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お金の為にご当地アイドルになったものの、色々あって引退。 そして、彼女が選んだ仕事は警察官僚。キャリアだ。
しかと、警察幹部の思惑もあって警視庁捜査一課に配属された。
ミステリ的な部分はいいのだけど、文章のタッチが軽すぎて、好みでは無かったので星2つ。
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面白かった。
もちろん漫画も読んでいます。
相変わらず独特で素敵なヒロインを生み出してくれますね。
ミステリーも健在で読みやすいです。
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○ 総合評価 ★★☆☆☆
〇 サプライズ ★★☆☆☆
〇 熱中度 ★☆☆☆☆
〇 インパクト ★☆☆☆☆
〇 キャラクター ★★☆☆☆
〇 読後感 ★★★☆☆
ミステリ漫画の傑作「Q.E.D. 証明終了」の作家である加藤元浩の小説デビュー作。加藤元浩は,「Q.E.D. 証明終了」だけでなく,「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」や「ロケットマン」といったミステリ・冒険漫画も描いており,いずれもクオリティは高い。ミステリ・推理漫画として常にクオリティの高い作品をコンスタントに提供している作家の小説デビュー作ということで期待して読んだのだが・・・やや期待ハズレのデキだった。
この作品の最大の問題点は幼稚であること。作者はおそらく子ども向けのミステリ小説を書いたのだろう。はやみねかおるのような雰囲気である。子ども向けの作品でも,大人の鑑賞に耐えうるほどのデキの作品もあるが,この作品はそう感じられなかった。
ヒロイン七夕菊乃は警察庁勤務のキャリア。高校時代にブルースカイGというアイドルグループに所属していた元アイドル。この設定だけでも子ども向けの小説の雰囲気満載。構成は大きく2つのパートに分かれており,前半の3分の1ほどが七夕菊乃の高校時代が描かれる。アイドルとしての活躍のほか,「竹林先生事件」という事件に巻き込まれたときのエピソードが描かれる。事件を解決したのは,「帽子男」という謎の人物。トリックは死体の消失とアリバイトリック。死体消失は棺を傾けた状態にして,一見死体が棺の中にないように誤解させ,人がいなくなった状態で車いすを利用して隠したというもの。アリバイトリックは心臓の弱い竹林老人に多量のカフェインを飲ませ殺害。自分は殺害のときに屋敷にいなかったようにするというもの。いずれも漫画にすればそれなりの作品になりそうなトリックだが,小説にするとそれほど感心できなかった。
後半の3分の2は七夕が警視庁の捜査一課に配属された後の話。警察小説のような体裁になる。ここから,リアリティが全くなく,子どもっぽさを加速する。深海安公という捜査支援分析センターの捜査官という嫌味な人物が登場したり,草辻蓮蔵という心理学の大学教授で捜査協力をしている人物が登場したりする。個々の警察官の会話や深海の会話などが,いずれも幼稚でリアリティに欠ける。コントレベルの会話が続けられる。
事件は丸亀敬一郎という男が妻である丸亀咲子を殺害した事件。敬一郎は被害者を装っていた。トリックはベランダに閉じ込められたように見せかけたというもの。ドアを手で押さえ鍵が掛かっているように警察に誤信させ,落ちていた鍵をすり替えたというもの
この事件だけでなく,粗暴な犯人が緻密なトリックで被害者を殺害した事件が合計3件あり,その黒幕,トリックを与えていたのが草辻錬三(「くさつじれんぞう」。「れんぞくさつじん」のアナグラム」)だったというオチである。
深海安公という存在をミスディレクションとして利用し,探偵役だと思わせた草辻蓮蔵が犯人という分かりやすいスジ。漫画ならこれでも感心できたかもしれないが,ミスデ���レクションがあからさま過ぎて,意外性がない。全体的に幼稚でチープな会話と相まって,子ども向けミステリとしか読めないデキになっている。ユーモアミステリというテイストを狙ったのだろうが,ユーモアというよりコントレベルで幼稚。残念ながら大人の鑑賞に耐えられないレベルの子ども向け小説のデキにとどまっている。★2だろう。
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作者はミステリーを得意としているマンガ家で、今作が初めての小説となる。残念ながら、コミック作品は全く読んだことがない。文庫版の表紙イラストは作者本人ではなく、私的にお気に入りのtoi8さん。
元アイドルが警察庁のキャリア官僚になり、警視庁捜査一課で事件解決にあたる。たたき上げの刑事や変人刑事が登場し、いかにもコミック的な展開ではあるが、テンポがよく読みやすい。ミステリーではあるが、大方の読者は途中で犯人の目星がつくと思う。作中のキャラで読む作品なのだろう。シリーズ化されており、あと2冊出版されている。
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漫画家さんが書いた小説でした。設定も固くないし、タッチも軽いのですが、事件自体はなかなか濃く解決編までとても面白く読めました。
キャラクターが個性的でそれもよかったです。
次作も楽しみです。
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展開は早いし、キャラは魅力的だし、さすがは漫画家といったところ。
だが、ミステリとしてはやや単純。
「トリックを解くと間違った犯人へと導かれる」という構図は面白いものの、物足りなさは残る。
「小説でしかできないことをやった」とあらすじには書いてあるが、これは漫画でもできるのではないだろうか...まぁ、書きたかったんならそれはそれでいいけども。
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読んでいて絵が浮かぶような描写で、読みやすいライトなミステリーでした。ちゃんとどんでん返しもあって、押さえるところは押さえてます。