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ふとしたことから新約聖書に興味を持ったときにその存在をはじめて知りました。女信者として後世に娼婦あがりとかいろんな汚名を着せられる運命にあるとは夢にも思わなかったでしょうね・・・。
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「ダヴィンチ・コード」で話題の「マグダラのマリア」。
イエスの妻だったとされて、キリスト社会では話題のようですが、
多神教(ということは神の人間性をみとめている)
世界の人間としては、何故イエスに愛人がいたら問題なのか
イマイチよくわかりません┐(´ー`)┌
ってことで、「マグダラのマリア」がどんな人物だったか知りたくて読んでみたんですが
イマイチでした。
「マグダラのマリア」がどんな人物だったかは
最初の章で各福音書に描かれたマリアを紹介しているだけ。
あとは、絵画の題材としての「マグダラのマリア」が時代を経るにつれて
どのように描かれたかの変遷を紹介です。
絵画の専門知識も無いのに、知らない画家の名前を連呼されてもねぇ。。
もっと、人物に迫ったり、評価だったり、キリスト教社会に影響とかだったら、面白かったと思うんだけど。。
結局「ダヴィンチ・コード」が何故、問題作なのかは
判らずじまい┐(´ー`)┌
評価をおった
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マグダラのマリアの聖性と娼婦性がどのようにして形成されてきたかを、絵画を中心にして明らかにしたもの。読みやすい。
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父親の本棚から拝借。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書それぞれにマグダラのマリアへの位置づけが違う。キリストをもっとも愛し、キリストにもっとも多く愛された悔悛の聖女。
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ダヴィンチコード以来興味をもったので。ベタなミーハーですが。でも、ダヴィンチコードで言われるマグダラのマリアがキリストの子供を産んだというのはどうも信じられない話な気がした。髑髏をまとった聖女っていうその矛盾したような美しさに私は魅力を感じる。マリアがキリストを愛した気持ちっていうのが、宗教的な神への愛というより普通の人間的な、人を愛する愛情なのではないかと思えて聖女なのに他の聖人よりも親近感を抱いてしまう。それから絵画に描かれる彼女が美しすぎて挿絵をみるだけでも楽しめた。
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キリスト教のことを何も知らないのに、こんな本を手にとってしまった。マグダラのマリアについて掘り下げられても、素人には右も左も分らぬことが多くあった。もうちょっと聖書のことを知っていたら楽しめたのかなぁ。とはいうものの、読了後にはそれなりにマグダラのマリアについて詳しくなれたので、悪くはなかったとも思います。こういう本に対して初心者である私が評価を下すのはフェアじゃないので、とりあえずの☆3つです。
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これは最高に良かった。
面白かったし、分かりやすかったし、美術史や宗教史と挟んで、文学論や文学史があるので、飽きなかった。(切っても切れないという理由もあるのだけれど…)
論理的で文学的。
私にとっての教科書。
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現在読んでいる本です。これ凄いね。わかりやすい。もうちょっとボリュームが欲しかったところですが、丁寧で良いです。でも図がちょっとわかりにくい。レイアウトをなんとかしたほうがよい気がせんでもない。
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映画「ダヴィンチコード」が流行っているらしく、ネット上どこへ言ってもそんな言葉やダヴィンチの絵などがあるので、この本を本棚から取り出してきた。
この本は上野の美術館で買った。キリスト教文化になじみのない日本人でもマグダラのマリアは、それでも有名なほうだと思う。ヨーロッパの絵などによく書かれているし。確かこの本を買った日も、何枚かのマグダラのマリアが描かれた絵を見たように思う。
マグダラのマリアはイエスと結婚していて子どもまで身ごもっていた。そのときの様子を描いたのが「モナリザ」だという説もある。
絵の中のモナリザは、黒い髪を結わえずに垂らし、黒い服を着ている。これは当時の身分の低い女性なのだそう。(娼婦だったマグダラを連想させる)腹部に手をあてて、さらにおなかがふっくらしていることから、この女性は妊婦であるとも言われていて、イエスの子を身ごもったマグダラだという説、私はありえないことではないと思う。
ダヴィンチは有能な神学者でもあったわけで、研究の末、マグダラとイエスが結婚していた、と分かったのかもしれないし。
ということは、この本には書かれていないのですが(笑)。
マグダラという女性は、私が思っていたよりは、実は鮮明な記録が残っていないよう。
つまり、聖書や福音書の記述を深読み(ときには別の女性と複合させて)して、できた女性像が、マグダラのマリア。
時代の流れの中、教義の中、説教の中で、マグダラのマリアは少しずつ存在を変えてきた。
エロスとアガペー、二面性を持つこの女性は、とっても刺激的で魅力的だ。
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苦手な新書を読もうキャンペーン!
主に絵画を通してマグダラのマリアが時代によってどのように認識されてきたか、
その変貌を辿る、というような本。
ふつうにおもしろかったですよ。
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原罪を持つエヴァと穢れ無き処女マリアの間の女性、マグダラのマリア。
多くの絵版と分かりやすい文章で読みやすかった。
そもそもマグダラのマリアはキリストの復活という重要なモチーフの証言者でありながら聖書では曖昧な存在である。
4つの主たる聖書の中で存在を否定的に書くものもあれば、好意的に記録しているものもある。
彼女に好意的ではなかったであろうペテロが教皇の座につく事で、彼女の偶像は娼婦、悪徳からの回心のイメージがついてまわるようになる。
欲望にその身を委ねながらも、イエスの教えに回心し、天上へ昇る事を許された女使徒。
そのモチーフは芸術家達の創造性を刺激し、貞淑にして淫ら、美しくかつ敬虔という相反する要素の表現に苦心させた。
何はともあれ豊富な図版がいい。
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その身から悪魔を追い出して貰ったことからイエスに付き従い、磔刑を見届け、復活の場面にも居合わせた、マグダラのマリア。その後はマルセイユ郊外の洞窟で、瞑想と苦行に余生を捧げた、という伝承が残っている。キリスト教史には改悛のシンボルとして大きな影響を与え、数多くの芸術作品のイマジネーションの源泉となってきた聖女の姿を、様々な視点から描き出す。
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聖母マリアの純潔とエヴァの原罪の間に配置されたマグダラのマリアは、解釈によって都合よく利用/消費された。
15世紀までの教会によって規制・教化された図像に為政者である教会・修道会の権力性を、16世紀以降のバロック・ルネサンス期の図像に受容者の欲望を考えさせられる。
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『マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女』(岡田温司、2005年、中公新書)
新約聖書の福音書に登場する、娼婦でもあり聖女でもある「マグダラのマリア」。本書は、この女性は一体どのような人物なのかということ、この女性が中世においてどのように人々に―あるいは芸術作品として―とらえられてきたのかについて解説している。
僕はキリスト教が専門ではないので、非専門外の人がこれを一回の通読で理解するのは不可能だったのですが、イエスの使徒の使徒とも称されるマグダラのマリアについての若干の、表面上の知識にはなったかなとは思います。
(2010年10月28日 大学院生)
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いつものように豊富な文献・図像をもちいた、わかりやすい「マグダラのマリア」論。この一冊で、西洋社会においてマグダラのマリアという存在がどのようにして生まれ、どのように消費されていったのかが説明されている。とくに面白かったのはバロックにおける多様性・多義性の議論。過去の著作物の中でも何度か言及されていたような気がするけれど、あらためて著者のバロック論というものをまとめてくれたらいいのに、などと勝手なことを思った。