わらず、出世したい新入社員は「社長」という単語にとびついてしまいましたとさ。ふふふ。
内容は面白いとは感じませんでした。
おそらく読み返すことはないと思われます。
しかし、基本的なことを忘れてはならないということを教えてもらいました。
この本で出てくる清掃員のおじさん(本当の役割は違う)を見て、一見、直接その仕事に関係ないとおもわれる人であっても、実はとても大切な役割をもっていたり、目的を達成するために様々なことをされているんだなということを自分の中で自信を持って言えるようになりました。
就職してから気づいたのですが、会社の清掃をしてくださっている方はとても重要な仕事をされているのだと気づきました。
私の務めている会社では毎日朝一度フロアの清掃を清掃会社さんにお願いしているようです。トイレの清掃は日に2回だと思います。
オフィスはとても綺麗に保たれています。
綺麗なオフィスでは気持ちよく仕事ができるし、効率も良いと思います。
ヤル気が出ると思います。
社に来てくださるお客様も気持ちよく、胸を張ってお迎えできると思います。
しかも、仕事の妨げないように、朝の早い時間にフロアの清掃は終わっているようです。トイレの掃除もフロアの清掃と同時に一度行われ、もう二度目はお昼休みが終わった直後に行われているようです。一番人が利用しそうにない時間帯が選択されていると思いました。
朝の清掃中も出勤してきた私に挨拶してくださいます。名前も存じ上げない方ですが、とても嬉しいです。同期との飲み会よりもとても嬉しい気分になるのはなぜでしょうか。素晴らしく気配りができているサービスを提供されているからだと思います。(同期との飲み会が楽しくないのは私の性格や好み、協調性のなさも問題ですがっつ)
これが維持されているためかはわかりませんが、ペットボトルの分別(ラベルとキャップと本体をバラバラにして、本体のなかを洗い、別々のボックスに捨てる)がキチンとされています。
ですので、最近、このようなサービスを提供してくださる清掃会社の社員さんを尊敬するようになりました。
本当にすごい!!
新入社員のわたくしは、今後このようにあってよかったとおもわれるものをつくれるひとになりたいと思います!
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このシリーズは何冊か読んだが、みじかにあることがまるで見ているかのごとく書いてある。
既に何らかの形で社長という仕事を知っている人もそうでない人も読んでみて面白いと思う。
やはり、実践形式のほうが頭にすんなり入ってくる。
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インバスケットをロールプレー的に表現してくれているので分かりやすいし、面白い。あとちゃんとエンディングまでしっかりストーリーを用意している工夫も良かった。
色んなキャラを持つ人々も出てくるので、頭にイメージが湧いてくるのもグッド。
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インバスケットという具体的な事例に対してどう対処するかという形式を用いて、かつストーリーを作って社長がする数々の判断について解説しています。
そのストーリーとは別に、補足するような社長の仕事の説明も書かれています。
社長って大変な職業だなと思いました。
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この会社があって良かったと思われない会社は続かない!というフレーズに身が引き締まる思いがする。わが社はどれだけの人にそう思われているのだろうか?
この本は、そんな基本的なことも考えてさせてくれる一冊だった!
