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第3回創元ファンタジイ新人賞佳作選出作。
なかなかグロテスクなファンタジーなのだが、さらりと書いてあるせいか、余りグロテスクさを感じさせない。フリークス的な世界は読む人を選びそうだが、個人的にはけっこう好きだった。
巻末には選考委員の選評を収録。指摘されている『欠点』は確かにあるものの、次回作が楽しみな新人の1人だと思う。
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死者が蘇る国。
過去に傷つを持つ青年、死霊術士、正体不明の少年、盲目の少女、異国の復讐鬼、生ける死者…。
それぞれの立場や思惑が交錯する中迎える幽冥祭で、彼らがどう動き、どう結末を迎えるのか。
気になってページをめくる手がとまりませんでした。
面白かった。
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一つ一つの話は面白いのだが、全体像を掴みづらい。著者の頭のなかではできているのだろうが、説明不足かすんなり理解できないこちらの理解力不足か。主要キャラは登場時の大仰さにくらべてどんどん矮小化してくる(人間味が加わるともいうが、それほど深いわけではない)。また、人間たちのドラマは別に目新しくはない。
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なにせ一巻を先に読んでしまったのでハラハラはあまり無く、なるほどこういうことがあったのねぇ…という感じで読みました。が。名付け師と御子の陰謀の辺りはあまりよくわからなかったかも…。
後、派手な戦闘の辺りは何がどうなってるのかイマイチよくわからないままアレ?結局なんでこうなったの?と言う感じでした。自分の読解力が無いのか?
ジュゴンと金魚小僧はそのうち又登場するのかな~
正直、エンシンさん?はあまり好きではないので彼らが又出張ってくれると嬉しいなぁ。
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久しぶりの大ヒット。
綿密に組み立てられた耽美な世界観が実に見事で、一気に読んでしまった。
舞台は古代中国風ではありながら、まったくの異世界なので、導入部は話についていくので精一杯かも。でも、それを補ってあまりある傑作で、読み終わったときにしばし茫然とするほど。
二回、三回と読み返して独特の世界を味わうのもまたよし。
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グロテスク・ホラーとの書評があり、読むかどうか迷った作品。
独特な世界を表現している。
自分には少々受け入れがたい世界なのだが、つい読み切ってしまった。
シリーズの続きはたぶん読まないと思う。
こういうのが好きな人には、魅力的な作品なのだろうと思う。
私の死生観にはそぐわないだけの話だ。
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これは好みが大きく分かれそうな作品。残念ながらちょっと合わなかったが、これだけ世界観を作り込むのは素直にすごい。
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この世界観を作り上げたのはスゴイと思います
最初、人の名前も中国的ということで、背景を理解するのに手間取りました
なんで人の名前に覚えにくい日本語読みしない漢字を使うのですかね…
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新しい世界との出会い。かっちりとしたその世界を見せてくれて嬉しい。この世界もお気に入りの一つになった。
三冊目を先に読んでしまい、面白かったので一冊目と二冊目に出会ったら読もうと思っていたら出会ってしまいました。読めて良かった!!
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60ページほど読んだところで続編の購入を決めた。この世界観を1冊だけで終わらせたくない、もっと楽しみたいと思った作品。
ホラー作品を読み慣れているせいか、言うほどグロテスクには感じない。これでそうなら三津田の作品なんかもグロテスクになってしまう。
描写が上手く、映像が思い浮かぶように感じる箇所が多々あった。選評にある「映像的」はこのことか。「見える文章」は好きなので早い段階で続編購入を決めたのもそれが理由かもしれない。最序盤での盲獄での描写から、"設定だけ"の作品では無いと感じた。グロテスクさも、この描画の上手さ故に絵として浮かんでしまうから、ということもあるか。
途中で巻末の用語集の存在に気づいた。幽鬼や黒髪の大戦などは中盤、後半にならないと説明がでてこないので用語集はよかった。
全体的には「哀しみ」が随所にちりばめられ、エンディングでもすべてが良い方向へ行くわけでは無い。でも後味は悪くない。哀しみや後悔を背負いながらなんだかんだと生きていくという物語である。主要な登場人物は最後のどんでん返しもあって良い方向へ向かう。報われないのは第二皇子の影武者だけ(ぶしゅうもか)か。
死霊術を中心に据える以上、死から離れることは出来ず、死には悲しみがつきまとうのだから、物語が寂しげな、湿った雰囲気をまとうのは致し方ないか。
とはいえ、ユユの出産や彼女の母親としての強さ、出産後の朔屋の華やいだ雰囲気、街の喧騒や祭りのウキウキした空気、細かい部分では序盤の象牙が声を掛けられる食堂内など、場面場面で"生"を感じる活発な、楽しげな描写がなされており、読んでいて暗い気持ちになるような所はない。
「金魚小僧のうわごとの中の水車はそういう意味だったか」「儒艮の能力は自身の聡明さとご先祖の知恵を合わせたからか・・、そういえば序盤の青囁洞でのシーンは先客がいて儒艮は内部に入らなかったというトリックがあった」「何気なく出てきたギミックの龍魚と界人の関係」「儒艮の足を世界観の中で動かす方法」など、種明かしや読み手をそっとミスリードする手法も終盤での面白さにつながった。
この面白さが処女作(= 著者のこれまでの人生をかけた大作)だからなのか、今後も繋がっていくのか、続編以外の作品も期待して待ちたい。
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死者を蘇らせる術で栄える亀珈王国
突然拉致されて真っ暗闇の盲獄で死霊術士の長から「私の望みを叶えよ」と商談を持ちかけられる儒艮と他5名
謎は長の望みとは何か?から始まり集められた互いの素性などなど
色々作り込まれていて面白かったです
ただ情報量が多いので覚えるのが大変
巻末にある用語集を見ながら読むといいです
(私は読んでから気づいたけど)
面白い世界観で続きがあるようなのでまた読みたいです
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物語の世界観、設定、人物かなりおもしろいと思う、が、ちょっと残念。
最後まで読んでも、結局主人公は何がしたかったのか、わかりづらいです。
また、登場人物それぞれも何がしたくて、何が叶ったのかがわかりづらい。
ただ、登場人物たちのそれぞれの物語は読んでみたい、という気がした。