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「言語技術」を鍛える事と読書の大切さを改めて認識させられた。所々面白い指摘があったが、構成として十分に焦点が絞られていない様な印象を受けた。特に最後の方に無駄が多かった気がする。
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”言語技術”という言葉は初めて聞きましが、内容を読むとなるほどと思わされます。自分に対しても子供に対しても意識しておきたい内容だと感じました。また、”本は他者”であり、本は若いうちにたくさん読んだほうが良いと指摘されています(大学卒業後20代の読書量が少なかったことを少し悔いている私にとっては、”やっぱり・・・”と思わずにはいられませんが)。中でも、今の世間の空気を共有していない本(30年程度前のもの~古典)を、頭で時代認識を構成しながら読むことを勧められています。私も最近読んでいませんが、自分の生まれる前の本をまた読んでみようとかと思います。それと”ビブリオバトル(参加者が薦めたい本のプレゼンと質疑応答を行い、その後各参加者の勧めた本のうちどれを読みたいかを審査員や観客が多数決で決定)”は、企業の研修にもよとてもよいと思います。
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具体例を挙げながら、「言語技術」の重要性を示している。
全体的に、読書の“役割り”というものを再認識できる内容であった。
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先に読んだ「突破する力」は、どちらかというと平易な啓発書的な感もあった、この「言葉の力」の考察はとても深く、興味深く読むことができた。
特に、実際に官僚と対峙している氏が語る、官僚主権国家という実情は説得力がある。そして、官僚が「昨日と今日と明日が同じであることを求める」という分析は、まさにその通り!と膝を打ちたくなった。
日本は、ずっとアメリカに「追従」することを「自由」という曖昧なフレーズで正当化してきていたが、3/11の大震災によって、奇しくもこの体質の脆弱性が露呈した。
自ら考え道を切り開き、進んでいくには、必ず失敗もつきまとう。それを「国」が恐れることなく、突き進んでいって欲しい。
そして、メディアはその卓越した技術を些末な揚げ足取りに使うのではなく、「国」を後方支援する屋台骨としてバックアップして欲しい。
本著を通して、氏はこのような事を伝えたかったのではないだろうか。
少なくとも、自分はそう感じた。
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言語技術という言葉を始めて知りました。これから日本人が世界へ出て行くためには必須ですね。もう一度読み直したい本です。110623読了
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とりあえず日本はサッカーの解説のレベルが低いというところは同意。
ただ、その他は言葉の力といっても、何をどうすればいいのかよくわからなかった印象。表現力の問題と、行動に対する批判が混じっていたからか。
言葉の力と言っても難しい言い回しを覚えるとか知識を増やすこと(ちょっと前の薀蓄ブームのように)、には大した意味はなく、どうやって問題を整理し、伝え、行動に起こせるか、ということが重要だと考えるが、そこで必要なのはフレームワーク力ではないだろうか。
本文でも取り上げられていた北欧の教育の例(部屋を説明させるとき恥から順番に説明させる)などは、フレームワークで(MECEに)説明することが結局伝わりやすい、ということを示していると思う。
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言語力が大切なことは当然ですが、無駄と思える何気ない会話が
人間関係を円滑にするのですね。
気付きを得ることの多い本です。
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『言語によって相手に意思を伝えるとは、人間にとってごく基本的な生態である。生きる力を回復するために「言語技術」を学ぶ必要に迫られている。』という点がこの本の本質ではないだろうか。
『国民ひとりひとりが「プランナー」になってほしい。』の一文は非常に印象深い。戦後、国民がこの意識を持つことなく今の日本を形成したのだろう。東日本大震災後の新しい日本を形成するために、今を生きる国民がプランを持って生きていかなければならない。
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言語技術を極めていくこと。それは子どもたちに伝える前に、まずは教師から実践をもって鍛えていくことから始まるのだろう。目指せ、読書量3倍。
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言葉の力とは?
