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Asian Reading アジアの活読
藤野さん効果か、六本木ではヒルズ内Book Express 、 青山BC共に無く、あおい書店で在庫有り。講演や報告書、対談のまとめですが、今 出生率2になっても数十年は減少する人口。何やら温暖化曲線のOverShootに似てるぞ。道産子として、ニセコ町の取組事例は嬉しいけれど、日帰りスキーができた岩内町(高校) 寿都町(小中)の人口減を実感するに、早くなんとかしないとな喫緊。国家戦略と東京一極集中、地域活性化の3つが重要かな。
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既存の人口推計+出産可能性の高い女性の人口を加味した市町村の将来人口予想図を基に、地方政治策を提案する。
人口減は止められないが、このままいけば4000万人くらいの均衡値を、出生率をアンケートベースの1.8人くらいに今の1.2からあげることが出来れば、9000万人くらいで安定化できる。
そのための案として、基本的には地方の活力を守り人口を定着させる必要があるとしている。東京はむしろ高齢化が進み、インフラ(特に介護人員など)が足りなくなる恐れがあるとしている。
これからは潤沢に予算はつけられず小さい市町村は規模を維持できる分けもない。地方をブロックに分けて生活インフラを拡充及びその地域の魅力を増す政策をとり、人口キープを狙う。
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地方のあり方、悩ましい。
ただ人口のブラックホール現象はよくわかった。
消費される若者、生活と仕事のあり方とかいろいろと単品で考えるのは難しいけれど、各地域で特徴を活かしてブロックを積み上げるようにコツコツと理想のコミュニティを作っていくしかない。
再エネ買取の保留問題もバタバタしてるけど、結局、数字とかだけで現場を見ずに旗振りした結果?
町づくり・人口問題・エネルギーは密接につながってると思う。
身近なテーマとして考えていきたい。
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男性の視点でしか書いてないなと残念です。
今の日本は、仕事をしろ、子どもを産めなど女性に対して圧力をかけています。
現実はいざ出産しようとしても地方都市には産婦人科が少ない。里帰り出産もできない状況です。保育園、教育にもお金がかかり過ぎる。子どもが欲しくても諦める若い人たちが多いこと、仕事がないだけでなく老人施設はあっても出産施設のない地方に帰りたくても帰れないことも知って下さい。
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重版かかりまくりの話題の書。
「2040年までに日本の896の地方自治体が消滅する」という衝撃の予測はいかに生まれたのかをまとめた1冊です。
都会にしか仕事が無いから地方から人が集まる→都会は結婚や子育てには向かないので未婚率が上がり、出生率が下がる→日本全体がダウンサイジングしていく、という負のスパイラルを具体的な数字とともに示しています。「若年女性」をキーワードとして挙げたのが画期的。
巻末には市町村ごとの具体的な数字も載っていて面白いです。(「意外とここが!」みたいな)
本書の中では色々と解決策の案も提示されていますが、結婚もせず、子供も産んでない若年女性の一人としては「別に国は本気でこの問題をどうにかしようと思ってないやろ?」と思う。
古い価値観と、一人の人間に仕事も子育ても介護もやれと言わんばかりの姿勢、子どもを欲しがってる人への支援(不妊治療、子育て支援など)の薄さをとりあえずどうにかすべきなのでは。
少なくとも私は介護のこれからのことが心配過ぎて、それ以外のことは考えられません。
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人口置換率2.07と、利率計算のマジックナンバーの70を使うと、例えば出生率1.4だと1.4÷2.07で70年後に人口が約7割になることが分かる。
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2010年 1億2806万人
2050年 9708万人
2100年 4959万人
2013年合計特殊出生率は1.43%だか、人口置換水準は2.07%
東京をはじめとする大都市圏に人々が凝縮する、極点社会となる、大都市圏は低出生率、全体の人口減少がさらに加速、中核拠点都市でとどめるダム機能
出産を阻んでいる社会的阻害要因は積極的に取り除かなくてはならない
男性を含めた働き方
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実務が先行してしまい、遅れ馳せながら読んでみた。実務に入る前に読んでおけば、情報収集手間が不要であった。
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-2040 老年人口増加+生産年少人口減少
2040-60 老年人口微増+生産年少人口減少
2060- 老年人口減少+生産年少人口減少
地方から人口流出を防ぐ 地方中核都市
より小さいところはコンパクトシティ
若者を呼びこむまち
地域が生きる6モデル
産業誘致型、ベッドタウン型、学園都市型、コンパクト・シティ型(丸亀)、公共財主導型、産業開発型(鯖江、大潟町、岡山真庭市)
東京 子育てをすべき若者を吸い寄せ、出生率を低くする 人口のブラックホール現象
地方中核都市に資源を集中し、そこを最後のとりでにして再生をはかる
日本は撤退戦が下手
敗戦時、シンガポール、ジャカルタ、香港を占領
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若年女性人口と出生率の関係は特に頭に止めておきたい。
それ以外は、これまでの総まとめのような書物。
人口問題の参考資料として手元に持っておきたい一冊。データも豊富。
