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胸糞悪い母
2021/08/23 12:09
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投稿者:momo - この投稿者のレビュー一覧を見る
病院編でのエピソードが後味最悪でした。
以下ネタバレです。
病院の温室を管理していた女性が、娘と疎遠に成るお見舞いにも来てもらえなかった高齢の女性患者からバッグを、死後その娘の手に渡るのも捨てられるのも嫌で盗んでしまうが、中には大金が入っており、同封の手紙から実は患者自身が死後財産として温室の女性に譲るつもりであったものだったということが分かる、という話でした。子どもに酷いことをしたあげく、放っておけば自然と子に相続される財産を他人に渡してしまうだなんて、「娘と疎遠になったのは自業自得」だと言いながら、その実死んでも娘をないがしろにする酷い親だと思いました。
作中でその事への批判がなく、それどころか母親である患者が反省して、娘には受け取ってもらえないだろう優しさ仕方なくを他人に見せたような、切なくも人情味のあるエピソードに描かれていて胸糞悪かったです。子どもをないがしろにしながら、他人にはやたらとよくする親というのは居るものです。
「疎遠になるくらいなら親の方が先にもっと酷いことをしているもの」と整に言わせながら、所詮親から子への加害には甘い描写をするのだなというところがたまらなく気持ちが悪く嫌でした。
こんなに認識の浅い物語がもてはやされて流行るだなんて、という現実に対する胸糞悪さも感じました。
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整くんのセリフが面白い。
にしても、整くんってやけに星座に詳しかったりこだわったりするよな、、、なんかの伏線なのかな
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天パで多弁で独特な久能整くんのミステリの4巻。今巻はー
・前巻の続き、蔵あり遺産相続ミステリの完結篇
伝統は大事だけれど、悪習は自分達の代で断ち切ろうという親世代の心意気と子世代への気持ちが沁み入る話だった。
・雨の日の散歩、天パ疑惑の男との会話からの謎解き(我路との関連あり?)
・前エピでの怪我による整くんの検査入院先で隣のベッドの老人との会話からの謎解き
・入院先の病院の掲示板の暗号からの謎解き
・隣の老人との知り合いで暗号を操る謎のライカという人物との出会いで次巻
後半はいずれも短い謎解きだけど、整くんの十八番といえる会話劇からの謎解きで雨の風景と連想していく言葉がおもしろい。隣の老人と会話は病院という場所がらか死についての会話「人は病に負けたから死ぬというわけではない」なんていうフレーズが心に残る。次巻も楽しみ。
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ミステリというか推理モノで、単行本が次に出るまでの間が空いてしまうのは、ちょっとしんどいかも。なるべく巻またぎは避けて欲しいす(苦笑)。今回も、相続絡みの殺人事件、それなりに覚えてはいたけど、細かいところは抜けちゃってました。あと、名言力が今回は若干弱かったかも。でも依然、面白いけど。
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購入。実店舗の新刊コーナーはチェックしないとダメだね(笑)買い忘れが怖い。
前巻の解決編からスタート。今回はそんなに怖くなかったかな。楽しく読了。
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石に詳しい久能くん。
■ ■ ■ ■ ■
「トトロー」が気になる
■ ■ ■ ■ ■
しかしよぅ喋って、それ以上によぅ考えるひとだなぁ。
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整くんが相変わらずで、それには子供時代に親に愛されなかった記憶があるんだろうと思うが、そう言う子供の自分と、如何に折り合いを付けてるのか。「子供の気持ち」で喋ったりするのに、他者をないがしろにもしないけど、甘やかしもしない人になれるんだろう…ガロくんと会えるといいねで、いつかは。
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やっぱり一巻目があまりに面白くて衝撃的だったので、それ以降は少々惰性で追っている気がしないでもないのですが、面白かったです。
ガロくん出てないのに存在感がナイスです。
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episode4(広島編)の解決編と、episode5、6、7を収録。長編の後だからか、短編続きでバラエティの豊かな巻。
episode6の、病に関する語りが力強くて好き。
episode5で三好達治の「乳母車」「大阿蘇」の詩が引用されるのも、風情があって良かった。
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広島編やっと完結~。ラストの話、割と最初から「親子の断絶」は出てくるけど、そうだよね、しかもこのお母さんはまだ自覚があるだけマシなんだよね…とつらい。
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「ミステリーということ勿れ」四巻でました。
絶好調です。
アニメ化決まったそうです。
2019/03/11 更新
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2巻から続いていた広島編も
まだ何かありそう…な空気を残しつつ、ひとまず終幕。
4巻は短めのエピソードが繰り出されていく構成に。
三好達治の詩をはじめ、種々雑多に出されたように見える
さまざまな要素が、ある一点で見事に連なっていく
episode5は、短めながらも読み応えたっぷり。
ここからの流れといい、ラストに登場する
ミステリアスなキャラクターといい、
今後の展開に大きく関わってくるのかな!?
早くも5巻が楽しみでなりません(≧▽≦)。
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そういや、前巻でそんな話やったなぁと。整くんはいろんなのを引き寄せる体質なんじゃない?(笑)山賊の歌懐かしい。
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「人の弱さを認めている社会はカウンセリングが普及していて徹底される。日本は人の弱さを認めていないから、弱い奴、壊れた奴の自己責任とされてしまう」(要約)とかね。
病院編(?)は、今まで曲がりなりにもリアルよりの世界観だったのに、突然めだボの雲仙姉みたいな人出てきてびびる……
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広島での事件を解決しやっと戻ってきた東京で、主人公整は道端で雨に打たれる記憶喪失の男に出会う。またしても一見関係なさそうな蘊蓄を垂れながら、男の記憶の糸を手繰り寄せて事件を未然に防ぐが、お手柄の直後に土手から転落して病院へ。そこで同室の元刑事の身の上話につき合い、彼からマルクス・アウレリウス『自省録』を託される。そして、整に『自省録』を利用した書籍暗号を送る謎の少女、ライカが現れる。彼女は犬堂我路と関係があるのか。今回の諸々のエピソードは今後の展開にどのようにつながっていくのだろうか。