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インバスケットという文字に!?と興味を持って購入。この本を読むと社長業を仮想体験することができる。
商品不良の問題が発生した時の社長の対応、同業他社との業務提携の判断など、それぞれの案件に関わる社員からのメールであったりデータをもとにして社長になった気分で意思決定をしながら読み進めていく。経営者の仕事とは何か!?を実践形式で考えさせてくれる。
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面白かったですね。この本は経営者のインバスケット・トレーニングを物語仕立てで構成されています。インバスケットとは昇進試験などで行われる案件処理演習のことを言います。今回の場合だと、社長業務に発生する案件を実際に自分が社長になったと思って考え、その際どのような意思決定をするかで、誰が最もその企業の経営者に向いているかを判断する基準となるものです。経営者の本はいくつか読んだ事はありますが、どちらかといえば自己啓発系のものが多いので、実際の業務に対してどのような意思決定をしていくべきなのかというものが何となく実感出来て興味深かったです。中でも、不良商品が出回ってしまった時や資金繰りに躓いてしまった時といったトラブル処理において、瞬時の判断を下さなければならないというのは非常に責任重大です。リスクを過小評価するのではなく、最悪の場合を想定しつつ損失を最小限に食い止める判断をしなければならないというのはとても難しいものですね。実際にその立場になってみないと分からない事は多々あるとは思いますが、後々そういったポジションに就きたいと考えている方にはこういった訓練も必要なんでしょうね。読みやすい内容でした。
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インバスの練習用として読んでみたが、簡単過ぎてイマイチ。本当は、もう少し案件と案件の関連性を考慮に入れた上で、多面的に捌いていく必要があるはずなのに、解答は至ってシンプル。読みやすさを重視した結果だと思うが、インバスを一度でもやったことがある人には、物足りない内容。
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タイトルとインバスケットという言葉にひかれて購入。内容についてはなるほどと思うこともあったが、経営の勉強をしていれば当然知っているようなことが多かった印象。「この本でなければ学べない!」ということは特別無かったように思う。経営の知識があまりないような普通のサラリーマンにとっては読んでみるとおもしろいかもしれない。
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かなり構えてインバスケットの回答を考えたが、登場人物をのキャラ立ちを優先しすぎたためか、そこから先の問答レベルが低くなってしまった点が残念だった。ただ、それであっても普段伺い知ることができない社長の立場、考え方について、一定の理解ができたという部分で、読んだ目的は達成できた。
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本書は、読者が「社長」になりかわって登場人物とともに「経営の20の難問」の答えを考えていくという形式になっている画期的な内容になっております。『社長』という仕事の大変さとやりがいを思って読みました。
献本御礼。
本書はストーリー仕立てで綴られる『インバスケット・トレーニング』という筆者の紹介するメソッドのテキストであります。ここには社長と従業員の『立場』の違いに始まり、社長という仕事の『やりがい』としんどさということが、前書きから記されてあって、引き込まれるように読んでいきました。
これは登場人物と一緒に20の案件から自分の判断を仮定して読んでいくのが理想でありますが、正直な話、半分ほどしか、出来ませんでした。自分自身も、『社長』といわれる人間を間近で見ることが出来て、ここに書かれてあることを読んでいくと、『あぁ、こういうことを考えていたのか』という一端は判ったような気がします。
ここでは架空の話ではありますが、社長候補の求人、から『株式会社りんご飴』という会社の経営を立て直すために主人公の西沢雄二をはじめとする4人の人間が集まり、しかし、面接担当者の社長は姿を見せず、代わりにコンサルタントの野村から、実際に社長のところに挙がっている20の案件をケーススタディとして実際に解決案を4人で出して、徹底的に討論するというものでその展開は凄く新鮮でありました。その内容はというと、
◎売上レポートの数字のウラをどう読むか?
◎業務提携の提案についてどう考えるか?
◎突如辞表をもってきた有力社員にどう対応するか?
◎新商品をどう考えて決済するか?
◎目前に迫った資金ショートをどう切り抜けるか?
◎会議をどう活性化させるか?
といったもので、実際に会社を経営されている方には『こういうことは日常茶飯事だな』とうなづけるものでありました。登場人物のうち、銀行マンの桑原と公務員の蜂須賀の人物像にはあまり深く関心は持てませんでしたが、ガテン系の会社を経営していたという大友という男の言動を読んでいると『あぁ、確かにこういう人はいるなぁ』ということを読みながら考えておりました。
しかし、現在の会社経営をする上で、こんなにもカタカナ用語が多いことには少なからず驚きを隠せませんでした…。それは些事ですが、『会社の企業文化は社長が作る』や『悪い報告こそ社長に上がってくるようにする』『会社の存在意義とは?』という、まさに従業員の立場から業務を日々こなしているとまず考えないようなことが次から次へと上がってきて、これが実際の業務では最後は社長が『一人で』決断を下し、それが場合によっては自分はおろか、従業員すらも路頭に迷わせるのだ、という厳然たる事実を改めて思い知らされた気がいたしました。
面接の最後のほうで、カタストロフィーがあるのですが、具体的なことはここでは差し控えるとして、『会社を愛する情熱』や『作っている製品、もしくはサービスへの自信』そういったものを再確認するという展開には会社はただの『金儲けの道具』ではなく『社���のためにいったい何が出来るか?』という理念がないと人はついてこないし、存続も出来ないのだな、ということをこの本から教わったような気がいたしました。これは特に将来社長になりたいと思うビジネスマンには、ぜひ読んでいただきたいなと思うような本のひとつであると思います。