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久々にヒットした本だった。
少子化の対策論に関しては、まだまだ考察の余地があると思ったけど、「なぜそこまでしないといけないのか」という現在の状況について根拠がしっかりしており、納得いくものだった。
東京のブラックホール化現象。働きやすい世の中を作ること。今から考えるべきことである。
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自分の立場で今後どうすれば良いのだろうかと考えさせられた本。
巻末の全国市区町村別の将来推計人口を丹念に見ていくと、結構衝撃的でした。
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このままだと日本、人口減っていってヤバイよ!って話を具体的に数字あげて示した本。「896の市区町村が消滅可能性あり!」っていうから、2040年までにガランとした市区町村がそれだけできてしまうのかと思ったら、「20~39歳の女性人口の減少率が5割以上」が定義。人口の計算上、出生率だけじゃなく当然っちゃ当然だけど産む女性の数の影響が大きいことがこの本でわかりました。
ヤバイよ!って示したあとこの本は、「地域から東京への流出ストップ」+「多くの人が結婚して子供もつ」にはどうしたらいいかということを主に検討。後者の議論はどうしても概してパターナリスティックというか…。個々人に対して「年金やらいろんな問題解決のために子を産んでください」というのはなんだか違うし、おそらく「社会のために」という気持ち一番で子どもを産む人もいないのでは。でも子を持ちたいと思ったときに障壁がないようにするというのは大事だとは思う。「どう社会をデザインしていくべきか」のヒントというのがこの本の位置づけということになると思う。
この本は「東京は子育て環境悪い」ってことを前提に書いているけど、そうなのか?、「子育てしやすい」ってなんだろうな、ということも読みながら考えた。東京に引っ越してきたけれど「子育てしづらくなった」とは感じない。入りたい人に対して保育所の受け入れ人数が足りていないことぐらいか(それが大きいか)。ただ、東京近郊に職場が集中している現状では、共働き家庭にとっては「子育てしやすい町」だからこそ「保育所が足りていない町」を選ばざるを得ないという関係も否定できない気がする。
一方で東京は、自分たちに関して言えば夫婦の両親とアクセスがよく、これがとても大きい。東京に集中していると言われる世代がさらに大きくなって祖父母世代になったらさらに東京近郊が「子育てしやすい」っていう人も増えるのかなあ。
魅力ある地方にしていくこと・地方がいろんなニーズにこたえられるようにすること・。自分の周りをみてても、自分自身興味があるからか、敢えて「地方」に行っている人も少なくないし、「地方を活性化させたい」と思っている人はわりといるんじゃないだろうか。
大事だと思うのは、帰ってきたい/地方へ移住すると思ったときに障壁がないようにすること。一方の配偶者の転勤先の地方銀行で働けるようになるっていう地方銀行みたいな取組が広がったらいいと思う。
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東京都出身。父は農林官僚で参議院議員を務めた増田盛。1977年、東京大学法学部卒業後、建設省に入省。その後は、岩手県知事、総務大臣(第8代・第9代)、新しい日本をつくる国民会議副代表として活躍。2009年より、野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授として活躍している。
少子高齢化、人口減少、出生率の低下、また企業のグローバル化など,もはや当たり前の様にテレビなどで見聞きする言葉だがこれらが複雑に絡み合い、特に地方の人口減少を問題視し、市町村が壊滅的な状況に追い込まれる将来に警鐘を鳴らしている。
東京の人口一極集中、若年女性人口の減少、結婚希望者の低減、結婚希望者の既婚率の悪化、既婚者夫婦の出産率の低下、核家族化の増加、年金受給者の増加、故郷に戻らない人口の増加などデータを元に解説しているので説得力がある。
人口増加を促進させる対策を早急に行うべきか。
または人口減少を受け入れ、
規模にあった社会を構築していくべきか。
または両方行うべきなのか。
あまりにも課題が多すぎる人口問題を理解する上では良書である。
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※メモ
【きっかけ】
書店平積み。話題の「増田レポート」の議論が新書で。
国の将来像を考える。
【概要】
人口動態、予測について起こっている現象、原因、対策、事例を概説。
後半は対談。
【感想】
・前半は概説的で表面的な論にとどめられている印象だが、全体像と視点をつかむのにはよい。
・人口の問題を出生率だけでなく、年齢層や地域間移動、時間といった要素から切り込んだことで、より本質的な議論を喚起している。
・空間計画的な観点からは、地域拠点をどうしていくか、例えば○○km圏にはこういったサービスや施設を配置してネットワークの接続がこうなって、といったところの掘り下げが今後の関心。
・そこを考えていかないと、縮退の合意形成は進まないと考えられる。拠点でないところをどうしていくか、女川町長の話は生々しい。
・そういう点で、後半の対談篇の方がより臨場感、現実味のある話でおもしろかった。
・地域計画の時間軸、自由度の話は、確かにそういう考えが今後のひとつのあり方かもと、はっとさせられた。
・リタイア世代は職にとらわれないので、介護サービス水準に反応して地方への移動はあるのかもしれない。
・結婚、子育て期の移動がより重要かつ難しいだろうが、進学・就職世代も含めると国外流出といった要素も考えられるかもしれない。故郷・地域に何をもってとどまるのか。求める生き方が可能かどうか。ここではこういう生活ができるので、そういう個人・法人に来てもらうような努力も必要なのかもしれない。さらにそれをグローバルな視点も入れて考えるべきなのかも。