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経済学なんて言葉がはいってるけど、自分みたいな経済学?って思ってる人に良いと。特にインセンティブの考え方は面白い。
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①社会におけるさまざまな現象を,人々のインセンティブを重視した意思決定メカニズムから考え直すことが,経済学的思考法である.
②もうひとつ,経済学で重要な概念は,因果関係(cf. 相関関係)をはっきりさせるということである.これは経済学に限らず学問全般に言えることである.
「経済学的思考のセンス」がある人とは,インセンティブの観点から社会を視る力と因果関係を見つけ出す力を持っている人だと筆者は考えている.
『1 女性はなぜ,背の高い男性を好むのか?』
『2 美男美女は本当に得か?』
『4 イイ男は結婚しているのか』
『1 プロ野球における戦力均衡』
『3 大学教授を働かせるには?』
『5 職務発明に宝くじ報酬制度』
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分かりやすい!経済学のエッセンスが実に分かりやすい例で解説されていく。縁遠く感じる経済学に興味を持てる1冊。
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経済の勉強をするとき一番初めに読むべき本。まんまと著者の言う経済学的思考をするようになってしまった。後半の経済格差の話はやや難解(というかあまり興味が持てない)だが、前半のインセンティブと因果関係の話は本当におもしろい。
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重要なメッセージはまえがきで既に示されている、インセンティブと因果関係である。世の中の様々な事象にたいして、多面的に、統計データを駆使して、そのインセンティブと因果関係に着目して、その構造を明らかにしていった事例が紹介されている。事例を見ながらタイトルであるセンスを養おうという本。もちろん、読んだからと言ってセンスが身につくわけではなく、自分で実践して身につく。最近はRのようなフリーの統計処理ソフトやネット上でのデータ公開など、素人でも分析できる土壌は整っている。
俺もこういう分析がしたいなあ。
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一卵性の双子の既婚と未婚での賃金の比較が興味深かった。
その結果は、賃金が低いから結婚しない、というわけではなく、結婚すれば男性の賃金が上がるというのである。
今、結婚率が年々低下しているといわれる。
その理由に男性の経済的問題がある。
あくまで統計的なものであるが、さきの実験を参考にすれば、婚活難に陥る可能性は一気に下がるのではないだろうか。
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[ 内容 ]
「お金がない人を助けるには、どうしたらいいのですか?」小学5年生が発したこの問いに、経済学者はどう答えるだろうか。
女性が背の高い男性を好む理由からオリンピックの国別メダル獲得数まで、私たちの周りには、運や努力、能力によって生じるさまざまな格差や不平等がある。
本書は、それらを解消する方法を、人々の意思決定メカニズムに踏み込んで考えることによって、経済学の本質をわかりやすく解き明かす。
[ 目次 ]
プロローグ お金がない人を助けるには?
1 イイ男は結婚しているのか?
2 賞金とプロゴルファーのやる気
3 年金未納は若者の逆襲である
4 所得格差と再分配
エピローグ 所得が不平等なのは不幸なのか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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経済学の勉強の手始めに、と思って読んでみた本。
イイ男は結婚してしまっているか、プロスポーツと報酬の関係、などの身近な話題から、因果関係を探ることや、条件を抽出することなど、経済学的な思考プロセスの基礎をわかりやすく例説してくれ、
その後、「お金のない人を助ける」ためには、社会保障や課税がどうあるべきか、実際に現代の日本に格差は存在するのかという話に展開する。
読みやすさ、「そうなんだ」な知識、何より面白さで星5ツでした。
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優れた経済学についての一般の入門書は、次の点を踏まえたものであると私は考える。
1、金稼ぎを研究する学問=経済学というよくある誤解を解消する
2、数式を使わない
3、扱われているトピックが身近なものである
4、これから主体的に経済学的思考で物事を捉えることを手助けする
このように考えるならば、この本はすべての点をバランスよく取り入れている優れた入門書である。事実、著者の阪大教授である大竹文雄氏は実証的な研究のみならず様々な賞を頂くほど、一般書の執筆でも評判が高い。