引用、検索する力である。その為には、自分自身にストックがなければいけない。本を読むことが、脳の筋力を鍛える。特に、古典である。
また、言語技術を鍛える必要がある。
言語技術とは、世界で、通用する言語のルールを知り、言語を運用する技術を身につけること。
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著者が危機感を感じているのは、日本人の表現力の乏しさなのであろう。作家である著者というより、一人の日本人として感じているようの思えた。
私は、中学から高校の時期に本を読まなかった。学校の授業、特に国語が嫌いだったことへの詰まらない反発だった。社会に出て一番困ったのは、報告書。言葉を知らないし、表現できず長い文章ばかりだった。そのためか、何を書いているのか分からない。今は、かなり本を読むので、そこそこになってきたと思う。
この本の末の方に、太宰治の文章が乗っているすごくきれいな文章に感じた。昔途中まで読んだ時とは別の物に感じた。
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会話が続かない、相手に言いたい事が伝わらない、想いが込められない、思いやり不足、コミュニケーション不足、陳腐な会話。今、私を取り巻くあらゆる場面でこれらの事を痛感する場面がとても多いと感じます。そして、自分のこれらの力の無さを常に感じています。
この本はこれらの諸問題の解決の糸口のヒントを示唆してくれる一冊です。思考力、論理的思考力、人間力を高めたいと感じた事がある人には是非一度手に取ってもらいたい。
オススメ!!
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言葉を正しく使えば、人とのコミュニケーションが進み、社会全体の利益となる。でも社会に正しい言葉を充満させるには一人ひとりの自覚が必要となるわけで。そんなひとりになろうと思う。
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【きっかけ】
猪瀬直樹氏のTwitterで発刊を知った。最初は買うつもりがなかったのだけど、太宰治のエピソードが面白そうなので購入。
【メモ】
縦と横の人間関係、戦後と災後の断絶、言語力の低下と歴史的時間軸の喪失の関連、時間と空間の座標軸、フィンランドの言語教育改革は95年から、EUで何も発言しないフィンランドと言われ悔しかったから、「言語力」とは「情報を正確に理解した上で、相手の表現の意図や背景を推論し、根拠を挙げて自分の意見を述べ、話し合って与えられた課題を解決できる力」、金田一秀穂さんは若い頃の苦悩の末国語の道にたどり着いた、『昭和16年夏の敗戦』は中学生に持った疑問を30代に作家として言語技術を身につけたので作品に仕上げた、読む速度が速いとは読む価値があるかないかをつかむ速さ、(速読するなら読む価値があるかないか判断するため)、衝動買いした本のタイトルは気になった言葉リスト、衝動買いして完読するのは10冊のうち1冊でも構わない、(10分だけでも読んでおけば必要な時に思い出せる)、企画は一夜漬けでは提案できない。しかし、一晩で閃くことはできる。
【感想】
本はなぜ衝動買いすべきなのか。そして、本棚に並べておくべきなのか。猪瀬直樹の答えは明確だった。「衝動買いした本のタイトルは、気になった言葉」「時間順に並べると、気になった言葉のリストの完成」
【思いつき】
猪瀬直樹氏の本棚はインテリアではなく、インデックスなんだと思う。
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以下、メモ。
・読書は重要。若い頃に多読すること。活用可能なストックが必要。そうして、ポイントはハウツーものばっかりじゃなくって、きちんと古典を読むことと、(本の中には書かれていなかったけど)読み捨てにしないこと、かな。
・おしゃべりである必要はない。小泉さんの例。余白部分にも語らせる。結論からね。ただ、このあたりは「キャラクターの問題」もあるかな、と。例えば石原さんが都知事になった時に「これから考えます」と言っていたけど、もし同時期に首相だった小渕さんが同じこと言ったら叩かれちゃってたと思う。小泉さんだからこそ、バシッと短いワンフレーズ・ポリティクスが可能だったのでは?とも考える。
・言葉のストックをためると同時に、より重要なのは「なぜ」と自分の頭で考えて、それをきちんと表現する力を養うこと。
・外国における「言葉の技術」教育が行われており、これが、世界スタンダード。だから右教育が行われていない日本で育った日本人が外に出ていくのにちょっと抵抗があったりするんだろうな。TOEFLのスピーキングとライティングはまさに、「言葉の技術」教育のスタンダードで作成されたもの。ある命題に対して、自分の意見を論理的に述べる。英語力よりも、自分で考えること、それを論理的に説明すること、が重要なキーポイント。
・読書することは、他者の考えを聞くこと。ある意味コミュニケーションの一つ。