本書の内容については、20ページほどにまとめられたコラムを集めたもので、人々の関心事ともいえる「美男美女は本当に得か」についてや、3.11のケースにも関係している「自然災害に備えるためには」、自虐的テーマともいえる「大学教授を働かせるためには」、バブル後から話題となっている「日本的雇用慣行は崩壊したのか」、近年の小泉改革後に焦点となった平等に関する「見かけの不平等と真の不平等」などといったテーマについてデータと経済理論とともに経済学者がどのような枠組みで考え、考察しているのかを分かりやすく説明している。例えば、「見かけの不平等と真の不平等」いおいては、著者は未来に成功する可能性がある中での所得格差と成功する可能性がない中での所得格差を区別し、後者を問題として捉える。
特に本書は、計量経済学(経済データを扱う統計学)の基本的な考え方を数式を使わず、言葉によって直観的に説明し、また行動経済学の成果を導入するだけでなく、その研究成果の政策的意義を明らかにし、あるいは個人的知見を深めることにも配慮している。結婚の有無によって、賃金の格差が発生するのかを分析するために、結婚している方と結婚していない方を含む双子の賃金を使っていることは、計量経済学の一つの重要な考え方を示唆している。
もちろん、新書という形をとっているために、複雑な現実を単純化するために、正確に事実を捉えていない記述や結論が出ていない箇所も見受けられる。例えば、「人は節税のために生きるのか」においては、人は相続税を節約するために、死亡時期を意図的に遅らせているという研究を示しているが、それが例えば日本人に対して、どこまで当て早まるのかや実際の制度設計にどこまで役立つかに関してまでは、これからの課題としつつも、明確に言及していない。しかし、この点に関しては、どの学問にも当てはまる点であり、また様々な嗜好を持った個人の行動をミクロの視点で考察するミクロ経済学や現実に存在する経済データのみしか扱えない計量経済学の限界ともいえ、積極的に受け止めなければならない必要があり、むしろ経済学では捉えきれない点を明確に述べるという著者の謙虚な姿勢を評価したい。
この本を読むことによって、著者が述べるよう、「経済学的思考のセンス」が身に付き、「経済学中毒」になっているかもしれない。
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経済学的思考のセンスとは「インセンティブの観点から社会を見る力と、因果関係を見つけ出す力」
なぜ風が吹いただけで桶屋が儲かったのかを見つけられるセンスのこと。読んでみると、いかに印象論でものを見ているのかがわかる。
僕らはネガティブな話題を好む傾向があるから、巷には印象論的な悲観論が流され、それが世論を作る。じゃあ、経済学的に考えればなにか変わるのかと思うと、好転する部分もあるけれど、悪化する部分もあるから結果はトントンな感じ。経済学的思考のセンスはもれなく、大きな声では言えないような事実も教えてくれる。例えば高身長の方が高所得だとか既婚者のほうが高所得だとか。後、別の本だけど、バカの子は
遺伝子的レベルでバカだとか。(これについては補足があった)
人間の認識というのは、人それぞれで段階があると思う。
例えば、今年は就職率が低いというニュースを見て
1 興味がないから無反応なレベル
2 若い人は大変だねと憐れむレベル
3 何で低いのかと考えるレベル
4 どう影響するのかを考えるレベル
5 本当に低いのかと疑うレベル
こんな感じで分けられるとすると、せめてレベル4ぐらいにはなりたいと思う。
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簡単な例から始まって、確かに「これで誰がトクするんだ?」とか「メリットはなんだ?」とか、要するにインセンティブの面から物事を考える(=経済学的思考)ということについては、よーくわかりました。叩き込まれました。
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経済学はインセンティブについて考える学問だ、という内容。メインは税制などマクロの話のようだが、雇用契約から三高、GDPと金メダルの関係など、扱う話題は多岐にわたっている。ただ、新書という形態の制約なのか、やや総花的な感じ。寝転がって気楽に読める内容ではある
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中学生の時、「今経済に関心があります」と教頭先生と本について話したら紹介してくださった本です。中学生のときはとても難しかったのですが、いまなら読めました。身長や双子などの勝ち組と負け組について書かれたいたところがとくに興味深くて面白かったです。
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良書
特に下記は参考になった
野球監督の能力推定(計量経済学)
年功序列から成果主義への転換の説明(長期的な成果主義から、より短期的な成果主義への変更)
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太る日本人男性、やせる日本人女性。
身長プレミアム。
ゴルファーの賞金。
評価制度。
賃金カットか、リストラか。
など様々なことに経済的思考を持ちこむことで、
インセンティブの観点から社会を見て、因果関係を見つけ出す力をつけましょう!って本。
いろんな場面で実践出来たら世の中面白く感じれそうですなー